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彼方の大崩山で見た物は(滅)(大崩山【鹿納山二枚ダキ縦走コース】:宮崎県)

2013年 8月 12日

 新しい朝が来た 希望の朝がー(ヴォー読み


 そして、朝飯はまずい(滅滅滅
 この高野豆腐の煮物、まるで歯をスポンジで磨かれているような音がするんですよ、キュッキュッって(じと目


 ところで、昨日書き忘れていたことなんですが、あの虫の息の林道でアブにおでこを攻撃されたとき、叩こうとしたらメガネが大破しました(滅
 とりあえず、テーピングで巻いておきましたが、この先どうなるやら。祖母ちゃんらの家に行っているときも含めて。


 さて、荷物畳んで出発です。二ッ岳から下ってくるときに拾った相棒も一緒です。


 ところで、この御化粧山の位置ですが、25000分の1の地図でも、なかなか判りづらい。明白なピークとして描かれていないからです。昭文社の地図が間違うのも、まあ無理はありませんが、商売しているならもっとしっかりしなさい。


 崩れやすい(剥がれやすい)表土の道を進みます。この辺り、なぜか樹林が枯れ果てています。


 ちょっと荒れ果てた庭園みたいですね。


 見えているのは鹿納の野。「鹿納の野」という名前のピークです。


 気持ちいい場所です。見晴らしも日当たりもいい。まあ、西斜面なので暗いけど(じと目


 見ている分にはいい感じの草原。でも、足を踏み入れると崩れてくるので歩きづらい…


 ふうたろうは、この1571mのピークが「御化粧山」とばかり思っていました。が、現実は…


 ただの荒れ果てたピークでした。


 笹が枯れ、倒木があるスゴい場所。


 でも、空が明るいからさわやかです。


 これから進む稜線が見えています。アップダウンのある道。暑くるしそー


 ここも木が枯れて草原が再生したような感じです。酸性雨か何か、か?


 ゴマノハグサ科ママコナ属の花ですが、色が変わっています。ピンクと言うよりは白や紫が目だちます。


 地図にはまったく表記されていない、岩場の巻き道とかがあります。


 まあ、こんな絶壁、直進はできませんわな…


 もうすぐ鹿納の野です。


 木は立ち枯れ、ちょっと雨でも降ろうものなら表土が一気に剥がされそうです。


 鹿納の野は展望なし。


 でも、ほっとする空間ですね…


 道はこんな感じになります。地図には表れない岩場などに時間を取られがちです。


 鬱蒼とした樹林帯を進みます。


 鹿納の野から鹿納山までのルートは、岩場が更に多くなります。その分、展望も良くなります。110リットルの身重では、それでも辛い岩場です。


 あれが鹿納山。目と鼻の先ですが…


 小回りの利かない荷物を担ぐと、なかなか大変…


 岩場を巻く道は、若干判りづらい。


 鹿納山の一つ北側にあるピークの岩です。


 鹿納山北側の鞍部。鹿納の野からここまで来るのに、けっこう時間がかかりました。距離の割に、ね。


 「人吉かめさん」?誰だろうね。


 とりあえず、もうすぐ鹿納山の山頂です。


 この岩場の感触がまたいいんです。


 後ろを振り返ると、鹿納の野を始め、歩いてきた尾根が見えます。いい景色ですなー(目がハート


 大崩山がやっと見えてきましたか。あそこに着くの、何時になるだろうね…。これからまた、ヤヴ漕ぎゾーンでしょ?


 そして、鹿納山の山頂からはすばらしい展望です。360度の大展望。見えているあの鋭角の山は、日隠山?


 ところで、鹿納山から先、どうやって進むんだろうね。


 こんな崖、直進できるわけがないし。


 さっきの「人吉かめさん」のところから鹿納山の西側を巻いて進む道があります。


 この一帯は、地図の見かけよりもずっと時間がかかります。鹿納の野から鹿納山まで、40分かかっていました。


 笹ヤブがかなりひどい。それでも、刈り払ってくれているだけマシとも思えるか…


 倒木で道が荒れていますが、ヤヴにはなっていません。まだマシ…


 (Θ_Θ)
 これ行くのか…。背丈よりも高い笹ヤヴなんだぞ…


 振り返るとたまに鹿納山の岩が顔を出しているのが見えます。ヤヴの中の岩山。


 この辺りは小ピークが連続します。次のピークが見えます。


 ヤヴで覆われているけど、何とか道を見つけて進みますが…


 今後ずっとこんな道が続くのか?


 今回の山行で初めて、「大崩山」の指導標を発見。もう3日目だぞ…


 この広場はテントが張れそう。まあ、可能な限り張りたくない場所だけどね。


 立ち枯れの多い樹林帯。でも立ち枯れていなければウルトラデラックスハイパーヤヴ漕ぎゾーン間違いなし。


 笹が枯れています。おかげで進みやすいです。


 右奥彼方に見えるのが大崩山。実はそんなに遠くもないけど、今までが今までだったのでね…


 ここは、笹が一本残らず枯れています。まるで強力な除草剤…枯葉剤でも撒いたかのごとく。


 苔むした尾根をゆく。思いの外難儀しなくて良かったよ…


 倒木にビッシリと貼りついた苔。


 振り返って、右奥が鹿納山。左に向かって進んで、手前に曲がって歩いてきました。


 道はあるようなないような。でも、歩けます。歩けるので道です(`・ω・´)キリッ


 完璧に笹が枯れました。ここまで徹底的に枯れるものなのか?


