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プレッシャー

2006年6月14日

 今日は夕方から本部で宴会でした。5月26日にビアカンペシーナの国際交流があったので、「お疲れさま」の会でした。夜が遅くなるので、半分楽しく、半分不安を抱えながら、いつも参加します。本部の人たちはみな元気です。国会の傍聴にいったり、座り込みしたり、他の組織と繋がってみたり、国際的な交流があったり、そういう話を聞けるチャンスでもあります。オーバーな表現をすれば、活動する、労働する、生きる、そんなことの動機付けをくれるものとも言えます。例えば、タイのエビ養殖の話を聞いたときとか。

 色んなところで喜怒哀楽を感じている人の発言は説得力があります。だから、本部で活動している人の話を聞くと、おもしろい。紛れもなく、それは魅力です。
 …でも、都会の生活が辛い僕に、その魅力を共感しあえるのでしょうか。今は中くらいの体調でも、いつまた…?

 帰ってきたらメールが数件。その一つに、僕の先日書いたとある感想文を褒めてくれるものがありました。普通なら自信がつくのですが、今日はプレッシャー。褒められたことを持続する自信が今ありません。自己肯定感低下。

 農民連での労働も、茨城での色んな活動も、有意義です(全部ではない)。金を稼ぐためだけの労働、生産のための生産、そんなのに与しない活動(労働)です。
 余談ですが、ある時、茨城県の人が言っていました。「日本人はお金を使い慣れていない。お金に使われている。」と。生活費を得るために働く。お金を稼ぐために商品を売る。なんか、逆転してない?ものを作ればそれを消費する権利はあるわけだし、人が必要とするものを作ること自体が喜びじゃないのか?環境ビジネスなんて言われます。環境「ビジネス」?環境を守りたいから環境保護のための事業をしようというスタンスだと思いたい。けれども、いつかテレビで見ました。CO2の排出権取引のために、ゴミから出るメタンガス(CO2の20倍の温室効果)削減に群がるベンチャー。「排出権取引」というもの自体が地球温暖化防止に逆行しているのに、それが「環境」ビジネス?…そんなの「労働」じゃありません。
 生きがいになる労働ってなんだろう。人のためを装って、ウソの幸福に踊らされて、人を騙す悪徳商法に手を染める、なんていうのは極端な例ですが、今では大企業の経営陣でさえも色んな「ウソ」や「手抜き」で儲けを膨らまし、「ウソの幸福」に踊らされています。「勝ち組・負け組」なんてのも、同じです。聞いていて空しい。勝ち組といわれたホリエモンや村上氏は、捕まらなければ本当に幸せだったんでしょうか。「労働」をしていない彼らが、主観的に幸せを感じていたとしても、僕には幸せに見えません。あんな「労働」したくない。
 人の喜怒哀楽を共感し、苦労を乗り越えていく。そういう労働がしたい。冷蔵庫の消費電力量をごまかしたり、産地偽装をしたり、低賃金を目的に開発輸入に走ったり、そんなウソの労働はしたくない。誰にもさせたくない。独りよがり?苦しんでいる人がいるのに、それが「労働」なんて、ちゃんちゃらおかしい。だいたい、そんなことやっている本人は、本当に辛くないのか?…労働は人が豊かに暮らすためにやるものです。
 ならば、何が労働なんでしょう?…それがまだ見えません。今僕は誰かの役に立てているのでしょうか。
 でもきっと、誰かに「役に立ってるよ」といわれても、納得できないんだろうと思います。自分で納得しないと。いつの日になるのかな、それは。

天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・豊島区・茨城県取手市)

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