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アサリ考

2009年 6月 15日

 このところ、タンパク質をちゃんと食べていないような気がする。妙に野菜やキノコ、穀物類に偏っていて、食が進まない。朝も冷蔵庫に入っているおかずを思い出してゲッソリしていたところでした。
 昼、職場でボンゴレビアンコを食べました。ビアンコって何なのか知らないけど。
 ふと、そんな時、アサリのアミノ酸組成が気になったのでした。


 無脊椎動物制限アミノ酸が多い。
 ナマコはロイシンリジン、イカはロイシンとバリン、シャコはスレオニン。多くの無脊椎動物系は、共通してバリンが制限アミノ酸(一番目に来なくても二番手に来る、など)。
 その、制限というのは、人に必要量に対する制限という意味だそうです。20種類の中の、特に必須アミノ酸と呼ばれるものはそれぞれ何グラム必要なのか解りませんが、ナマコではリジンかロイシンで59(単位は付けないらしいが、%があった方が解りやすいか)。イカはホタルイカという項目しかないけどロイシンかスレオニンかバリンで84。シャコは茹でたものらしいけどスレオニンの96。そして、今日ふうたろうが食べたアサリは生状態でバリンの81
 シャコの96は誤差程度として、80~70台の生き物は、あからさまにアミノ酸の要求量が違うように見える。しかも、よってたかってバリンばかりが少ないのがおもしろい。ナマコの59なんて、まるで特定の器官が分離したような気さえする。アミノ酸も、地球上に漠然と「アミノ酸」が生成した頃と現代に近い頃とでは同じとは限らないから、進化の過程と何か関係がないかという想像をしてしまったりするのであった。
 誰か、アミノ酸組成と進化との関連を調べている人とかいないかな。夢のある話だと思うのだが。
 ふうたろうの今日の健康を保つ上では、進化の過程でなんでバリンを削ぎ落としてきた(あるいは持ってこなかった)のかを責める必要もないけど、毎日を健やかに生きるためには違うアミノ酸組成を持っている生物も食べろということですな。毎日キノコは論外だと。
 美味い魚が食いたい。すしおんどは行く度に恥ずかしくなる。今日は好日山荘に寄ってから帰ったので行く前に寄るしかなかったのだが、それでも労働力の搾取の上に成り立っているアミノ酸補給は恥ずかしいのだ。


天気:くもり一時雨、雷を伴い非常に激しく降る(東京都板橋区・豊島区・埼玉県所沢市)
覚え書き:シャツ類(中国製?好日山荘)

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