Home > 未分類 > 初心

初心

2009年 6月 29日

 今朝、おかずがなく食事の意欲が湧かず(材料もない)、起きる意欲すら湧かず、起きて速攻家を出たという感じです。駅前のモスでバーガー2個を食い、やる気0%で出勤。


 ダルいオーラを出していた出社。とりあえず、抽出作業があったからやり始めました。
 抽出をやっている最中、主任がいつか、どこかに講演に行ってきた様子を、写真にしてくれたものがあったので見ていました。子どもが楽しそう、子煩悩の親がワラワラいそう、若いネーチャンがいそう。
 そういえば、ふうたろうも2年前の12月、講演ではないけど、主任の手が空かなくて、茨城大学まで、何かの集まりで実験をしましたっけ。去年7月のG8の時、札幌でもやりましたね。そうだった、バングラデシュの男性に「Don’t get shy!」といわれましたっけ。フランスの若者は人工オレンジジュースを楽しんでいきましたっけ。そうだった、あれは、確かに、楽しかった。
 更に時を遡れば、6年前、7月だったな、ふうたろうが大学院生の頃。京都精華大学の学生から、食品添加物の安全性について講演してくれと依頼されて、行ったっけ。借りたシャーペンのポッケに掛けるピンを折ったっけ。10年前の12月、学生自治会での12月祭では、今の職場の存在も知らず、講師や専門的な援助もない中(相棒はいたが研究は個別であり、対象もまったく違っていた)、1~2ヶ月、図書館や新聞の縮刷版などを調べまくって、一冊の冊子を作ったっけ。信州大学の自治会室の印刷機で印刷したから、印刷代として300円で売ることにしたけど、完売したんだっけ。今の職場の大先輩に当たる人にも見てもらって、手紙までもらったんだっけ。
 そうだった。今の仕事の始まりは、もう、10年前だったのだ。当時からあった今の職場のメーリングリストにウイルスを送り込んでふうたろうはいなくなったんだっけ。
 思い出すと、本当に好きで、大学院まで行って勉強したんですよね。教授とのいさかいに苦しんで最後は終わったけど。ESRをもっと使いたかったけど…。
 食品添加物という化学物質群を、化学的・生物学的に追いかけたかった。経済学的に見てみたかった。哲学的に考えてみたかった。
 食品添加物の毒性は、微々たるものと切り捨てるのは良くないって、ずっと思っていたから、1999年から2003年まで、迷うことなくそれを追いかけようとした。食品添加物の利用の、生産力拡大という側面と、利潤追求という側面が、資本の原理(歯止めのない拡大)と一致したとき、びっくりするほど大きな感動があった。乳酸菌の機能性追求を突っぱねて、乳酸菌に対する亜硝酸やソルビン酸、およびそれらの混合物(あるいは化合物?)の毒性を追っかけた。大学院の時は農薬をそのまま研究した。今の職場、主任の協力を得て…。化学、いや、科学まっしぐらに。
 そういえば、安息香酸の話も、ふうたろうが発端だったな。ナトリウム量から逆算できるとか言って…。ポリフェノールやビタミンCなどの還元力を見てみようと、DPPH(ジフェニルピクリルヒドラジル)を買いましたっけ。もっとも、還元力なんてあまり意味のあるパラメータではないでしょうけども。


 …今や、労働基準法で上部と揉めなければならないと思うと、情けないやら悲しいやら。もっとビッグなことをやりたかったのにな。労基法よりも、ソルビン酸と亜硝酸の化合物を追いかけた方が、楽しいね。たぶん。防戦というのは悲しいものです。


天気:晴れのちくもり、夕方から小雨ぱらつく(東京都板橋区・埼玉県所沢市)
覚え書き:天気予報はずれる

Comments are closed.