有楽町線ブリザード(立山:富山県)
※記録:11月4日22時台
…大爆笑で疲れ切ったのか、夜中、気分が悪くて起きました。久しぶりにプリンペランに頼ることに。
朝は平常通り(?)起きて、イカす袋で飯を炊いて、食事。具合、悪くない…。
今日は立山・大汝山(3015m)目指します。
まだかなり薄暗い…けど、ヘッドライトがいるほどでもない。
目の前に、溶けかけた雪だるまもどき。
太陽はまだあの山の向こうか。それにしても、ものすごいガスです。
ガス、晴れてくれると思いたい。でも、どんどんガスは降りてきています。
ライチョウの…羽根?
雪がこれだけ積もっていても活動しているのか。
何も…ない。岩が見える?その向こうに、立て札があるような…。
一ノ越山荘、ですが、小屋、閉まってますね。休むこともできません。風が強い…。
「高山植物がある」やらの立て札も空しく、積もる雪の上を、歩きます。
ふうたろうの身体につき始めた氷は、このように成長するというのを、これから5段活用で図説します。
伸びる伸びる…。同じ場所じゃなくて、上っていくほど、成長したものが多いということです。
たった500m弱進んだだけで、これくらい激しく成長するようです。ふうたろうも、ここに数時間いれば、同じようになるのでしょうか。
見えてきた。短いように感じますが、この暴風・ガス・地吹雪の700mほどの登山道は、無限の道です。
とりあえず、雄山神社。
ガス、より濃くなってませんか?
風強ぇー ミ***ミ**(+O+)ミ****
これ、雄山の最高峰、3003m。たぶん。
雪に埋もれていて、視界もなくて、暴風の地吹雪で戦意喪失。しかも、周囲、よく見たら崖ですし!(゜◇゜)ガーン
えっ?
大汝方面?
…ただの雪の崖にしか見えないけど、進んでみるか。
ふうたろうの身体は、既に結晶化しています。この腕の写真は、まだ甘い。
結局、大汝山へのルートが見つからず、撤退。ま、雄山に登ったから、立山、準クリアってことでいいね。そして、3000m越え達成。
しかし、降りてくる途中、登ってから気づくことですが、無謀にもこれから登る人たちが何人か。結晶化すること間違いなし。
もう、室堂はすぐ近く。でも、雪道で、鮃筋筋肉痛の状態では、千里の道。
室堂山荘到着。時計がないので山荘の中で確認した時は10時53分。上って下りてくるのに5時間弱もかかったのです。
室堂山荘の小屋番たちに挨拶して(荷物も置かせてもらっていたので)、帰路につきます。
で、雪が降り始めました。初雪ですね。
上の写真のホテル付近(入口が地下に埋まっているように見えるが…)には人がたかっています。オアシスに集まる野生動物みたいに。
昨日がらんどうだった室堂バス停の、上の階にあるホテル入り口。ライチョウの方は辛うじて判った(右)ものの、オコジョ(左)と判るのは、未来のことでした。
手荷物料金を、帰りだけ取られました。昨日はそれだけ、ハイパー・キノドク・ルートだったのですね。
大観峰は、昨日のハイパー・キノドク・スーベニア(souvenir:土産)とは全然違う顔をしていました。人一人通ることさえ辛いのに、ふうたろうのでかいザック付きは、昨日とは逆の意味で場違い。
荷物をとりあえず端っこに置いて、山バッジと五平餅を買いました。
でも、ロープウェーで降りてくる途中に、雪は雨に変わり、黒部平や黒部湖では、そこそこの雨が降っていました。黒部平は土砂降りっぽかったかな。
バスの時刻まで10分しかなかったけど、Bダッシュで行けば、昨日下から眺めてほくそ笑んでいた展望台に行けるだろうか。
20kg弱の荷物を担いで、あの展望台の100段以上はある筋トレ階段を駆け上がるのは、爺ヶ岳登山並みにキツかったッスよ。
そして、そこから見えたのは、40万人以上の労働者ががんばって作った黒部ダム。
展望台から見た黒部湖。雨は上がっています。ガスっぽいね。
船が一隻、水面を切っていきます。
さぁ、バス乗り場、急がなきゃ!
ふうたろう、再びBダッシュ。
駆け込み乗車禁止ですが。
Bダッシュの甲斐なく、犬死にしたふうたろう。
===3 - - - Σ(゜◇゜;)
黒部ダムの東側に建っている、ムダダムレストハウス。「ダムソフト」って何じゃい。
もう一回210円の手荷物料を払って、トロリーバス。やっと扇沢に着きました。晴れているようです。
このバス、ちゃんとパンタグラフが着いているのです。
爺ヶ岳の尾根、少しガスがあるけど、晴れているようです。でも、扇沢のバス停を見ると、地面が濡れている様子。雨が降っていたのですね。
運転手に学生に間違えられたような気のするバスに乗って、信濃大町駅。駅前の商店街で郵便局に寄ったら、周辺の店はシャッター下りまくり。今日は月曜日だから、か?
商店街から離れたところに大衆食堂(表現古い?)。ここで、そんなに美味くはないけどネギトロ丼を食べました。激しい酔っぱらいが変に店員に絡んでたけど、まぁ、いいや。それから、「自由民主」のコピーが雑に新聞コーナーに引っかかっていたけど、あれは何だったんだろう。
でも、店員は優しかったっす。
特急あずさ26号でダイレクトに立川まで。奥さんと子連れのお父さんが、電車到着のタイミングをずらしながら写真撮影していたのがほほえましい。
あずさから見た山々。こういうガスの方が、むしろ山頂で囲まれる濃いガスよりもイヤラシい。
ちょっと、色温度の設定を戻すの忘れて、かなり色合いの悪い写真になったけど、高層雲が空を覆い始めて間違いなく天気下り坂って感じです。
混雑する電車で、ぼやけた風景を見ながら、帰ります。甲府からが長かった…。
立川到着、10分ほどの遅れ。
3日目の旅はちょっと空のように微妙だったけど、2日目の大爆笑があったので、ちょうどいいかな。昨日のような日が続いたら、昨日付でも書いたけど、ふうたろう旅日記は破綻するからね。っていうか、ふうたろう自身、腹が持たない。
天気荒れたり忘れ物したり、テントがダイブしたりと、色々トラブル続出でしたが、思い出深い旅になったことは、例に漏れません。
天気:くもり一時雪か雨(富山県中新川郡立山町・長野県大町市、移動中は含まない)