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共通すること

2010年 11月 6日

 さて、今日から鬱なる週末の始まり。
 こんなに天気が良いのに仕事。…だけど、これで雨が降っていたら、仕事そのものが猛烈に辛いんだよなあ、と思ったり。
 雨が降っても晴れても辛い、マイナスふうたろう。
 ここは新木場駅。既に駅前には、この『赤旗まつり』のスタッフが案内役として立っています。


 新木場駅の高架をくぐったら、工事現場と道路封鎖のおぞましい光景。トラックの排気ガスも警察の物々しさも、ただでさえ悪い具合をいっそう悪くする。


 赤旗まつりの入口。時間的には8時半頃。実は、仕事に必要な道具を、家を出た直後に、忘れたことに気が付いて、取りに戻ったら、混雑と相俟って10分強遅刻したんですよね。
 起床は普通にしても、こういう遅刻をすることが多いふうたろう。


 ふうたろうの仕事場の近くにはふるさと産直通りがあります。全国(?)の農民連(農民運動全国連合会)の人たちが、自慢の農産物やその加工品を売りまくるのです。


 9時になれば人は一気に増えます。ふうたろうも持ち場に着いたら、エンジンをかけないと…。
 しかし、12時くらいになった途端、人がゴソッと増えました。ふうたろう、出力の加減というものを知らなくて、展示物の解説を5回くらい繰り返したら、すぐにへばりました。
 へばっても、まあ、やるしかないんだけどさ。


 ちょっと昼飯を買いに出ます。
 その時、この岩手の菜種油が目に留まりました。エルシン酸が含まれていないことが証明されている油です。これは後の話だけど、どこかの人が、カナダのキャノーラ以外の菜種油は毒だ的なことを、専門知識を持たない人相手に語っていったらしい。広島の放射線影響研究所のオッサンを思い出すけど、まあ、そこはそれ。
 エルシン酸というのは、心臓病だか何か、人体に悪影響を及ぼす脂肪酸らしいけど、ふうたろうは、その専門的な論文をまだ見つけていない。「カナダのキャノーラ」という表現がまた…。
 とりあえず、あとでまた調べておこうという話になりました。見つかるかなあ。論文。大学とかに出歩くことさえもなかなか難しいのに。


 千葉の農民連の赤飯。どうやったらここまできれいに米全体を赤く染め上げることができるんだろう。豆の汁で米を浸すとか…?


 食い終わったら、茨城県南の農民連のクッキーを。まあ、これは県南農民連と言うより、作業所の人たちが作った手作りクッキーなんだけどね。たった3枚で100円だけど、いつも食べている市販のビスケットとかクッキーより、これを食べた方が豊かな気分になれる。


 このあと、夕方まで展示、なのですが、ふうたろうの胃の具合が猛烈に悪くなりました。2時間くらい休んだかな、あれは辛かった。芝生で寝っ転がったり木にもたれかかってみたりしたけど、悪くなって1時間後くらいにゲップが出て終わった15時前の復帰に至るには、相当我慢を強いられた。
 ん?なんか、鼻の下のところにヘルペスが発生している…。
 もう、ボロボロだね。この気分の悪さは、風邪に依るもの?なのか??
 復帰後はとりあえず暗くなるまで。昼に来て3回も見ていってくれた人が、今度はTPP加入反対の署名用紙(TPPについて詳しくは→しんぶん赤旗の方で)をくれと言って来ました。比較的若い人でしたな。


 18時から、そういえば、旭爪あかねさんの小説『稲の旋律』の映画版が上映されるんだった。たぶん仕事が終わる段階では見に行けないだろうと思っていたので忘れていたのですが、間に合った…!T姐も誘っていきました。
 この映画の内容を赤旗まつりの仕事を書き連ねる途中に差し込むのは非常に不本意だけども、しょうがない。
 主人公、藤崎千華はひきこもりの女性。彼女が、農業、いや農業を営む人々と町、に触れていく中で、自分に向き合っていく話です。
 まあ、この中身については、いつか折を見て、述べるとするか。
 日頃常識と決めつけて疑わないものが如何に脆いものかを感じられる話だと、ふうたろうは思う。


 今日は赤旗まつり1日目。明日も続くふるさと産直市場は不夜城です。もちろん、中央舞台も通りも人通りは全くないと言っていいくらいですが、ブルーシートが張られたテントの中は酒盛りが始まっています。


 これは売り物のビールですが、ビールサーバに入ったビールで盛り上がります。千葉県や静岡県などの人々も入ってくる茨城県のテントの中。


 ふうたろう、タダ飯を食わせてもらいました。サバの塩焼きが意外とうまかったけど…。
 もちろん、ただの酒盛りではなくて、ふうたろうにとっては、農業の情勢の大変さを農家のみんなから聞く場になりました。
 農機具を持っている人が、持っていない人から農作業の委託を受けるという仕組みがあるそうですが、委託する方も一俵9000円台の米価から捻出することは大変だし、逆に委託を受ける方にしてもそれがないと生活ができないレベルなのです。
 9月10日、ふうたろう息絶え絶えで参加した、『米作って飯食えねえ』の農水省行動の意味が、ここでリアルに伝わってきます。ふうたろうがここで食べている米も、家で食べている埼玉県産の米も、農家が身を切り売りしているものだと思うと、実に恐ろしい。
 国民の所得(給与)を上げること、国民の税や社会保障の負担を減らすこと、累進課税を強化すること、内需(国内での需要と供給)を優先すること、商売で立場が弱い側に対する買い叩きをやめさせること、などが、本当に大事だと、思う。
 だから、昼間に署名集めていたTPP(ふうたろうもまだちゃんと理解していない)の話にもなるのだろうと思う。でも、この経済の仕組みは、さながら物理の熱力学の方程式を解くよう(ふうたろうは解けない)に、順を追って確実に理解していかないと難しいと、最近つくづく思う。道理を通すというのは、実に高い知性が要求されるのだと思う。


 こうして赤旗まつりの1日目を終えてみると、山には行けなかったけど、まんざら捨てたもんじゃないと思う。それどころか、今日やっていたことは、実に登山に似ているなとさえ感じる。苦労が多く、積み重ねが必要で、継続的で、多面的な、そういう諸々の部分が。
 これは頭で理解することはできない部分である。字面を追えば当然だとしか思わないのだけど、実際ふうたろうは山を血眼になって登ることで、苦労と積み重ねの記憶、継続することの難しさ、そして多面的なおもしろさを知ったから、それが、少し解る。社会が経済発展以外に文化を必要とするのと同じように、ふうたろうにも山と仕事以外のことが必要なことも少し。
 憂うべきものだなんてとんでもない話だ。
 百名山撃破や、登山を継続していくのと同様に大事にしたいと思った、今日の活動でありました。


天気:晴れ時々くもり(東京都江東区、移動中は含まない)
覚え書き:帰宅時疲労困憊、夜中体調悪化

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