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マウンテン・スマイル(御正体山~石割山:山梨県)

2009年 4月 5日

 さて、今日、この切符状のものを持っているということは…?
 そう、山でございます。今日は、日本二百名山・御正体山(みしょうたいやま)です。富士急行線の切符はレトロで、これがよい。


 都留市駅。
 曇っているけど、いざゆかん。


 実は今日、1時間寝坊しているので、1時間出発も遅れています。それでも、御正体山登山口に到着。GPSのスイッチオン。


 登山口入ってすぐに、1cmほどの黄色の花が。隣にキブシ(キブシ科)がありましたが、それとはまた違う花みたいです。


 必ず、こういうところにはゴミがある。場合にもよるが、捨てる感情は判らなくもないが、捨てて良いことにはならない。


 ささくれだった車道が続きます。


 車止め。一応、一般車両は入れないことになっているようですが。
 ここからの車道の上りが厳しい。


 遙かなるグレースカイ。天気はひいき目に見ても良いとは言えない。


 いつまで経っても土道に入らないと思ったら、車道が延びていただけでした。本来水場であろう、この位置も、車道!?


 登山道に入ってから、またいっそう急坂。その横を沿うように、車道。


 崩れていますね。人災です。この前の蕨山の時と同じ。


 何のための林道だろう。林道ではなく、工事用の道路か。日本の木材の自給率はどのくらいだろうか。林業のことを少し考えてみたくなるひとときでした。


 ひどい、ひどすぎる。登山家たちに、いつまでもこの車道を歩かせるつもりか?
 登山家の為じゃなくてもいいから、無計画な山林の伐採はやめてほしい。アマゾンなどの開発に向かってそういうこと言ってるだろ?


 車道からようやく離れて、厳しい急坂。杉?林で拾ってきた枝を杖にして登っていました。…が、やっぱり邪魔で捨てました。


 今日の急登は越えました。御正体山の北西500mくらいの1568m。登山口から2時間25分でした。ここからは縦走路です。


 ちょっと進む前に、コースタイム取りと休憩をば。水分もそんなに摂ってないし。


 お決まりの看板。山梨県の定番?


 そして、1568m付近にある、神社ですが、もの凄くしょぼい。これはあまりにもかわいそうですが、大きいものを建てるには資材運びが大変なのでしょうね。


 縦走路は比較的なだらか、ですが、先ほどの急登ですっかり疲れています。すっかり軟弱になってしまったふうたろう。登り続けることで克服するしかないスランプです。


 岩場があったので降りてみようと試みましたが、無理でした。つかみ所がない。


 御正体山到着、12時21分。2時間55分で到着です。ほぼ、コースタイム通り。
 写真には写していませんが、周囲はもの凄い人数の登山客たちです。30人くらいの団体客です。


 山の昼飯の定番ですな。辛ラーメン。


 ラーメンを作っていると、その団体のひとりのおばちゃんから施しを受けました。山頂の席を譲ったお礼みたいなものだそうです。決して気分悪くなくはなかったですが、気分悪くないように見えて爽やかだったとか言っておりまして、巻きずし二切れリンゴ三切れ。リンゴはありがたし。


 今度は別の人からチョコレートの施しを。少し差し始めた陽できらきらしていますね。


 まるで乞食のように色々な施しを受けているふうたろう。みんなにとっては、息子くらいの世代なのですね、ふうたろうは。


 御正体山から今度は石割山(遙か南)へ。先に出発したさっきのみんなを追いかけるように、カモシカダッシュ。


 追いついた!


