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抽出機

2008年 11月 7日

 6時51分起床。
 早い?一人にしては?いつもの平日にしては?
 いいえ、今日は、早出なのです。別に、早出分給料が増えるわけではありません。


 実は、9時からテレビ局が来るというので、農薬の抽出風景を撮られるかもしれない。そういうことだったので、昨日、踏ん切りを付けるために、「明日、9時に来るようにします!」と宣言しました。
 大袈裟ですが、職場に、必要以上にいるのは苦痛なのです。いつも楽しくない、というわけではありませんが、抽出したあとはすることはありませんし、仕事人間になろうとも思わないし。
 僕の仕事は、残留農薬分析ではなく、正確には残留農薬抽出です。
 もう、それでいい。メラミン・アフラトキシン・アクリルアミド(だいぶ古い?)色々分析してみたらいいものはあるけど、抽出作業が終わったら、何もやる気なんて起こらないさ。マルクスは、よく、労働からの疎外と言ったものですね。GC/MSのオペレータSは、「分業した方が効率はよい」と言いましたが、毎日、抽出だけをやってみるといい。
 …ふうたろうが抽出の役目をできないくらい出勤不能になれば、嫌でも判る、かな?


 こんなことはただの愚痴にしかならないけど、ふうたろうが自腹で書いている日記に何を書こうと自由だからね。
 主任は、分析自体を楽しんでいるみたいです。でも、しょっちゅう講演やら細かい分析やらで時間がない人だ…。Sは精度を高くすることを楽しんでいるみたいです。先輩のIさんは仕事をひたすらこなすタイプ。今の僕がやっていることと、ある意味同じかもしれない。でも、本当によくがんばっていると思う。
 しかし、よく考えたら、いつも気を利かせて、洗い物手伝ってくれるのは一人だけ。「指示してくれたら手伝う」なんて言う前に、音や時刻を感じて手伝いに来てくれるんだ。本当にありがたいです。
 まあ、いい。抽出は、生活費を得るための手段として割り切るさ。最低限のことしかしない。今まで以上のことは、ね。
 化学の勉強は、今まで通りやろう。塩化スズが溶けなくて困っていても、マススペクトルが乱れても、添加回収がうまくいかなくても、化学や物理学の力がものをいう。きっと、少しずつ努力していれば、いつか役に立つさ。もっとも、役に立てるためにやっている、というわけではないですが。


 さっき、日記を書きながら「インビジブル」(「見えない」という意味)というSF映画を見ていました。中身は、取り立ててどうこうというものではありませんが、途中でやっていたコマーシャルに目が行きました。日清のカップヌードルの宣伝。化学ついでに書いちゃいます。
 宣伝で、「防虫剤、殺虫剤、洗剤などのそばに保管しないでください」だとさ。
 おかしい。におい移りなんて、ちゃんと(広い意味で)家庭科教育がされていれば、誰でも解ることなのに。p-ジクロロベンゼンに限らず、タバコのヤニや焼き肉のニオイが服に付くことくらい知っているでしょうが。
 受験に向けて、高校3年の時に家庭科はなくなった。数学や化学、物理、英語をアレだけみっちり学んでも、論理的な思考、上に見るような化学や物理学の応用、心の壁の方が重要な国際交流に、どれだけ役に立っているのやら。教育を管轄している政治家や官僚の顔が見たい。ちなみに、教師の努力は、認めます。出来損ないの偏向教育方針の下でよくがんばっていますよ。一部を除いて、ね。
 …とにかく、専門家面しながらまともに機能しない科学者や官僚より、背伸びしながら辛うじて指先が触れるくらいのアマチュアになった方がいい。"Invisible"にはなりたくないし。そのためには、体力が続く限りの努力しか、ないんでしょうな。あまり辛い思いしてやるのは本意ではないけど。
 まぁ、そういう意味で、最低限、がんばろっと。
 とりあえず、毒吐いて少しスッキリです。
 明日はもみじ狩りです。AとHと一緒に。友だちを誘ってどこかに出掛けるなど、珍しいことですぞ。


天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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