有名無実
大事なこと。
ものを買う時に大事なこと、商品名でしょうか。
確かに、「カルピスソーダ」と書かれていれば、カルピス社のカルピス系炭酸飲料だと何となく考えます。
でも、究極的には商品名なんか、実はどうでも良かったりします。
このカルピスソーダは自動販売機から買ったものですが、商品名からだけは、僕が買いたいかどうかの判断はできませんでした。人工甘味料は必要ないので避けているのですが、自動販売機は商品名だけをデカデカと表示して売っているので、中身が判りません。そして、買ってからいつも後悔します。
テレビのコマーシャルなんかでも思うことですが、商品名からのイメージが一人歩きしていて、実際に中身は何なのか、判りません。
CMを見ていると、企業側が売り込みたいものは画面中央に大きく出ます。しかし、特約や例外、注意点などは、画面の隅に小さく書かれているのみです。しかも、テレビのドットで潰れていて読むこともできない上に、1秒も表示されていないのではないかと。サブリミナル効果でも期待しているのなら別ですが、あれは、できれば読んでもらいたくない内容かもしれないと、最近は思うことにしています。
例えば、金貸しのCMなら、利息が何%かということ、いつぞか話題になったグレーゾーンといわれた18(14だっけ?)~29%の間の利息分に関すること、よくよく見てみると、大変なことが書かれています。利息に関することですから、知らずに借りれば、裁判沙汰になりますからね。
たばこも同じです。それでも最近は大きくなったけど。
消費者に選択の自由がある。
恐らくこれは資本主義の必要条件だと思っているのですが、その自由は、有名無実でしょう。それでも「自由は守られている」と言い張る人にとっては、現実的には無理であり、空想的には可能な自由も、「実質的自由」に組み込まれるのでしょうが。
ともあれ、カルピスソーダを買う前に、予測はできても断定&判断はできませんでした。現実的な自由を求める僕にとっては、この選択の自由は有名無実どころか、嘘八百です。
天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・千葉県松戸市・埼玉県所沢市)