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人はモノか?

2006年 4月 26日

 職場になにやら風変わりな封筒に入ったメール便が届きました。中身をあけると研究職の「人材」派遣。いま手元にその封筒の中身がないので、一言一句同じことを書くことはできませんが、その中身を読んでいると、まるで、派遣される「人材」は“モノ”扱いです。10人分ほどの略歴(年齢・性別・スキルなど)を書いた紙が入っていて、選んでくれと。みんな、しっかりいろんな技術を大学などで身につけてきた人たちのようです。そして、年齢や性別を見ると、ほとんどが20代。しかも半数以上が女性。悲しいです。

 どうしてこれだけの技術を持っている人たちが正規で雇われないんだろう。どこの企業も財政危機だから?確かに、中小企業は本気でヤバいでしょうね。でも、規模10億円以上の大企業の利益はここ数年で15兆円ほど伸びていますね(たぶん、合計額)。実は潤っている企業まで「危機」を売り物にして、人をモノ扱いか。
 そういえば、誰だか忘れたが政治家が、「職業選択の幅が広がる」みたいなことを言っていた気がします。それならば、派遣社員も正社員も、受け入れる企業から同じ待遇を受けることを権利として保障すべきです。法律で。派遣がこれだけ横行するのは、派遣される労働者の側の要求でなく、派遣を受け入れる企業の側の要求です。さて、同一労働同一賃金という原則で、派遣社員を正社員と同じ待遇をしなければならないという法律になれば、それでも「職業選択の幅を広げるため」に派遣業務は続きますかね。見物です。

 さて、怒りはそこそこに、今日のこの花はなんでしょう。交番の花壇に生えていました。

天気:曇り(茨城県取手市・東京都板橋区)

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