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Archive for 2006年12月

労働前の観光

2006年12月11日

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 今日はひとつ前の駅で降りて、朝の散歩。職場まで、普通5分足らずのところ、ざっと30分。天気が凄まじく良かったので、一種の観光気分です。

  1. 東武東上線S駅近くの商店街…のようです。メインの商店街ではないのでしょうか。店は少ない。なんだか、京都にいた頃を思い出すなぁ。
  2. ちょっと遠くからも見えて気になっていたので、近寄ってみました。銭湯は近所の人々の憩いの場になっているのかなぁ。
  3. すっかり冬の空…といいたいところですが、まだまだイチョウも黄色です。この雲、絹雲。天気は下り坂…。
  4. 黄葉真っ盛りのイチョウ。今は…12月11日。もう12月中旬なんですが…?でも、京都にいた頃、元日にまだ紅葉が残っていた記憶もありますから、これくらいはまだ可愛いものですか。
  5. 壁を這う蔦も、紅葉しています。ここは、太陽が南に傾いているので、あまり光が当たらないところのようです。暗い。
  6. 豊島区の端。遊歩道があります。猫がひなたぼっこしています。やっぱり黄葉真っ盛りです。何度もいうけど、もう、冬ですよ?イチョウさん。

 今日の仕事は農薬の抽出が中心でしたが、他に、カビ毒の学習もしました。カビ毒とは、ある種のカビが作る、家畜や人に害をもたらす物質です。分析法なども調べました。その学習のきっかけになったのは、家畜の飼料に生えるカビが作る毒素が、問題になっていること。あまりここでは書けませんが。
JAFICホームページより、カビ毒について
 マンネリ化したところに、ちょっと違うこともやりたい今日この頃。丁度いい刺激になったんじゃないかな。

天気:晴れ(東京都板橋区・豊島区・茨城県取手市)

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化学を連れて散歩する日

2006年12月10日

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 昨日の具合の悪さは幾分マシ。で、投票にも行かなきゃならんので、外に出ました。今日の散歩コースは、井野団地、井野台、取手、白山、新町。取手に住んでないと、いや、住んでいても解らないかもしれない。

  1. 井野団地のもみじ。これでもう今年は最後かもしれません。
  2. 井野台は、名前のとおり、高台にあります。その住宅地にある公園。ツバキの花びらの上を、子どもが歩いてきます。…こんな遊び場、僕が小さい時はあったかなぁ…?
  3. 青空にそびえる電柱。(4)と見比べてみると…?
  4. 実は、鏡面世界。どちらが鏡面でしょうか。…というか、何の鏡面でしょうか?(当然、鏡なんかあるわけがない)

 これで半分。

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  1. 井野台から藤代町方面が見渡せます。手前は牧草地?向こうにはキリンビール工場です。
  2. 関東鉄道常総線、西取手駅前のひなびたスーパーで買った焼きプリン。原材料名に「安定剤(ローカスト)」というのがあります。何だろう?
  3. 白山を飛び越えて、利根川の土手。これは常磐線の鉄橋です。日本一大きい川に架かる鉄橋は、やっぱり大きい。毎日この橋を使っています。
  4. 利根川土手のススキヶ原はすっかり冬。一方では、写真には載せてないけど、ゼニアオイ(5月頃に咲くアオイ科の植物)が咲いていたりも。ガツーンと寒くなってほしいものです。

 さて、ちょっと「安定剤(ローカスト)」について。
 まず、安定剤について。

東京都公式!(略)食品衛生の窓 ホームページより

 (略)…粘性を高めて食品成分を均一に安定させる効果を目的として使う場合は「安定剤」と呼んで…(略)。

 ローカストについて。

三晶株式会社ホームページより

  • ローカストビーンガムは、乾燥した気温の高い地中海沿岸にのみ生育する常緑樹であるカロブ樹の種子の胚乳部分を精製して粉末化して製造される多糖類です。
  • 主成分はガラクトマンナンで、分子量は約31万です。
  • …(中略)…