 少しだけ笹が回復。回復すればしたで鬱陶しいけど…


 このルートの殆どは、昭文社の地図では破線です。バリエーションルートです。が、そのバリエーションのところの方が楽でしたな…。


 シカのしゃれこうべでしょうか。死んで何年経つんでしょう。


 これはあごの骨。歯が残っている…


 これは誰の羽根だあ?


 そして、大崩山が目前に迫ってきました。


 ここで一般ルートと合流です。
 ん?(・ε・;)
 ジャキッ!!
 ヌオッ(゚Д゚;)
 …ハチに刺された…(滅滅滅
 しかも瞼を(滅滅滅滅滅滅


 青筋立てながら大崩山の三角点目指します。


 しかし、この鬱陶しいヤヴがッ!!


 ん、ここが山頂か!?(苛
 (どうやらちがうらしい)


 展望は鹿納山に全然負ける(ぺっ


 そして、山頂はゲロショボ(滅滅滅
 越後平ヶ岳(新潟県)の三角点を思い出しますな。
 山頂を踏むのはただの儀式ですな(じと目


 二枚ダキコースの下山路分岐は三角点を更に進んだところにあります。山頂から直接分岐しているわけではありません。


 そしてこのコース、ヤヴがものっそいきつい!無言で下山。


 うま味のありそうなにおいを放っているキノコ。


 1330mピークの鞍部は小さな広場になっています。


 水場のはずの沢は、殆ど水が流れていません。一味唐辛子も浮かんでいるし…


 岩山を楽しむはずの山ですが、樹林帯で薄暗い…


 歩きにくいけど、こういうガレ場の道は悪くはない。


 それでもやっぱり歩きにくい。


 ガレの急坂。荷物が重いのでけっこうきつい。


 まるで土砂災害にでも遭ったかのようですな…。ま、実際に高千穂鉄道が破壊されたわけですからね、何年か前に…。


 どっかこの辺に伏流している沢があったので、水を汲んだのでしたね。



 この辺り、古い地図だと25000分の1も、昭文社のもデタラメスペシャルかましているので、道判らんったらありゃしない。昭文社のやつにいたっては、完璧に違うところに線を引っ張っている。
 そして、ふうたろうの古い25000分の1では、緑のルートがありません。


 沢筋をどんどん下ります。


 伏流していた水も表面を流れるようになります。


 そして、リボンがなかったらどこに連れて行かれるか判らない樹林帯。冬と違ってテキトウには歩けないわけよ、ヤヴまみれになるから。


 林道らしきところにぶつかりました。でも…


 既に鉄砲水で林道が大破しているようですな。


 地図の、緑のルートが判っていればそちらに行きたかったのですが、ふうたろうの地図にはそんなものはなかったので、おとなしくこの林道っぽいところを歩いて行きます。


 が、この林道の崩落のしかたは常軌を逸しています。二ッ岳の峠を越えてきたところよりもえげつないかもしれません。
 ってか、沢だろ、一部。


 このように、落石や土砂で埋まっていたり…


 舗装されていたという形跡すら失われていたり…


 灌木に覆われることは当たり前であって…


 ブロックが根こそぎもぎ取られていたり…


 既に第2弾の崩壊スタンバイオッケーだったり…


 もはや自然に還りすぎています。


 こういうコンクリートなどの人工物がなければ、林道というのはおろか、登山道としても認識していないでしょうね。


 道路は一部、沢になっています。
 ああ沢がさわやかだなあ(ヴォー読み


 沢を脱したら若干道が落ち着きました。


 そして、舗装路に変わります。あとはひたすら歩くのみですね。今までと同じように(ぇ


 大崩橋の架かっているところでは沢がゴルジュになっています。できればゆっくり沢遊びでもしたいところですね。


 大崩橋を過ぎて、上祝子(かみほうり)方面のバス停目指して歩きます。


 しかし、大崩橋を過ぎてからの車道歩きがこれまた長い!


 クネクネクネクネクネ鬱陶しい(=皿=)


 そしてやっと、終点っぽいのが見えてきました。


 上祝子温泉・美人の湯。川南町のコミュニティバス(「フロンティアバス」という名前だが)に連絡した結果、今夜中にタクシーで尾鈴キャンプ場(尾鈴山の麓)まで行くことに決めたので、ここで風呂に入って着替えておきます。ついでに、受付の旦那と話をしたり、大崩山のロゴが入ったTシャツを買ったり。


 さあ、延岡市街地に向かおうではないか。今日は平日なので、上祝子線、運行しています。
 宮崎交通バスです。


 延岡駅に着いたら駅ソバを食っておきます。はんぺんときつねを入れたソバでタンパク質の補給もしておきます。そのあとは、川南駅へ。


 川南駅前には街はないので、市街地からタクシーを呼んで尾鈴キャンプ場まで行きます。これで明日は朝イチで尾鈴山を撃破できます。そして帰りは川南町のフロンティアバスで川南駅まで行けば、あとは鹿児島に向かって…という計画です。
 ひとまず、アホほどきつかった大崩山を攻略しました。宮崎交通バスの上祝子線は、平日しか運行していないとは言え、お盆の時期もカレンダー通りの運行なので、あそこまで無理する必要もなかったのかも知れません。でも、苦労して登った山ほど可愛いのですよ、やっぱり。
 #189大崩山クリア。


天気:晴れ(宮崎県西臼杵郡日之影町・東臼杵郡北川町・延岡市・児湯郡川南町・都農町、日豊本線)

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