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本当の学問を

2006年9月13日

 今朝、身体がだるいので熱を測りました。すると、35.9℃。かなり低い。いつものように、起きるのがだるい朝です。
 今日の仕事はひさびさに普通の残留農薬抽出。アセトンやヘキサンを使って、わっしゃわっしゃと。昨日までのように、雑念が頭から離れません。自分の学問観や哲学、生き方、そういうものが問われている問題のように思えて、フラスコ振る手も脊髄反射。

 今朝、行きの電車で新聞を読んでいたのですが、そこに、ちょうどタイムリーに太平洋戦争や侵略の歴史についての連載が始まっていました。その語り主は日本共産党のかつての委員長、不破哲三さん。彼は公文書(日本の)をかなり念入りに調査した上で話をします。
 いやー!凄いなー!!
 …なんて思うことはありません。僕がここで思ったのは、僕自身にそれだけの念の入った研究熱心さがないということ。無茶苦茶というくらい、悔しい。公文書を何種類も集めて、日本政府と関東軍が満州事変(柳条湖事件)を起こした過程などを説明していました。僕にもこれだけの根気があれば…。自分のふがいなさを身にしみました。
 それと、不破さんはなぜここまで色んなことを研究しようと思ったんだろう。そっちの方がむしろ気になる。不破さんだけではない。BSEのプリオン説に疑問を投げかけた福岡伸一博士や、オカルトなどの問題を研究する(それだけじゃないけど)安斎郁郎さん、他にも、いっぱいいっぱい勉強して活躍している人がいる。みんななぜそこまでその問題に傾倒できるんですか?どうしたらそこまで打ち込めるようになるんですか?
 …でも、去年のことでした。前にも一回書いたことがありますが、健康食品系のマルチまがい商法について相談を受けたとき、調べたなぁ。寝なきゃいけないのに。原水爆禁止世界大会の報告集を作るとき、原爆症認定のことや放射能(放射線)のこと調べたなぁ。1999年に一時期、食品添加物の冊子を作ったときは1ヶ月、必死で資料探してがんばったなぁ。…あの時と今と、僕に何が違うの?
 ううん、解ってる。当時何があって、いま何がないか。励ましてくれる仲間や発表できる(成果を出せる)場が当時はあった。でも、今は一人で本を読んでいるだけであり、その成果を還元できる状況にもない。やっぱり僕に欠けているのは“人とのつながり”です。正確には、“人とつながっているという認識”かな。
 今まで、「独立するために何でも一人で出来るように」とがんばった。でも、それは、独立とはほど遠い、いや、正反対の「孤独」になるためのものでしかなかった。そして、結局今、それは破綻している。でも、どうすればいいか解りません。相手がいることですから。

天気:くもり時々雨(茨城県取手市・東京都板橋区)

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