  • 粘性:水溶液は糸曳性がなく、低濃度で高い粘度を示します。
  • 他のガム類との相乗効果:カッパカラギナン、キサンタンガム等、他の多糖類との併用でゲルを形成します。
  • 食物繊維含量:人間の消化酵素によって分解されません。分析値例 : 88.5(%)

 つまり、デンプンや綿、コンニャクなんかと同じような、多糖類といわれる種類の物質のようです。分子量31万の「ガラクトマンナン」とは、二種類の糖(ガラクトースとマンノース)がトータルで千数百個も結合したものという意味で、長い長い物質です。だから、粘る。ゲルとは、糊のような感じのもの…とでも書いておこう。
 ところで、最後5番目の、「人間の消化酵素によって分解されません。」は、あくまでも、人の消化酵素によっては、という但し書き。腸の中には細菌がいるので、それによる分解はありえます。なぜなら、デンプン以外の多糖類でも腸内細菌による分解はよく知られているからです。
healthクリック ホームページ
 デンプンは唾液や腸液(消化酵素)で分解されます。上のサイトのページに出てくる、グルコマンナンはコンニャク。ペクチンは果物でお馴染みの多糖類です(ガラクツロン酸:酸と付いていても、糖扱いです)。寒天は、アガロースという多糖類(グルコマンナンやペクチンよりも多くの種類の糖が結合しているそうです)。セルロース、一番身近なのは綿です。
 ガラクトマンナン(ローカスト)はどうなんでしょうか。単純に興味があります。たぶん、分解するだろうなぁ。生き物って強かだから。

 ふぅ。写真も撮れたし、化学の勉強も出来たし、満足した。終わり。

天気:晴れ(茨城県取手市)

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手抜き選挙活動?

2006年12月9日

 今日は朝から喉が痛く、昼から気分が悪く、妙に眠気があり、具合が悪い。ただでさえ気が進まないながらもやろうと思っていた選挙活動も、やれず。一日家でぐったりしていました。
 今日は写真は撮れなかったけど、日記のネタをある政党が持ってきてくれました。今日はそれでお茶を濁すことにします。
 このビラは、明日投票の茨城県議会議員選挙の宣伝です(M党)。最初から当てにはしていないのですが、見たら「ほらやっぱり!」てなもんです。

    ビラの概要。

  • 弱い者のための政治を、M党は忘れない
  • M党は生活者主権復活のため新しい力になる
  • 自民党が多数の状況ではチェック機能が働かない

 両面印刷のうち、片方だけを載せましたが、党首の顔が載っている方はこんな感じです。
 さて、裏面に行くと、こんなことが書いてあります。

  • 医療制度改革により、実は高齢者や要介護者、障害者の負担が重くなっています。国が地方に医療の責任転嫁をする中で、これからの地域医療は、地域自身で守っていかなければなりません。
  • 未来を作るのは過程から。(家族力の復活!)
  • 産業・街づくり・市民自治をがんばる人や、企業・団体を応援します。
  • 政治の信頼を回復し、真の行財政改革で地方分権の受け皿作りに取り組みます。

 …で、何をしてくれるんでしょうか。自民党はビラ配りをさぼっているのか、ビラが来ないので、参考にすらならないけど、共産党はひたちなか港や八ッ場ダム(やんばだむ)などにかかる数千億のお金を、医療費や教育予算に充てるといっています。で、M党は、何をしてくれるの?
 先週、スーパーの前でM党の候補が演説をしていました。その時も、上記のようなことを言っていたのですが、結局、問題点を示すだけで、何をしてくれるのかを言わない。最後には、自分のポスターの顔を「一番真面目そうでしょ。」などと、笑えぬジョークを飛ばして消えていきました。選挙をなめていますね。
 ところで、表面の、「チェック機能」。嘘だろ、それは。議会では「与党」の議案に反対することもないそうです。今問題の政務調査費についての公開も無し。ただ目黒区のような体たらく(自民・民主・公明三党)にだけはなっていないと、信じたい
 ビラの最後に、

