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夏冬混合の山(月山石跳沢コース:山形県)

2010年 6月 12日

 目覚ましが鳴る前に目が覚め、朝飯も食わず出発。ただ、饅頭ひとつ食べてしまったため、殆どハラが減らないまま山形駅に着きました。
 まるでデジャブのような風景ですが、4月24日と違うのは、真冬から真夏になっているということです。たまたまここで一緒に居合わせた40代くらいの女性と話をしていたら、1ヶ月前は猛吹雪だったそうです。今はもう30度近いというのに…。


 うつらうつらしながら、町営バスは月山荘前バス停に到着。山手に入ったので多少涼しいのかと思いきや、猛烈な暑さです。このまま、厳冬もどきの装備を担いで登るのかと思うとゾッとします。


 カキドオシ(シソ科)でしょうか。都会の原っぱでも見かけることがあるような気がするなあと思いつつ。


 タニウツギ(スイカズラ科)でしょうか。似たような花があるみたいですが…。


 リュウキンカ(キンポウゲ科)だろうとおもいます。獣道っぽいのに迷い込んだらおりました。


 さて、地図にはバス停から直に登山道に入れるとの図示ですが、見つからなかったので車道を少し遡ります。


 ネイチャーセンターの指示板がありました。行きましょう。


 ネイチャーセンター前。この猛烈な暑さの中、残雪が早くも出てきました。


 月山も新緑の季節。いや、気温的には真夏ですが、若葉がきれいなので。


 ヤマエンゴサク(ケシ科)です。


 コミヤマカタバミ(カタバミ科)でしょう。


 ふうたろうが歩いているのは石跳川(いしはねがわ)。石跳って何のことかと思えば、まさかこの敷石!?


 残雪が登山道に出てきました。しかし、アイゼンを履くような雪ではありません。猛烈に暑いですからね…。


 それにしてもこの川沿いの道は気持がよい。


 ムラのある残雪。薄くなっているところを歩くとヅボッといきます。


 水量が増えているのか、渡渉が少し大変。


 激しく流れる石跳沢。しかし、涼しいのは気分だけです。


 残雪の下に水場。山菜採りなどで辺りをウロウロしているっぽいおっちゃんが水を飲んでいたので見つけることができました。ふうたろうもグビグビやります。


 この案内の標、雪で埋まって傾いて、あさっての方向向いています。しかし、なんて雪の多さだ。


 ショウジョウバカマ(ユリ科)はお馴染みですね。


 厚い残雪の上に青々と新緑。強烈な日差しでものすごく暑い。


 スノーブリッジになっていて、ヅボッといったら川にドボンです。


 夏と春と冬が同時にやってきている月山。とにかく暑い。


 おっ!
 湯殿山が見えてきました。ここいらで半分くらいか。


 沢っぽいところを横切ります(何度も)。


 モクレンの花が。季節は所沢より2ヶ月半遅れていますね。暑いけど。


 雪の谷を装束場(湯殿山と姥ヶ岳の鞍部)まで詰めます。


 振り返れば遠くにぼんやり朝日連峰の端っこが。


 谷を埋め尽くす残雪。


 ノウゴウイチゴ(バラ科)です。花びらが8枚というのは珍しくない?


 これはオオバキスミレ(スミレ科)ですかね。この頃のレギュラーメンバー。


 アブラナ科の何か。葉っぱが思ったよりうまく撮れてなかった。


 この沢最大の難所。スノーブリッジが崩壊し、登山道にいやらしく不安定な雪が残り、沢は雪解け水で増水。どうやって渡れと。


 ヅボッとはいきたくないなあ。


 何とか通過。こないだ買った新しい靴でなかったら、既にここで靴の中はビチョ濡れだったかと。


 そして、中途半端な残雪行軍は続くと。


 歩いてきた石跳沢。


 雪が少なくなりました。鞍部に到達した模様です。湯殿山を横から見ます。


 施薬避難小屋。しかし、何だか肥溜めのようなニオイが辺りにたちこめています。長居はしたくない。なお、水場があると地図には書いてあるけど、飲み水はありません。この時期は、という話なのかもしれないけど。


