チャリ岳の試練(郡上鷲ヶ岳【桑ヶ谷コース往復、登山口~郡上八幡駅チャリ付き】:岐阜県)
早すぎる朝飯で普通の時間帯に食べる朝飯までに起きるのが辛かった朝。夜中、やっとこなれたものが十二指腸を通過していくのを感じたとき、その安堵感で眠れたのですね。
民宿さとうで出してもらった朝食。当然あんな罠(じと目)があったので食い切る体力あらず。
出発します。これから鷲ヶ岳登ります。今日もチャリ岳です。鷲ヶ岳は公共交通限界地が遠い山なのです。
…しかし、ふうたろう、潰瘍性大腸炎の出血がどうもよろしくありません。出血するとハラが痛いような気になります。明後日大腸カメラの予約を入れていますが、今回は久しぶりに意義ある検査になりそうです…
不安を抱えたまま、北濃駅回りで鷲ヶ岳を目指します。今日は昨日と違って天気がかなりいい。タオルを顔に巻いて日よけしながら進みます。
この温度計おかしいほどアツくなっています。さっきは34℃指していましたが!?
静かな長良川の流れの上を、一匹の魚が飛び跳ねました。
地図を見て気がついたけど、ここは長良川の源流なのですね。
民宿さとうから10kmほどチャリを漕いだところにある道の駅みたいなところで少し休憩しました。地元のおっちゃんたちと少しお話を…ゆっくりしたかったんだけど、ふうたろうは体力的にも精神力的にも、健康的にも、余裕を無くしているようです。失礼がなかったことだけが救いです(たぶん)。
国道156号線を逸れて、県道に入ります。そして、高鷲インターの方に向かいます。
ああまるでクルマで来ているみたいだなあ(棒読み
まあ、人力車だけどね(白笑
天気はいいし、景色もそんなに悪くないのに、既に疲れ果てています。やはり、ハードなのか…
あの看板を鷲ヶ岳の方に進みます。
この辺りの地図、必要な人はいなさそうなので省略します(黒笑
別荘地のようなところに突入します。この先にはゴルフ場などがあるようですが…
鷲ヶ岳スキー場は倒産したようです。全国の山々を歩いているけど、潰れたスキー場、多いですね。そりゃ、流行り廃りもあるかも知れないけど、国民所得が下がっていれば当然の結論です。
→各種世帯の所得等の状況(厚生労働省)
この厚労省のグラフも、あくまでも平均値ですから、格差社会と呼ばれるようになった今は低い人はもっと低いはず。子どものいる世帯では増えている年もあるけど、所得がないと子どもはおろか、結婚もままならないわけだから、全世帯で見るのが適切でしょうね。もっといえば、世帯数のそれぞれの分母が解るグラフだともっとよい。
ま、これについてはまた今度調べるとして旅を続けよう(何
ここまで来るのにどれだけの苦労をしたことか。既に出発から2時間。かなりバテています。
鷲ヶ岳登山道案内図。やっと入口が見える段階まで来たか…(汗だく
チャリではまだまだ奥に行けます。帰りを楽にするために、多少奥まで入っておきます。手で押してでも、ね。
道が舗装路ではなく砂利になったので、自転車でまともに走るのは辛くなりました。
そして、いよいよ坂がきつくなってきたところでチャリデポします。ついでに、破れた輪行袋やスリッパその他、今さしあたって鷲ヶ岳を往復するのに必要ないものは全部置いていきます。
明確な案内図とか無いので、とりあえず、ふうたろうの辿った道を多少載せときます。著作権法の関係で全部は載せられませんけど。
地図には道はありませんが、現地にはちゃんと道があるようです。鷲ヶ岳スキー場の方に抜けられるようです(上の地図参照)。
笹を刈り払った道。昨日もこんな感じの道ばっかりで、ちょっと腹一杯かも…(滅
林道からの眺めがいちばんよかったりして。って、まだ登ってもないうちからそんなこと思い込まないように。
ふうたろうはバカ正直に尾根伝いの道を進みます。特に展望がいいわけでもなく、疲れているときに歩くところじゃない…
正面に鷲ヶ岳、なのですが、この単調な笹切り開き系登山道は、おもしろくない…
ふうたろうの持っている25000分の1の地図にはない車道が延びています。ネット上では地図情報がちゃっかり更新されていますが…
登山道短縮のための林道が見えています。ふうたろうは…もちろん使う術もないですが(遠すぎます)。
この林道のすぐ奥が終点です。そこから、疲れていなければ30分ほどで山頂に着くんじゃないでしょうか。
見下ろしたら、あの能郷白山の上りよりもきつい。日本三大急登何それ美味しいの(ヴォー読み
そして、ふうたろうが鷲ヶ岳山頂に着いた頃(13時14分)には、もうみんな下山してしまっていたとさ。民宿さとうから5時間かかりましたぜ。
なお、鷲ヶ岳山頂から来た道以外のコースはありません。踏みあとかケモノ道レベルのものはあったけど。
乗鞍岳(左)や御嶽山(右)が見えるはずですが、あちらは雲に覆われてしまっています。
越前冠山(南部)や草津笠ヶ岳(長野県)みたいな雰囲気の山ですね。散歩するのにはちょうどいいけど、ふうたろうにとっては散歩にならんぞ…
今度はあの上の道をバカ正直に歩くのはやめますわ…。もう体力が…。
既に尽きているので、腐る目もない鰯のように(何)歩いています。
チャリまで戻ってきました。これから…どこまで下るかは電車の時刻次第です。
とはいえ、今この悪路の上で調べたところで、何の参考にもなりゃしない。ある程度スピードが判るところまで行かないと。
ゴルフ場のそばまで戻ってきました。帰りは北濃回りで帰るとアップダウンが多い上に遠回りなので、阿多岐(あたぎ)ダム経由で帰ろうと思います。
そして、阿多岐ダムを下るまで、ひたすら急な下り坂を走りまくります。
あ、おっちゃんが田植えしてる…
あの別荘地や今走っている県道316号線ができる前は、ここ一帯は農地だったんですかね。
阿多岐トンネル。そこそこ長い。でも、チャリですから。それでも後ろからクルマが来るとかなり怖い。
そして、ようやく急な下り坂が終わりました。爽快に下ってきましたが、後ろからクルマが来ていることに、風の音で気がつかないので、かなり走りづらい。
(つД⊂)ゴシゴシ
(゚Д゚)
ふうたろうがバス停もない道の駅に止まれるなんて…!
