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前哨戦レベル1

2009年 8月 5日

 一旦通常の職場に行ってから、ですが、今日は屋外の活動をば。
 まだ、集合している人はポツポツ。


 それほど多くの人は来ないだろうと思いつつ、少し待ちます。


 おーおーおー!!!
 旗が立ってきて、人が増えてきましたぞ。
 今日は米価下落対策を打てという農水省交渉と、デモと、政党要請でした。米価下落の話だけなのに、全商連(全国商工団体連合会)って、米ぇ?


 そして、省庁のビルが建ち並ぶ大都会の中心で、先導車の上で話をする人。う~ん、どこの団体の人だったか忘れてしまったけど、このデモを仕切る、農民運動全国連合会、ではないことは確かです。


 みんなもう意気が高揚しています。白い幕には、保育園の先生たちが寄せた、農業に対する思いが書かれているようです。山形県。


 デモ出発。俵御輿、というのかどうかは知らないけど、農家のデモ行進は昔からこうだったのかな?


 筵旗(むしろばた)には、「不足ビチク米即買上」と書いてあります。今日の要求は、いつもに比べても本当にささやかで、とても限定的なのですが、業界を超えて集まっているのがまた。


 農水相の前に着いたら、何キロも先まで聞こえるくらい大きな声でシュプレヒコール。拳を振り上げる、というのは、どうもふうたろうには馴染みがないのですが、こういう表現もあると思えば。


 並ぶと迫力がある。


 シュプレヒコールの風景です。
 Yesというのは、先導車から流れる「ビチク米の買上~」に続いて出されているもの、ですかね。


 シュプレヒコールの中に、「自民党政治~」「No!」というのがありました。
 自民党という固有の党に限定されたシュプレヒコールに、ギョッとしましたが、真犯人の組織なんですから、それは仕方ないですね。


 ところで、備蓄米の買上要求は、農家の既得権を維持するためだと思う?
 もし、そうだと思うのなら、明日から日本で米を食べるのをやめた方がいい、と言われても仕方ないくらいの考え方です。


 霞ヶ関周辺は陸橋もないので、隊列を撮るのは難しいですが、大交差点の右折を狙うと、大行列を撮ることができるようです。


 この行列は、何度もいいますが、備蓄米を買い上げろというだけの、しかもたった14万トンを買えという、ささやかな要求です。およそ230万人が1年食べる米の量です(国民一人あたり一年で60kgの米を食べるとして)。


 このあと、参議院会館に場所移動です。農水省の役人との懇談です。飯を食う時間もなかった…。


 農水省の役人、農家からフルボッコでした。役人がダイレクトに悪いのではなく、国民から米の消費を奪い、外米を買ってまで減反を要求し、農家には自分で米価を決めることさえできなくさせている、政治家や財界の連中が悪いのです。
 後述しますが、エラいこといったんですよ、この人たちは。


 最後に政党要請。自民・民主・共産の三党に分かれて行動です。公明と社民?ふうたろうは知らない。
 ところで、ふうたろうは民主に来たのですが、民主は自前のビルって持っていないのですね。


 ビルの6Fにあった、民主党の会議室にむかいました。正直、共産党の本部ビルは本当に立派だと思います。


 実は、民主党(今日出てきたのは、H議員)と農水省の役人は、まったく同じことを言ったのです。示し合わせたのか?と思うほどに。
 「一律に米を買い上げると生産調整(減反)に協力しない人との公平感がなくなる」
 いや、ちょっと待て。それはふうたろうでも知っていることだが、生産調整に補助金は別に払っとるだろう。何で米の買上と生産調整がリンクするのか、意味不明だぞ。


 …とはいえ、ふうたろう、すっかり政治意識がナマクラになっているので、民主党が、「(アメリカとの)自由貿易協定の締結の際には農業を例外にします」などと言ったことを鵜呑みにしてしまったのです。
 後でみんなが口を揃えて言っていたのですが、「アメリカは日本の工業製品には関税をかけない代わりに、アメリカの農産物には関税をかけないという話になっているのに、そんな協定が結べるはずがないだろう。」と。
 そりゃ、確かにそうだ。つまり、自由貿易協定を締結することと農産物の自由化は、同じことなんですな。民主党の詭弁だということです。
 しかし、民主党の掲げる農業政策は、アレですな。例えば、300万トンの備蓄米買い上げというのも、外米を含めてだそうです。外米はイラネーでしょ。
 事実上不可能な「農業を例外とした」自由貿易協定の下で、民主党は直接保障をやるとかいっているんですよ。いったい、輸入農産物と日本国産のものの価格の差、どのくらいあると思っているんでしょうね。何で、輸出企業が儲けるために、農家を迂回献金みたいにして、国民の税金を投入せなアカンねん。
 自民党がこういうのを無責任と訴えるのも、解らなくもない。でも、自民党に民主党を責める資格がないのも事実で、自・民党は揃って政界からいなくなってほしいというのが本来の希望です。


 終わった後は、あっさりふうたろう、帰路につきました。飯も食っていなかったので、超疲れたのです。
 でも、原水爆禁止世界大会を前にして、ふうたろうにとって、軽い準備運動、前哨戦にはなったでしょうか。


天気:くもり時々晴れ(東京都千代田区・板橋区・埼玉県所沢市)

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