 みなさんお一人お一人の投票が私たちの将来を決めるのです。愛する子供たち(ママ)、孫たちのために大切な、大人としての責任です。

 …であれば、このM党は、最初から除外。何をしてくれるか解らない、チェック機能も怪しい、自民党よりひどいじゃないか。

天気:くもり時々雨(茨城県取手市)

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内回りから外回りへ

2006年12月8日

 今夜は職場で会議。何の会議か?相も変わらず、芯の定まらないところですが、要は、今の職業や自分の問題意識から社会に貢献できることを考える、という内容でしょうか。
 しかし今は、いや、今までもずっと、業務に追われて、新たなことをやるだけの時間と体力を取れずに来て、新たに「社会貢献」どころではありませんでした。実をいえば、今の職場で、農薬や重金属、遺伝子組換え食品の分析以外にやれること、あるいはやっても良いことを、見いだせずに来ました。そして今も。3年前に仕事を始めて、農薬の抽出作業のスピードが上がっただけでは、あまりにも悲しすぎる。
 とはいえ、朝、農薬抽出のサンプルが来て、重金属分析のサンプルが来て、向こうでGC/MS(ガスクロマトグラフ・質量分析計)の調整をしていると、それで一日は終わります。満員電車の中が唯一の独習時間。家に帰れば、平日は…。

 これは悪魔のサイクルです。職業や独習を社会に還元する場がなく、マンネリ化に精神力だけが削がれる。11月3日にやっていた『赤旗祭り』の時のような形は、非常に稀です。
 たまに山などの旅行に出かけると、出会った人と関連の話をする機会がある。そんな時、今の仕事も、独習も、本当にやっていて良かったと思えます。実は、人あっての仕事なり独習なのですね。閉鎖系では、エネルギーの循環も滞り、質的転換も起こらない。
 しかし、今日、職場の仲間の誕生日を祝った後、この会議で、ちょっとだけ前進の兆し。これがすぐに外に向くことにはなりませんが、農業に関係する、あるいは僕らの仕事に関係する内容で、自分たちでゼミをすることになりました。来週は、何と、新入の彼が担当。
 問題はその継続。定期化と継続です。この「社会還元」に向けてのゼミを、「仕事の一環」として位置づけられるかです。とてもじゃないけど、これまでの数年間の状況を見ていると…。思わず絶句してしまう。
 とはいえ、このゼミをやろうということ自体、大きな前進。まずはその進歩を喜ぶべきでしょうか。

天気:くもり、小雨ぱらつく(東京都板橋区・茨城県取手市)

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はいしゃではいしゃを考える

2006年12月7日

 歯医者以外にも、精神科にも行きました。病院が2階と3階につながっているので、まとめて受診。17時から19時半まで2時間半の待ち時間と治療。先に行った精神科の方は、受付一人、カルテ係一人、医師一人の合計3人。多い時には数十人来ると言います。20人で相当キツい、そう精神科の医師は言っておられました。そりゃそうだろう。僕以外にも、心突き合わせて対話・治療に当たるのですから。
 もう一方の歯医者。30分ほど待ちましたが、治療時間も1時間。ここの歯医者はとても丁寧に診てくれます。新松戸診療所歯科。若い歯科衛生士が最初から最後まで治療に当たってくれました。歯周ポケットの深さを測り、歯茎の中にある頑固な歯石の除去。写真の、緑の柄の付いたもので、音をたてて削り取ります。通常、注射で麻酔をしてやるのですが、後が大変なので、表面麻酔で済ませてもらいました。両利きの歯科衛生士で、左と右両手でこのゴリゴリ棒を操っています。なかなか…!