でも、ここで食ったフランクフルトが激しくまずくてテンション下がりました(滅滅滅
さて、ここから一番近い駅は大島駅。でも、美濃白鳥発の電車が16時43分だか書いてあったので、まだまだ1時間以上走れます。先に進みましょう。
しかし、国道はまさに酷道。チャリが走るにはクルマの危険を感ぜねばなりません。クルマの方も怖くてしょうがないでしょうに。車社会は誰得?
途中で道を逸れて田舎道を走り始めました。
次の駅で乗ろうと思っている間に、山田駅を過ぎ去りました。駅構内でガキがウルサかったり、警察が隠れていたりした徳永駅は速攻却下。気分悪い。山田駅は線路挟んで反対側だったので進入不可。
そして、よせばいいのに長良川の和合橋を渡って長良川右岸に行ってしまいました。
長良川沿いで男風吹かせていきます。
途中、足がつって休んでいたというおばちゃんがいて、ちょっと話をしていたけど、歩道などは一切ないので、車が通る度に怖い思いをしましたね。
ここの水田は赤い藻が澱んでいます。赤潮みたいなもんでしょうか。
結局、郡上八幡駅まで流れてきてしまいました。17時16分発なので、間に合ってしまいました。
帰りの電車の窓から見た空は、既に下層雲に覆われてしまっています。下り坂ですね。
自転車で長距離走っていて改めて思ったことは、エンジンの動力というものがいかに距離に対して鈍化させるかということ。看板などには7km手前とか簡単に書いてくれるけど、自転車で行けば下り気味の坂でも20~30分かかります。バスやマイカーで国道を走っていても気がつかない恐怖感や不便さが、自転車に乗ることで肌で感じられます。バスで行けばなんてことない、クルマで行けばもっとなんてことないだろう、たった十数キロの距離や数度の坂が、あんなにきついなんて。そして、自転車や歩行者が進むスペースは、既になくなっていること。
これはクルマやバスにとっても利益どころか不利益極まりないことではないですかね。車社会、というのは、こう呼ぶべきです。自動車会社社会とね。
ともあれ、充実しすぎた二日間の美濃の旅。峠越えなどで恐らく80kmはチャリを走らせたでしょう。尽き朽ち果てました(滅
#283郡上鷲ヶ岳クリア。
天気:晴れ、夕方から時々くもり(岐阜県郡上郡白鳥町・高鷲村・大和町・八幡町・大野郡荘川村)
お疲れさまでした。毎度(笑)
80キロと書いてあるので最初何のことかと思いました。
チャリで80キロ!ってことなんですね。
車でも80キロって相当長いです(汗)
難関の山ということですね、ほんとに。
泳ぎとかはないんだけどもトライアスロンを連想しました。
ああ、疲れたな~(読んでるだけなのに)よく電車に間に合ったな~。
みゃーみさん、80kmじゃなくて、結局115kmも走ってしまって、灰と化しました(滅
クルマで115kmって、そんなに辛いですか?2時間くらい運転したら…いや、着かないっすね。3時間くらいかかりますよね(アヴラ汗 高速で100kmくらいなら2時間でいける…?
ともあれ、このクソ大変なだけの能郷白山と鷲ヶ岳をシバけたので、何とかなりました。
でも、調べていると、大変な山が残り34個の中にもポツポツあるみたいで…(じと目
北海道全制覇して、北陸の厄介者二つ片付けて、やれやれって思ってたら、御神楽岳はアホほど遠いし、帝釈山は車道だけ長いし、九州の山は9個もあるのにほとんど研究されてないし、ついでに大腸の具合悪いし、大変すぐる…(滅滅滅滅滅滅