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悪の三段活用(空木岳池山登山コース:長野県)

2008年 11月 22日

 朝4時過ぎに起きて、何と、新秋津駅まで自転車を漕いでいきました。というのも、4時49分発の武蔵野線に乗るためには、5時始発の西武池袋線を待っているわけにはいかないからです。…さすがドル箱路線タイム。
 しかし、この写真の西国分寺駅で電車に乗ってから気が付いたことがあって、何と、パンパンの100リットルのザックの天蓋に、劣化したポリプロピレンのハンガーが引っかかっていたのです。(゚◇゚)ガーン
 どこで引っかかったのか確信を持っていたので、ここまで落ちずにくっついてきたこと、ある意味ストーカーレベルです。(-. -)|||


 幾たびにもわたる乗り換えにうんざりしながら、駒ヶ根駅。12年前、高校のワンゲル部で登った涙の木曽駒ヶ岳と空木岳の、終着駅でした。


 酔っぱらいの痕跡があった駒ヶ根駅前のバス停から10分程度、駒ヶ池バス停で下車して、いざ出発。ちょっと気温は低めですが、池も凍ってないし、行きますか。
 でも、内心、かなり不安でした。行き着けるのかどうか。


 15分くらいの車道歩きですか。本当はタクシー拾って、林道の終点まで行った方が、1時間以上時間短縮できたのですが、タクシーなんていませんでしたからね。


 登山口に取り付き始めました。しかし、早速荷物が重くのしかかってきます。腰バンドが強化されても、過重軽減にはそれほどなっていないようです。


 すぐ横はスキー場。うっすら雪化粧していますが、これじゃ滑れませんね。


 寒気の通過後で、快晴。そういえば、空木岳の方を見たら、雪が爺ヶ岳の時みたいに舞っているのが見えました。すごい風が吹いているらしい。


 念のため、ふうたろうが歩いている道は、ひたすら樹林帯。とにかく、暗い。


 上に向かうにつれて徐々に雪の量も増えていくのですが、アイゼンなんか要らないし、つけるのも面倒くさい。既に荷物が重くて、だいぶ気力を無くしているところでもあります。


 この登山道は、さっきタクシーで時間を稼いでおこうと思った林道を3~4回横断します。しかし、ここまでのアイスバーンだと、タクシー、走ってくれたかどうか…。駒ヶ池までで終わりで、実は犬死にだった可能性もあり。


 ここが林道の終点。一応1台、東京から来ているワゴン。結果から言うと、ここからの展望が一番良かった。


 小さなトイレが1つ。この次にあるトイレは、池山避難小屋のトイレになります(1時間以上は歩く)。


 さて、ここからが本当の山道。既に荷物がキツいですが。


 さっきよりも常緑針葉樹が少ないので日当たり良好。まぁ、このくらいが一番気持ちよい冬山歩きというところですか。


 何とかの岩窟というのがありましたが、先を急ぎたいので、とりあえずスルー。


 展望台みたいなところがありましたが、辛うじて南アルプスが見える程度。周囲の樹林が猛烈に妨害します。


 サルオガセ、ですか。池山小屋手前1kmくらいにわたって、群生していました。


 この辺りの登山道、上まですっぽり樹林が覆っているので、こういう開けた場所が珍しい。というか、ふうたろうにとっては、この樹林はかなり凶悪です。


 雪も少し深くなってきましたな。くるぶしくらいまでは常時ある感じ。


 向こうに見えるような広葉樹の、しかも陽樹の樹林帯ならまだ明るくて気持ちよく歩けるのですが、針葉樹の陰樹じゃ、死ぬ。


 そして、この深い雪の中を、トータル25kgくらいの荷物を背負って、凶悪な樹林帯を登っていきます。


 ピッケルのお出まし。少し楽になったかと思ったけど、気休めでした。


 マセナギというところらしい。ここに来るまで、所要時間の150%を要しました。荷物と樹林が辛い。


 伐採したくなるような深い樹林。周囲は見えないし、暗いし、歩く意味そのものを見失いそうです。


 写真を撮る気力も遂になくなって、黙々雪道&樹林道を歩いていると、おそらくさっきの東京ワゴンのメンバーに出会いました。満身創痍のふうたろうは、もう少し先に向かうことに。


 しかーし!
 このさきヤセ尾根らしい。とりあえず、それでも進んでみる。


 ヤセ尾根の意味するところ、これ?足の踏み場もないくらい、樹林と雪に覆われた、ひどい岩場です。悪の三段活用。


 ふうたろうの写真撮影はここで終わっています。つまり、この後、シャッターを押す気力も場所もなかったということです。
 念のため、ここは、数少ないビューポイントで、狭い樹間から、檜尾岳の方が見えます。


 そして、ヤセ尾根のど真ん中で日がとっぷり落ちました。
 …テント、どこに張んの?
 …というわけで、木に引っかかるようにテントを張って、いつものイカす袋で米を茹でてカレーを食べました。テントを張ったところからは少し夜景が見えたりもしましたが、写真を撮る気力なんてありゃしない。だいたい、テントすら張れないのに、三脚なんか立つか。
 更に、お約束、鍋をテントの中で転かしました。今日のは氷水(雪を溶かしていたので)。赤城山の熱湯とは逆に、猛烈に冷たい。嗚呼、幸先が悪いぜ…。
 夜は19時くらいに、さっさと寝ました。カレーが喉を通らず、ちょっと苦しい夜でした。


天気:晴れ、夕方から薄曇り(長野県駒ヶ根市、移動中は含まない)

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