 で、本題。この歯医者も、患者が3~4人以上いて、待っている人もいます。受付の人一人、院長一人、歯科衛生士二人。少ねぇ!僕を診てくれていた歯科衛生士も、隣が気になっていた模様。そりゃそうだよねぇ?
 精神科の方で、『いつでも元気12月号』(株式会社保健医療研究所発行)を一冊いただいてきました。それを帰りの電車で、読んでいました。
 特集で、『税金を医療に使い、医師を増やせ』と、本田宏さんという医師の話が載っていました。
 う~ん!タイムリー!!
 いくつかのデータを引用。

  1. 3年半で公的病院の347診療科が閉鎖。産科96、小児科36。
  2. ある女性医師の話。午前午後、手術。入院患者の診察、17時から当直。午前2時、仮眠。翌朝そのまま外来診察、午後からまた手術。勤務終了21時。前日朝から37時間。
  3. 人口10万人あたりの医師の数、OECD(経済協力開発機構)加盟国平均で290人。日本、200人。29カ国中26位。OECD平均に届く県すら日本には、無い。最高で大阪や香川の270くらい。
  4. 医師が1年間で診ている患者数、スウェーデンで900人、アメリカで2200人。日本は8400人。
  5. 国からの医療保障。OECD加盟国(平均?)で国側の医療負担、73%。日本、国と地方併せて33%。
  6. 一般の勤務医の給料は、大手企業のサラリーマンより安い。
  7. 公共事業費。日本は欧米の3倍。社会保障は半分。

 …これで、医者のこと、ヤブだとか、給与が高いとか、待ち時間が長くて診察時間は短いとか、一概に言えなくなりました。医者がちゃんと診療できない、ヤブにならざるを得ない理由も、どことなく見えてくるような気がします。
 イギリスでは日本と同じように医療費削減を行っていたら、患者が怒って医者に殴りかかるという事件が発生。医者が国外へ逃げ出す始末だそうです。日本でも上記のように、医者は悪者扱いされています。疲れ切った医者が辞めていくのが現状だと、この雑誌には書いてありました。
 医者の世界も、教師の世界も、似てるなぁ。「自己責任論」、このおぞましきもの。本当は国の体制(政治)に向かうべき怒りの矛先を医者や教師に向けるのがこの日本社会。こんな不当な社会、誰が愛せるかって言うの!
 やっぱりもう一度言う。「政府与党およびそれに犬のように従う勢力よ、「自己責任」は君たち自身に問いなさい!」と。
 そういえば、全然話違うけど、無責任度で言えば同じ話。目黒区議会の政務調査費問題。有名になった公明党の他に、民主党まで出てきた?NHKそんなことを言っていたようですが、歯医者で名前を呼ばれたので、途中までしか聞けませんでした。
 何にせよ、呆れてものが言えないくらい、無責任な日本。もう一度言う。そんな愚かな連中が作る国を、手放しで愛せるかって言うの!エセ「美しい国」よ、さらば。

天気:くもり時々晴れ(千葉県松戸市・東京都板橋区・茨城県取手市)

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食の均一性は必要か

2006年12月6日

 職場ではいつも僕が農薬を抽出している間、別の人が作業の合間を縫って料理をしてくれます。その一つが、この写真の味噌汁です。その副所長の作ってくださる味噌汁が、非常に美味い。もうすぐ退職されることもあって、そのこつを聞き出しました。
 …根菜類(白菜の芯なども例外的にこれに入る)は水から煮始め、何と、沸騰してから20分ほど煮続けます。ダシはどの辺りで入れるんだっけ。恐らく、沸騰20分後でいいと思います。そして、そのあと、葉菜類を入れてまた煮ます。葉菜類はすぐに煮えるので、煮えたら、味噌を合わせて入れます(米麹味噌と麦麹味噌を使用)。味噌を入れたら、一煮立ち。これに薬味を入れれば完成。

