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内回りから外回りへ

2006年12月8日

 今夜は職場で会議。何の会議か?相も変わらず、芯の定まらないところですが、要は、今の職業や自分の問題意識から社会に貢献できることを考える、という内容でしょうか。
 しかし今は、いや、今までもずっと、業務に追われて、新たなことをやるだけの時間と体力を取れずに来て、新たに「社会貢献」どころではありませんでした。実をいえば、今の職場で、農薬や重金属、遺伝子組換え食品の分析以外にやれること、あるいはやっても良いことを、見いだせずに来ました。そして今も。3年前に仕事を始めて、農薬の抽出作業のスピードが上がっただけでは、あまりにも悲しすぎる。
 とはいえ、朝、農薬抽出のサンプルが来て、重金属分析のサンプルが来て、向こうでGC/MS(ガスクロマトグラフ・質量分析計)の調整をしていると、それで一日は終わります。満員電車の中が唯一の独習時間。家に帰れば、平日は…。

 これは悪魔のサイクルです。職業や独習を社会に還元する場がなく、マンネリ化に精神力だけが削がれる。11月3日にやっていた『赤旗祭り』の時のような形は、非常に稀です。
 たまに山などの旅行に出かけると、出会った人と関連の話をする機会がある。そんな時、今の仕事も、独習も、本当にやっていて良かったと思えます。実は、人あっての仕事なり独習なのですね。閉鎖系では、エネルギーの循環も滞り、質的転換も起こらない。
 しかし、今日、職場の仲間の誕生日を祝った後、この会議で、ちょっとだけ前進の兆し。これがすぐに外に向くことにはなりませんが、農業に関係する、あるいは僕らの仕事に関係する内容で、自分たちでゼミをすることになりました。来週は、何と、新入の彼が担当。
 問題はその継続。定期化と継続です。この「社会還元」に向けてのゼミを、「仕事の一環」として位置づけられるかです。とてもじゃないけど、これまでの数年間の状況を見ていると…。思わず絶句してしまう。
 とはいえ、このゼミをやろうということ自体、大きな前進。まずはその進歩を喜ぶべきでしょうか。

天気:くもり、小雨ぱらつく(東京都板橋区・茨城県取手市)

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