ごめんなさい
2009年7月24日
今日、上海からSが帰ってきました。彼は雨の降った市街地ではなく、どこかの島にいたらしく、雲の上に朧に見える日食は見られたそうです。実にご愁傷様羨ましい限りでして。
そして、1週間ぶりに、ふたり作業。この大量のガラスの瓶は、サンプルを装置に入れるためのバイアルというもので、1年分くらいの量です。1400本くらいあります。これらはみな、廃棄物になります。
文字通り芋洗い状態で、有機溶剤で中を洗っているうちに、何だか、このバイアルたちに、とても申し訳ないことをしているような気になってきました。このバイアルは、北海道の産廃処分場に捨てられているそうです。この仕事のやる気をなくす、大きな要因のひとつです。資源にも環境にも人にも優しくない。食の安全を守る機関が聞いて呆れますよね。
洗っているとき、濁ったアセトン液の中を回転するバイアルを見つめながら、ごめんなさい、とつぶやくのが精一杯でした。こんな労働をしなくてもいい日が、1日も早く来ますように。ふうたろうが転職する、という意味ではなく、分析そのものが必要のない時代になってほしいということです。
天気：くもり時々雨、一時晴れ間見える（東京都板橋区・埼玉県所沢市）
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