 今日は、味噌汁の作り方を聞いただけではありませんでした。この作り方、具体的な数値は、「20分放置」のところ以外ありません。実は副所長、こんなことを言っておられました。
 「日によって、味が違うんだよ。その日の体調とか、いろんな具合で、毎日、味は変わるんだよ。カップラーメンなんか、規格がちゃんとあって、全部が同じ味だけど、あんなのを一週間食べてごらんなさい。おかしくなっちゃうよ。」
 僕も、なるほどと思いました。いつか、茨城県南部の産直組合の人たちと話をしたことがあって、その人たちが「同じ品質のものを作らなければならない」と言っていた時、妙な違和感を覚えたことを思い出します。
 考えてもみたら、僕らの食べるものは、生き物。生き物一体一体は中学や高校の生物の遺伝で習うように、多様です。さすれば、味が違って当然。それに、調理する人の技術やこだわりなどが加わって、味に個性が出ます。美味いと思うものには近づきたいと思うけど、同じようにはなかなか行かないし、かの副所長の作る味噌汁だって、同じ味ではありません。しかし、「それが良いんです」という副所長。先見の明ではありませんか。
 …みんな同じ味にしなければならないって、異常なことだと思います。人の作るもの。それにブレのないことの方がおかしい。それが当たり前でないことの方がおかしい。同じ味にならされ、そればかりを食べる。それって、本当に食事を楽しむことになるのでしょうか。
 …といいつつ、毎朝日暮里のネギたっぷりきつねそば(汁は規格品)を食べている僕が言っても説得力はないのですが。
 人の数だけ料理の味は違うし、人の数だけ好みも違うのでしょう。生物の本能として求める甘味やうま味の成分でさえ、量とそれに対する好みは多様です。
 自分たちの食事は自分で作り、多種多様なものを食べる生活の保障は、何気に、権利だと思います。憲法25条。

天気:くもりのち晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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出勤前の散歩

2006年12月5日

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 職場最寄りの駅にやや早めに着くと、こうして散歩することが多くなりました。茨城県も氷点下まで冷え込みましたが、何となく冬の足取りは重いように感じます。まだ青い葉っぱや花を咲かせているナス科の植物なんかが…!

  1. 建物が解体されています。アスベスト…なんてことを考えることはなく、がれきの山を見て、思わずシャッターを押したくなりました。真正面から車で入ってきたおっちゃんが笑顔で僕のシャッターを待っていてくれました。
  2. これはイチョウ並木。う~ん…色づきが悪いね。もう12月なのに、黄色がかった程度なんて、ちょっと遅くない?
  3. 日の当たる、ひなびたアパートの壁面に葉っぱの少なくなった蔦(つた)。こちらはもうすっかり初冬です。また、太陽光が必要なんですね、きれいに紅葉するには。
  4. これはラーメン屋さんの看板なのですが、何と読むのでしょうか。答えは、ここにあります。…でも、変な名前ですね。店主がギャグで付けたのではないかと思いたくなる…。
  5. これはイヌホオズキ(ナス科)の未熟果です。熟すと黄色や赤色(カロテノイド系)ではなく、確か紫色(アントシアニン系?)になったと記憶しています。
  6. そして、同じところにあった、イヌホオズキの花です。図鑑には、8~9月頃が開花時期と書いてあるのですが…???季節感覚が遅れているのは僕だけじゃないのね。
  7. ※これらの写真はクリックすれば拡大できます。

天気:晴れのちくもり(東京都板橋区・茨城県取手市)

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夏の思い出

2006年12月4日

 家に19時35分に帰り着いたら、珍しく“人の文字入り”の葉書がポストに投函されていました。誰からだろう?一瞬、送り主に記憶がないと思えば、何と、今年夏の、御嶽山大旅行の時、緊急的にお世話になった五ノ池山荘の方からでした。
 関連する日付は以下。
2006年8月16日(宿泊日)
2006年8月17日(出発日)
 あの時は、スタッフルームに入れてもらって、交流したっけ。たまたま一緒になった浜松市の父娘が寝静まっているのを尻目に…。懐かしい。
 思えば、三ノ池の避難小屋に泊まろうとしていたのですが、ウナギの寝床のようで、とても快眠できる状態ではありませんでした。すぐ上にはモダンだけれども決して軽薄ではない、すてきな小屋が。吸い寄せられるように転がり込んで、すてきな一夜を過ごしたっけなぁ。素泊まりにしたのが悔やまれるほどの愛情こもった料理。ガスが張って明日はどうなるかと思っていたのも忘れるほど温かなスタッフたち。そして、あのスタッフたちの自立的精神は、何よりかっこよかった…。
五の池小屋ホームページ
 帰ってきてから、スタッフたちと撮った写真を、オンボロプリンタで印刷して送ったっけ。もうあれから3ヶ月半…。
 小屋の長は、元気そうです。それが何よりの良い報せ。また行くからね!

