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茶をしばいて出発(茨城県東茨城郡大洗町)

2006年 4月 29日

 朝、ビデオの時計が遅れていることを忘れ、7時31分のバスに乗り遅れてしまいました。予定だった普通列車に乗れず、やむなく、初特急。その特急、時刻表では下の写真のように書いていました。怖っ!?

 今日は阿見町でお茶会をやるのです。野点(のだて)。「うら谷津再生プロジェクト」という集まりです。会のいきさつはまだ僕は知らないのですが、3年前ほどから耕作放棄地で活動しているようです。農業を守ろうという視点は大事です。

 さて、初めて会う人と初めての場所で待ち合わせというのは緊張します。しかも、北海道旅行のやたらとでかい荷物を担ぎながらとは、疲れ増長。
 茨城大学の駐車場が待ち合わせでした。9時集合でしたので、その時刻になると、どこからともなくそれらしい人が集まってくるのですが、声かけづらい。しかし、みんな人見知りせず、初めての、どこの馬の骨ともわからない僕でも受け入れてくれました。
 相手は学生。しかも農学部生。研究テーマなんか、いろいろ聞きたくて、何人かと話しました。イソマルトオリゴ糖(糖残基は何だろう?)を牛に食べさせて飼料効率を上げることだとか、耕作放棄地が増えた阿見町の歴史についての調査、稲のファイトアレキシン(植物の免疫機構)についての研究だとか。みんな詳しく聞きたかったけど、聞けなくて残念。話したいなぁ。そういえば、栄養士の専門(淑徳大学)から来た人もいました。多彩です。
 水田の耕作放棄地にはアブラナやセリ、ヒメオドリコソウ、キツネノボタン、ノミノフスマ(ナデシコ科)、タネツケバナなどが生えていました。アブラナを摘んでおひたしにする予定でしたが、急遽セリも摘み取られることになりました。このとき、具合が悪く、十分楽しめず。勝つは体力。

 そうそう、生茶も楽しみました。耕作放棄された田んぼのそばにある森にはお茶の木が自生(?)しています。何だ、この伸びきったお茶の木は…?にぎやかな女性たちと一緒に茶摘みをしました。初体験。

 おひたしはただの付け合わせ。メインディッシュはタケノコご飯にタケノコみそ汁です。野点で羊羹とお抹茶を楽しんだ後、みんな会食。このころには、すでに50人を超えていました。すごい…。

 14時半頃、解散です。この野点で10人以上と交流することができました。みんな、ありがとう。荒川沖駅から僕は大洗に向けて出発。お茶会が終わるのを待つかのように、雨が降ってきました。お天気も味方してくれたのかな。宇都宮の方はちなみに土砂降りだったようで、本当に運がよかった。

 今夜は船の中。海上でこのログを打っていますが、送信するのは実際は5月6日の夜になるでしょう。壊れたパソコンで、打っています。これから始まる大荒れの旅。

始まりは 天気も味方 野点会 海の向こうは 荒れた旅かも

 大洗駅で、傷心の方とお会いしました。すごく躁状態でしたが、これからの(大荒れの)旅先で大丈夫でしょうか。
 船の中。去年の石油価格の高騰を受けて、船舶の料金も値上がりするようです。そういえば、漁師の方も泣いていたな。新聞でしか見てないけど。もう一つ、船舶そのものの経営がつらそうな張り紙もありました。八戸と室蘭を結ぶ航路が経営難のため、期間運休するとのこと。公共交通機関が完全に「民」にわたると、車という自己責任で動かせる動力を持たない僕のような人間や、車を運転できない障害や病気を持たれた方が辛い思いをするのです。民営化するということは、採算に合わないと切り捨ての対象にならざるをえないことを意味します。これに古の学者は「強制力」とかいう表現を当てていましたが、まさに、企業自体の切りたい切りたくないの意思に関係ないことを意味します。公共交通機関はどうしても民営化したいというなら、最低限、維持できるだけの補償をすべきです。

天気:曇り一時雨(茨城県取手市・土浦市・稲敷郡阿見町・水戸市・東茨城郡大洗町・茨城県沖)

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