 また崩れています。
 植林地帯は、ダメだそうですね、保持力が。


 後ろにさっきの団体さんのリーダーの声を聞いた、前ノ岳。もう、出会うことはありません。みんなはどうも、石割山までは行かないそうですし…。


 これは中ノ岳と書いてありましたか。立ち枯れ、折れ、腐った、切り株がひとつ。


 ひたすら、歩き続けます。1時間遅れているので、あまりのんびりもしていられないのですね。


 一本目の鉄塔。正常に働いているようです。
 しかし、こんな大がかりな設備、一度ダメになったら、それに依存してきた社会はどうなるのだろう、そんなことを考えてしまうのでした。


 とりあえず、展望は抜群。御正体山山頂よりも。
 奥には実は金峰山も見えているのです。


 本来なら左に富士山が見えるのですが、雲がかかっていて、裾しか見えません。


 ここの展望は木を切り倒すことによって得られています。恐らく、鉄塔や高圧線に干渉しないために。


 ここで少しだけゆっくりしようと思いましたが、風が吹いて寒いので出発。


 ミズバショウ?行者ニンニク?


 さっきの団体さんはここで山伏峠の方に行くみたいです。ここで14時26分。5時間です。


 一度良くなってきたと思っていた天気ですが、また雲が厚くなってきました。


 雨も降り始めました。


 ひとりで歩いていると嫌なことは思い出しますが、それはいつものことで、山はそれでも好きです。多少の雨くらい、屁のカッパ。


 すぐ右は崩れた崖です。


 痩せた尾根に崩れた崖。危ない。平ヶ岳のアレよりも。


 石割山に近くなると、今までいちいち登ってきた小ピークを巻く道が現れます。


 笹薮も深いですね。この辺り、それでも歩く人は少ないのでしょうか。


 御正体山までの時間はあるけど、石割山までの時間は、削り取られています。公共物を壊したな!


 落ち葉の葉脈が網のようになっていたので、写真に撮ってみましたが、解剖顕微鏡じゃあるまいし、無理でした。


 二本目の鉄塔。もう石割山はすぐそこです。


 鉄塔の真下から、まばらな樹林。空が曇っていなければ、もう少し映えたのに。


 これは、三ツ峠山~河口湖までの縦走路のところまで続いている高圧線です。もっと遠くまで続いているのでしょうけど。あとで地図を見て気が付きました。


 また削られている…、けど、5分ってことはありえない。
 きっと、さっきのところも、嘘の情報なので、消されたのでしょうな。


 ところで、この高圧線、さっきからビリビリいってますよ?


 石割山山頂からの展望はいいのですが、雲が多い…。っていうか、雨が降っていますよ。


 これからは下る一方です。途中に見えた神社。15時49分。


 実はずっと我慢していた、ビッグベンがいよいよキツくなってきた頃です。


 下界に近くなるほど、遭難の危険性は高まります。


 気が遠くなりそうな、石段。っていうか、ここ、ルートから外れているんですけど。(by GPS)


 先が見えませんがな。大声でうぎゃ~と叫んでしまいましたがな。


 やっと降りました、あの長い階段を。固い靴底から振動が直に伝わってくるのでツラいのですよ。


 あとは、平野バス停まで、車道を歩くだけ。殆ど終わったようなものです、今日の旅は。


 金八グラウンド?いや、「カネハチ」だそうです。


 山中湖村市街地。激安の酒屋。起こることは、条件が同じであればどこも基本的に同じです。


 とにかく、潰れた店が多すぎます。そのひどさに絶叫です。


 平野バス停を探すまで少し手こずりましたが、とりあえず今日の終点。御正体山、クリア。


 帰り、富士吉田駅でモスバーガ(またか!)を食べ、中央線で帰りました。
 ふうたろう旅日記、今日のオチは、この中央線です。
 向かいに喪服姿の拡大家族が居て、何だか、親戚の中で揉めているような雰囲気でした。あまり詳しいことまで耳をそばだてるつもりはありませんでしたが、もう少し話を整理したら?と思って、騒ぎを聞いているふうたろうは隅でうずくまっていました。
 20時45分頃、帰宅。ミッションクリアです。トータル7時間9分。


天気:くもり、小雨ぱらつく、時々晴れる(山梨県都留市・南都留郡道志村・山中湖村・忍野村)

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