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・茨城県取手市)

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いつまでも青春

2006年12月3日

 今日は朝から一橋大学(東京都国立市)まで、日本科学者会議の分科会に参加しました。10時から始まる分科会に余裕を持って行くには、7時41分のバスに乗るのがベスト。が、寝坊。でも、分科会には余裕セーフでした。
 僕の出た分科会は、『薬による健康破壊の歴史的側面―戦争と製薬企業―』など、薬にまつわる経済学です。
 写真の儀我壮一郎さんは上の赤文字の題名で発表されました。『製薬企業はリスク企業』とした上で、医療過誤の中で薬剤関係での過誤は4分の1だと報告されました。
 驚いたことに、患者や被害者の損失の回復に充てる費用や補償が、営利の計算内に収まれば危険な薬の大量販売にためらわない、そう性格づけました。全ての企業がそうだとは思いたくはありませんが、薬害エイズ(企業名?)や薬害肝炎(ミドリ十字)を例に挙げておられます。
 更に、儀我さんは、そうした「薬害犯罪」ともう一つの性質として、「経済的薬害」という表現をしています。過剰検査と(薬剤の)過剰投与が医療費の高騰を招いている。ウイルスに無効な抗生物質の処方(抗生物質は細菌類のある器官形成に関わるものを阻害する)や、タミフル(インフルエンザの薬)を日本で2500万人分備蓄することなどを例に挙げていました。タミフルについてはアメリカの政治家、ラムズフェルド氏の利益との関係を指摘するものも出ています(Google検索で「タミフル ラムズフェルド」と入れれば出てくる)。他にも、メタボリックシンドロームなどの病気の「指標」を作って高血圧などの薬を売るという話、戦中は兵器開発にも関わった話、など、いろいろな「特徴」を話されていました。

 この話はきっかけに過ぎない。また関連する本を読もうと思います。

天気:晴れ時々くもり(東京都国立市・茨城県取手市)



 一橋大学はイチョウの木が多いキャンパスです。黄葉がきれい。

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風そよぐ初冬

2006年12月2日

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 最高の天気です。…が、まず、朝起きたら食べるものがない。米を炊く準備をし忘れていました。おかずもピンチ。にんにくも切らしていたので、スパゲッティペペロンチーノさえ出来ず。外食に逃げました。
 そして、その足で、取手市東部と東隣の町、北相馬郡利根町を散歩(自転車で)。要するに、先週と同じコースです。
 ※以下、写真の解説(番号と一致)

  1. それにしても、暖かい。田んぼの残った株から再びイネが。去年も一昨年もあったから、こんなものなのかもしれないけど。
  2. 畦には野菊が。菊も種類が多いから、これが本当は何という菊なのか判りません。
  3. 小文間地区でももみじのきれいな場所のひとつです。木陰の薄暗い道を挟んで家が二軒。南側の家に何本ももみじが植えられていて、それが紅葉すると…
  4. これは、利根町との境(取手市最東部)にある白山神社付近の家にあったビワ(バラ科)です。今ごろ花が咲くのですね。知らなかった。
  5. 利根町の『わくわく広場』(地元の野菜なども扱っている店)近くの飼い犬のようです。暖かくて、おやすみモード。
  6. とうとうと流れる利根川。対岸は千葉県我孫子市です。

 取手市小文間。相野谷川の最下流東部の森の道。…ここも僕の好きなゾーンです。しかし、何というゴミの多さ!誰が捨てていくのだろう、こんな殆ど人も通らない道に。このゴミのたまっている溝は、ほか、下水も流れ込んでいます。小文間地区に暮らす人たちの排水が流れ込みます。水は灰色をしており、嫌気状態なのかもしれません。ドブ臭い。アクが浮いています。そして、この溝から、幅2メートルほどの道路を挟んだところには、広大な水田地帯が広がっています。生活排水が水田に流れ込んでいないか心配です。

天気:快晴(茨城県取手市・北相馬郡利根町)
 

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自己責任って何だろう

2006年12月1日

 今朝もやっぱり8時10分。いいかげんにしろ。って自分に言ったりする。
 職場の最寄りの駅から、家賃と奨学金の返済のための預金をしにみずほ銀行に行って、出勤。子どもたちがつながって歩いている姿に思わず笑顔。
 今日も、昨日から腹風邪で休んでいるスタッフが回復せず、一人欠けました。これで今週は、一日も全員揃った日がない。何かそれって寂しいね。やっぱり、勝は体力。人間関係も心も、脳やその他の臓器の正常な存在があってこそですね!

