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リベンジ完了(毛無山雨ヶ岳縦走コース:静岡県)

2009年 12月 6日

 前日の夜ギリギリまで、おとなり箱根の金時山と天秤にかけていた、富士山西部の毛無山にやってきました。5月31日に雨でずぶ濡れになったのも何かの役に立ったようで、バス停に着いてから道を探すことなく、ルートを選べました。
 登山口が見つからなくて半ば道迷いというパターンは、よくあるのです。
 ところで、毛無山だけ雲に覆われているのですが、この辺りは朝霧高原と呼ばれるだけあって、霧が多いということなんでしょうね。そういえば、来るときも、大月付近は濃霧でした。


 あの時はひどい雨と霧でしたけど、今日は抜群の晴天。チャリ屋やグライダー屋も活発なようです。


 朝霧グリーンパーク入口バス停から歩いて30分ほどで、大体登山口に着くでしょう。


 確か、5月31日の時はここで雨がざーっと降り始めたんですよ。


 道がわかっているので、小走り気味で登っていました。岩ゴロの涸れ沢を渡渉してから滝まで、20分。


 今日は冬枯れの樹林帯を歩き続けます。


 前は曇り空で全然映えなかった不動滝。今日は山のてっぺんの方が霧になっていて、案外良い感じではないですか。


 木の隙間から、富士山が見えています。


 ここは4合目過ぎの緊急避難所。ヘリが色々作業できる場所のようです。ここでおばちゃんふたりと話して休憩。前はここも霧&雨が悲しかったな。


 5合目の看板を見てから30分くらいで7合目まで。ま、そこそこのペースでしょうかね。
 それより、霧が少々濃くなってきたようですが。


 いや、その霧、壮大な景色を生んでいるようですよ。富士宮市街の方は、雲海です。富士山展望台より。


 しかし、残念ながら富士山は目前の霧に覆われていて…。


 標高差1000m強の急坂続きを登りきると雪国だった。


 昨日の雨は、ここら辺では雪だったんでしょうな。


 「アルプス展望台」という看板がある、雪がこびりついた岩に上ってみると、アルプスと八ヶ岳、浅間山が見えました。写真に写っているのは南アルプスだけですが。


 稜線に出ると毛無山はすぐそこで、まずはメシの準備をば。記念撮影は湯を沸かしながらでもできる。


 山頂(三角点)にはふうたろう以外に5人2組がいました。この景色はみんな写真撮りたくなるよねー。


 これが1月になると、あの三ツ峠山で見たような銀色に輝く富士山になるんだね。


 ところで、周りは雪に覆われていて、さっきの5人も含めてダウンジャケットなどの厚着をしていたのですが、ふうたろうは服です。実をいうと、あの上り、汗だくになりながら歩いていたのでした。9月に登った茅ヶ岳よりは水分の消費、激しかったんじゃないかな。


 見た目はマルッキリ冬なんですけどね。


 インスタント焼きそばを食ったら、出発です。出発すると、山頂よりも眺めのよい場所がゴロゴロと。


 さっきほどじゃないけど、もやが雲海になっています。


 これ、南の空です。西じゃないんだな。夏至の日の16時頃の高さだそうですね、この時期の太陽の南中高度は。


 いや、やっぱり、山は冬がきれいですね。


 ちょっと雪が深くなってきて、ソールの剥げている登山靴では少ししんどいです。雪が溶けてしみこんでくるから…。


 これから、雨ヶ岳(あまがたけ)へ縦走します。「単独は避け、ベテランと歩け」などという注意書きはあったけど、今更、ですな。ちょっとやそっとの笹薮くらいでひるむか。
 とはいえ、雪が凍ってところどころアイスバーンになっているので、ソールの痩せた登山靴では辛いです。あ、今日履いているのは、荒海山の時のやつと同じものです。


 富士山は、見えれば抜群ですが、こうして樹林が途切れている箇所は数えるほどもありません。


 笹原を登ってタカデッキへ。


 冬枯れの木立が青空に映えます。


 この時期の太陽は黄金に輝くことがあります。白いカンバ類が金色に光っています。


 雨ヶ岳。毛無山よりずっと良いではないか。


 目線で写真を撮るならこの位置くらいが良いか?
 ところで、標の上に雪だるまを置いたのは誰だろう。


 雨ヶ岳からの下りは緩急を繰り返しつつも、疲れた足にとってはなかなかの急坂。富士見坂を転がるように下ります。


 これほど富士山の裾野まで広く見渡せる場所は、他にはありません。あの霧で見通しが利かなかった富士山展望台はわかりませんが。


 本当なら雨ヶ岳のもう一個北の竜ヶ岳も登って、本栖湖に下りるつもりでした。でも、日没まで1時間切っているので、ここで根原バス停に下山します。


 少しだけ、本栖湖が見えます。竜ヶ岳からならもっときっちり見えたでしょうか。


 端足峠(はしたとうげ)から、急なジグザグの樹林のマックラ道を下ります。ふうたろうがもっとも萎える道ですが、まあ、しょうがない。


 この矢印を右に行けば本栖湖方面、左に行けば、根原バス停。


 暗い樹林帯をダッシュしていきます。


 樹林帯を抜けると、広い場所に出ます。富士山が平地から見えるほどの広い場所。


 このA沢貯水池ってのは、飲料水用のため池なんでしょうか。厳重に網が張られています。


 かくして、根原バス停到着。16時9分。5時間47分の山行でした。
 ここであと15分待てばバスが来る予定でしたが、静岡県の市街地で渋滞していたようで、運転手さんも申し訳なさそうでした。
 ところで、今のバス事情ですから、ふうたろうの独占状態で、しばらく運転手さんとお話。こういう公共交通の話を聞いていると、景気の良いのを聞かないね。高速道路1000円とか、無料化とかアホかといいたい。公共交通を儲けさせるため、とかいうのではなく、公共交通を守るために、それを使う人口を政策として増やすべきだと思う。マイカーなんかなくても旅行はできるんだからさ。


 河口湖駅に着いたら速攻で電車に乗って帰ろうかと思ったけど、駅ナカでメシを食う場所があったので、ほうとうを食いました。美味しかった…とは言いがたいけど、まあ、いい感じでしたな。
 あとは安全に家に帰ればOK。


 このあとは特に事故もなく、珍しくオチのないふうたろう旅日記を飾れました。まあ、今日はかなり余裕のあるタイムスケジュールだったのもあるかも知れないけど。
 #117毛無山クリア。


天気:快晴、一時霧発生(静岡県富士宮市・山梨県西八代郡下部町、移動中は含まない)

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