ふうたろう絵日記

　夜中、3時半頃、気分が悪くて目が覚めましたが、程なくして治まり、また寝ました。
　朝は6時50分頃起き、飯を炊き、ネギを刻み（納豆用）、空芯菜の炒め物となめたけトウガラシ入りを作りました。
　旅日記でずれ込んでいた昨日付の日記を書いて、季節の花を撮って出勤。
　恐らく、ツツジ科の植物だろうけど、正確な名前が解らなかったりする。誰か教えて。

　茶の新芽です。
　写真を撮った時は気が付かなかったけど、左にクモが巣を張っているのが見えます。
　有機栽培の時にはクモがこうやって巣を作りますが、茶を刈り取る時、いや、摘む時、クモの巣って一緒に入ってこないんですかね。まぁ、ふうたろうは茶は飲まないし、飲んだとしても、クモの巣くらいなら全然気にしないけど。

　今日の仕事は、全然ありませんでした。仕事がないのなら散歩でもしていれば良かったのでしょうけど、そういうわけにも行かないらしい、この社会は。体面の問題でしょうね。
　それは良いとして、ふうたろうの一連の症状、夜見ていた「恐怖の家庭の医学」に、うつ病を克服した芸人夫婦の実例が挙がっていまして、症状はまるっきりそっくりなんですよ。
　でも、いわゆるうつ病になりやすい問診では、YesかNoかを判断しづらく、しかも、何を答えたらどうなるかを知っている面もあり、もの凄いバイアスがあるんです。
　だから、航空公園のメンタルクリニックで押し黙ったままの医者が「難しいですね。」と言っていたのも解らなくもない。新松戸の精神科医が根性論でお茶を濁したのもまぁ、解らなくもない。ましてや、「あまり真面目にやりすぎるな」という割に本当に真面目にやらなかったら「甘えている」「だらけている」「踏ん張りが足りない」などという意見が飛んでくるのも、決して現実味がない話でもない。
　結局、社会が気楽に生きることを要求しないから、うつ病患者が増えるのであって、うつ病患者の自己責任でも性格だけが原因なのでもないんでしょうな。
　気楽にやれって言われても、体面を気にしようと思ったらどう考えても気楽にできないでしょ。ISO9001？とか、個人情報保護とか、昔ながらの本当の自由を奪うものがどんどん増えて、形骸化している部分もなくもないっしょ。形骸化というか、ただの足かせというか。
　世界でも異常らしい、あの満員電車ひとつ採り上げても、あれを避けて社会生活できる人は幸運だと思いますよ。あの中で人々はストレスをため、場合によってはストレスのはけ口としての痴漢行為や暴力行為（ストレスは逆に溜まるのだが）になっているんですよね。
　気楽に生きろ。
　言う本人に悪意はないだろうけど、そういうことをできなくしている社会を作っているんですよね、自分たちが。
　ふうたろうは思うのですな。本当に目に見えづらいものを考察せざるを得ない時にこそ、哲学がどれほど大事であるかを。自分が苦しい原因が理不尽だと断言できるくらいの、哲学が必要なんですよね。
　ちょっとISO9001の話に戻るけど、誰が「顧客満足度」を測るのやら。カメラの感度を規定した数値じゃあるまいし、コンセントの形状を規格したものでもあるまいし、そういう曖昧なものを規格化しなければイケない社会自体がおかしいんですよ。何が規格なのか知らないけど、仮に、スピードを求め、新しい物を求め、身体を動かさないことを求める人が多数であっても、全部じゃないんですよ。ネジやコンセントやフィルムの感度を規格化するのならまだしも、人間の要求を規格化するなんて、アホか！
　…商売を手がける範囲が広がり過ぎてんですよ。東京などの大都会にビジネスが集中するのも、結局はそういう話。誰が言ったか忘れたけど、資本の集積ってやつですよね。
　農業だけがやたらと騒がれている地産地消ですが、そういう顔の見える経済的諸関係が小さな市場（しじょう）を透明化させていたはずなのではないですかね。資本の拡大と集積は人の意思ではなく、経済学的な強制力だと、これも誰が言ったのか忘れたけど言ってましたね。日本の財界は積極的に拡大と集積（破滅への道）を進めているので救いようがないのですが、もっと多くの人が気付いてもいいと思うんです。埼玉県に住んでいるふうたろうが、九州の車の性能なんか解るか。中国のニンニクの味を予測できるか。台湾のハードディスクの壊れ具合なんか知るか。
　そんな「解らなくて当たり前」のことを無理やり透明化させようとISOナントカなんてものを作ったのですね。全国展開だのグローバル化だの、金箔で作った生ゴミ袋みたいなものは必要ない。
　まぁ、極端な表現ですが、資本の集積という単純なことのために、気楽に生きられない社会があると言うことです。
　経済を下部構造だと言ったのはマルクスか。100年も前に彼がそう言っているのに、100年後の地球人の集団はまだ下部構造である経済の問題を克服できないんですね。
　ついでに、マルクスは「段階的発展」を唱えていたような気がしますが、たぶん、ダーウィンの進化論のように、淘汰され、死ぬ人が途中で続出しますね。前も書いたけど、発展を待ってなんていられない人は多いのです。そういう意味では、究極的な平和的解決はないのかもしれない。
　気楽…ね。言うのは簡単だけどね。

天気：くもりのち雨（東京都板橋区・埼玉県所沢市）
覚え書き：ハッピーロードでニンニクとアポロ購入