 今日も、『さと子先生のホームルーム』を読んでいました。今日のお話は、アスペルガー症候群の少女の話、不登校の子どもとその親と先生の話。
 アスペルガー症候群は自閉症のひとつと書いてありました。でも、僕はこの名前しか知りません。とりあえず、この病気(?)について知りたいと思いました。周りの人とコミュニケーションがとりにくいらしい。本人にとっても辛いんだろうな。僕も上手くコミュニケーションが出来ず悩むから。
 不登校…増えているんだそうです。子どもはどうして学校に行けなくなるんだろう。行くことを強制する親はどうしてそうなってしまうんだろう。単純に親が強制する姿を見ると、親が悪魔のように見えてくる。でも、本当に親だけが悪いのですか?あるいは、学校が悪いのですか?先生が悪いのですか?はたまた、子どもの「甘え」ですか!?
 …『さと子先生のホームルーム』を読んでいると、苦しんでいるのは子どもだけではないということが解ります。「さと子先生」たちに出会えたこの親子は救われましたが、誰にも助けを求められずに苦しんでいる親子はいっぱいいるんだろうな。理解者がたまたま多かったこの親子。理解者がいなかったら…?それは、著者自身も問うています。
 この前、秋田県で我が子を殺したお母さんがいましたが、世間では殺人鬼扱い。この親子をそんな風に書いているマスコミや週刊誌。僕たちも含めて、そういう苦悩の中にいる親子のことを考える人がどのくらいいるだろうか。
 …実は、気になる家族が、僕の家の近所にもいるようです。この前、その家族の子は「学校に行きたくない」と、僕の家の前の階段に隠れていました。僕はまともな声をかけてあげられなかった…。
 親を取り巻く、教師を取り巻く社会も、異常です。平日父親が子どもと過ごす時間を持てない。休日は疲れてまともに付き合えない。それどころか、ワーキングプアといわれ、生活すらまともに出来ない。先生のことは解らないけど…、とても一人一人に手をかけてあげられる状況ではないんだろうな。教師採用は少なく、技術は継承されず、部活動は担当顧問がいなくて危機に瀕していると聞いたことがある。『さと子先生のホームルーム』でも、悩む教師のことが書かれていたことがあります。
 自己責任って何だろう。苦しんでいるのは本当に自業自得なの?あるいは、加害者が厳罰に処されればそれで良いの?子どものいじめのことをこの本で読んで、いじめる子にもいじめ行為の原因があることを知りました。そして、そのいじめっ子の親も辛い人生を歩んでいることも知りました。…本当に自己責任なのか!!?

 …でも、その辛さから抜け出す偉業は、やっぱり苦労している人たちの団結と協力によってのみ成功するものだと考えます。苦労している人たちはその苦労の原因が社会にあることを学ぶでしょう。その社会を変えることで、苦労から解放される。どうしてもその過程から逃れることは出来ない。そう、学校の教師や子ども、親の職場の上司の理解や協力で大きく成長した本著の親子のように。そういう意味では、「自己責任」なのかもしれない。
 もし、僕がこういう協力に加われたらどれだけいいだろう。どうしたら加われるだろう。僕には子どもなんかいないけど…。子どもたち、親や教師たちに、「あなたひとりで闘わなくてもいい」と言えたらどれだけいいだろう。そういう人になりたい。なれるように努力だけでもしたい。まだよく解らないけど。


 今日、この葉書が選挙管理委員会から来ました。僕一票の投票権。子どもや、親や、先生のために、投票する。「選挙運動は?」…ううむ。それはまだまだ…。

天気:晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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