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ちいさないのち

2005年11月18日

 今日もいい天気でした。そして、また寝坊でした。目覚ましを付けるの忘れました。そば屋で腹ごしらえしてたら、さらに電車一本乗り過ごしました。アホですね。

 今日、仕事の最中です。鹿島ファン(クラブに入っているらしい)の主任が、そのサポータのリーダーらしい人から、病気の子ども救済の募金をお願いされました。どうやら、とんでもない病気のようです。

 病名は、全腸管壁内神経細胞未熟症。この病名で直接インターネット検索しても出てきませんが、ヒルシュスプルング病という名前で検索すると出ます。この病気は放っておくと、腸閉塞(腸が詰まってしまうということ)が起こって亡くなってしまうそうです。腸管の中には本来なら、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう:芋虫みたいな動きです)などを調節して、食べたものを肛門側へ送り、排便させるための神経(神経そう)があります。その神経は本来、神経細胞と神経繊維から出来上がっています。これが、患者さんの場合、神経細胞の部分がないので、運動の命令が伝わらず、腸の蠕動運動が起こりません。

 …罹患(りかん:病気にかかる)率は5000人に1人。そんなに低くないですね。

 そこで、この子―彩花(あやか)ちゃんとおっしゃるそうですが―のご両親並びに、そのサポーターの方たちが募金を訴えています。僕も本来はやらないのですが、及ばずながら、職場の先輩らの募金に便乗しました。下の画像をクリックするとその会のページに飛びます。


あやかちゃんを救おう

 しかし、とはいえ、総額1億3千万が必要だそうです。ふつうの人に、この金額を出すことはできません。そして、彩花ちゃん以外にも同じ病気と闘っている人が大勢います。僕1人が、数千円募金したところで、彩花ちゃん1人を救うことすらできません。サポーターのようなつながりがない人なら募金を呼びかけることすら困難です。本来なら、僕らが払っている税金で救ってあげるべきです。今問題のアメリカ軍に払う思いやり予算2641億円の、支持もしていない各政党が税金から徴収している政党助成金2491億円の、たった2000分の1でいいのです(もちろんお金だけじゃないけど)。彩花ちゃんのような子を救うには、国の力が不可欠です。僕が募金をあまりやらないのは、それが直接の解決にはならないからです。

 どうか、この運動を募金だけで終わらせないでほしい。政治運動に利用したいのではない。募金だけじゃ、一人一人を救う可能性が、どんどん狭められていくからです。18日の16時半で800万円あまりが募金されている(会のページ速報)のを見ると、日本人に良心はあることが解ります。しかし、良心だけじゃ人は救えない。良心に基づく知識と科学が必要です。

 今日は、募金を通じて、改めて政治の意味を考えました。

天気:晴れ時々曇(東京23区西部)

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