 さて、今度は姥ヶ岳方面です。また長い登りだなあ。


 そして、残雪の登りが続きます。


 雪の途切れた登山道にはショウジョウバカマが満開。


 雪のあるところはただひたすら厳しい登り。


 また雪が途切れた登山道。


 雪解け水で道が川になっていますよ。


 まるで冬山。でも、実際は真夏山


 ようやく第2の急坂が終了。稜線に出ました。次は金姥まで稜線沿い(稜線の上ではない)の道。


 広大な雪渓が広がる。


 こちらを見ると夏の表情。凄いギャップだ。


 軽く書いてきたけど、この金姥まで来るのにものすごく苦労しました。雪渓のトラバース(稜線沿いの道だから)は神経も体力も使います。


 金姥から柴灯森(さいとうもり)方面は穏やかな稜線のようです。久しぶりにまともな登山道を歩ける。


 いいにおいをさせるひとがいるなあと思ったらこのヤマザクラさんでした。この側でブヨにかまれながら休憩。


 シラネアオイ(キンポウゲ科)が咲き乱れます。


 冬とも夏とも言える月山山塊。


 姥ヶ岳方面。この前のリタイア時は凄い雪だったね。もちろんここまで来てないけど。


 これはハクサンイチゲ(キンポウゲ科)ですか。ものすごく大量に咲いています。


 何だか、ふうたろうの歩いているところ、石段じゃね?


 石段が終わったら雪渓。でも石段よりずっとマシ。


 深いクレバス。落ちたら這い上がるのに一苦労ですな。


 げっ!(゚Д゚;)
 まだあんなに登るのかよ。


 広大な残雪野原。


 嗚呼太陽が眩しいなあ(棒読み)。
 上からスキーを履いた兄ちゃんが下りてきて、苦労話をしていったあと、サクッとリフトの方まで下りていく。


 雪が雨で流れた跡。


 これ、パノラマで見るともっと凄いです。


 ちょっと雪から離れて歩いています。まともな登山道。


 ちょっとずつ姥ヶ岳の方が遠くなっているように見えるのに、近づいてこない、ゴールが。


 また石を積んだ登山道。


 高度が上がっているような気がするのになかなか近づいてこない、ゴールが。


 太陽がぎらぎら。6月の直射日光は厳しいにもほどがある。


 月山まで…、何っ!?1キロだとっ!!?
 ヾ(゚Д゚;)


 鍛冶小屋跡でしょうか。25000分の1の地図には「鍛冶小屋」と書いてあります。


 もう16時半頃なのに、太陽がまだまだ高い。


 どうやら月山の稜線に着きました。遠かった…。神社と小屋が見えます。


 テントを張れそうな地面はないので、雪の上にしますか。


 風が強くなってきたので、便所の裏で。


 さて、ちょっくら山頂を踏みに行きますか。


 東の風景、何だか、凄いガスです。この前の笠ヶ岳に続いて、2匹目のドジョウを掬おうと思ってきたのですが…


 何だかよく判らないけど、この辺が山頂ですかね。神社の中に最高峰はあるような感じですが。


 …?なんか、岩がゴツゴツして居心地が悪い。


 ま、とりあえず山頂からの写真撮って飯食いに帰ろっと。


 北方向の稜線。


 持ち歩いていたスイーツが、この陽気で加熱されていました。


 レトルトカレーもヘタしたらこのまま食べても問題ないかと思いましたが、どうせならもっと温めようということで思いとどまりました。


 食後に国産甘夏のカンヅメ。


 夕刻に近づくにつれ影が長くなっていきます。いや、もう夕方なのか、既に。


 夕日の写真でも撮りに行こう。笠ヶ岳につづくドジョウすくいだけど。


 西の空にガスと空の境目の線が。


 ちょっとゴミがあるかなあと思いつつ…まあいいでしょう。


 月山の夕暮れ。山ではこの夕方と、そして朝が重要。


 小屋のシルエット。


 閉ざされた小屋に夕日。


 神社のシルエット。


 急に寒くなってきました。たぶん、15℃くらい下がったんじゃないかなと思うくらい。これが山の気候なんだろうけど。


 何とか今日中に山頂に着けました。あとは下山完了次第、#74クリアですが…。明日はどうなることやら。


天気:快晴(山形県西村山郡西川町・東田川郡朝日村・羽黒町・最上郡立川町、移動中は含まない)

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