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新自由主義?

2006年6月25日

 この日の午前中は機嫌が最悪でした。2軒の店に行きましたが、ここでの買い物が特に最悪。店員には誠に申し訳ない…。

 さて、午後からはイベントでした。新自由主義の実態を暴き、克服するということを目的に(主催者談)、学習会。主催者のMさん曰く、新自由主義そのものの理論的な意味と克服のしかたを聞きたかったそうで、この学習会の進め方は微妙だったようです。平たくいえば、この学習会は労働環境の悪化(過剰な残業およびサービス残業、成果主義など)、失業者の増大(企業が人を雇わない)、非正規雇用の増加などの実例から、新自由主義の中身を理解し、克服する術を考えようというものでした。「理論→実践」か「実例→理論(→実践)」の食い違いでしょう。この学習会はむしろ後者でした。僕と、もう一人の学生にとってはこの学習会は想像以上におもしろいものでした。
 ところで、この学習会で印象的だったこと。それは、結局、儲けた企業のお金がどこへ行くかということです。これは、最後に参加者から出た質問でした。講師の答えは、
「内部留保です」
 でも、ため込んでどうするのかと思いきや、実は、今の今まで僕が知らなかったのですが、
「会社の資本が大きいほど、その会社の株価(社会的評価)が高くなる」
 人件費や設備投資にお金を使いすぎると、資本が減るため、その会社の株価は下がるというのです。なるほど。だから、講師の方はこうおっしゃいました。
「過剰な利益には大きな法人税をかければよいのです」
 でも、企業が利益を求めるのは当然のことだともいいます。そりゃそうだ。僕もそう思います。だけど、儲けのために人を犠牲にするのは本末転倒です。儲けるのは、会社を存続させ、労働者とその家族を養い、社会に貢献するためです。今は逆に、儲けのためにリストラを進め、労働者の身体をこわし、偽装でもなんでもやっています。
「これは短期的には儲けられても、長期的には潰れるやり方だ」
 そういう講師の意見はその通りだと思います。現に、牛乳で食中毒事件を起こしたY乳業、無認可の香料(アセトアルデヒド)を使い続けてきたK香料化学は、大損害を被りました。当たり前といえばそうですが、まさに、「無理が通れば道理が引っ込む」ということですね。

 楽しい学習会のあとは、さらに梅雨の乱を呼ぶ反省会&二次会。学習会を企画した人と参加者とが狭い一室で反省会。主催者の彼がビミョーな感じだったのは最初に述べたとおりです。あと、参加者が少なかったので、宣伝の方法を改善する必要にも迫られました。そこで、主催者Mさんと僕でお誘い殺し文句のシミュレーション。これが意外とおもしろかった。またやってみよう。

 ある参加者が持ってきていたカメラがとても性能のよいものでした。僕のタコカメラでは話にならないくらい。そのタコカメラで、ヒメジオン(キク科)を撮りました。

天気:くもり(茨城県取手市・つくば市・土浦市)

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