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2時から男(滅)(高原山西平岳コース:栃木県)

2011年 2月 5日

 昨日の夜、次の日が山行であるにしては体調はかなり悪く、寝るのに苦労しました。したがって、始発を諦め、目的地に10時44分に着くように南町住宅バス停を出ました。
 …ところが、バスに乗り、地下鉄で、東武線乗換駅の北千住に向かう途中の、淡路町駅で丸ノ内線から千代田線に乗り換えようとしたところで、いきなり遭難して、ここで悪夢の撤退というハメになりかけました。しかも、猛烈に気分も悪いという、険しさは五竜岳リタイア(2010年3月27日)並み。どうして都会ってこんなに険しいんだろう。
 さらに、千代田線から東武線に乗り換えるときも、危うく新藤原(目的地駅)駅行きの電車を乗り過ごすところで、油断ならない。しかも、乗り込んだ車両は東武日光行きの車両で、新藤原行きの車両に移ろうとしたら背中の荷物が乗客に当たっていると車掌から忠告され、もうめちゃくちゃ。本気で撤退を考えた、険しい登山列車。


 しかし、気分の悪さが、何とかプリンペラン1錠で治まってくれたので、居眠りをしつつ、新藤原駅到着。ここまでで多大な労力を使ってしまいました。
 しかも、あてにしていたタクシー、この駅にはいなかったし。


 腹をくくって、今日のピークである西平岳登山口まで歩きます。
 しかし、お約束、地図にない道に迷い込んでしまい、死んでしまいました。


 何とか正規ルートに出ました。雪がじゅくじゅくの車道をひたすら遡上します。さっきの交通戦争に満身創痍のふうたろう、相当バテています。


 樹林帯を閉口して歩いてきたふうたろう、広場の雪原を見て、やっとカメラのことを思い出しました。ようやく山スイッチが入りました。


 でも、ここでまだ半分も来ていません。


 地図を持っていれば解りますが、ここを左折。ここでおよそ半分。


 そして、さっきと同じくらいの距離を、更に歩きます。


 ここから登山?
 いや、全然まだまだ先です。


 雲が多めですが、概ね晴れています。思ったほど天気は崩れませんね。


 この林道を突き当たると西平岳登山口だそうです。あと1時間弱、がんばりましょう。


 やっとここまで来た。青空が美しく見えるようになってきましたよ。


 今回の目的地の山は高原山。西平岳登山口から登る西平岳は、高原山の山塊に含まれています。


 林道は雪に覆われています。さっきよりも更に歩きにくくなったのは言うまでもありません。


 しかし、そんな状態で、ショートカットと称して牧草地っぽい雪原を歩くという。


 ムダな体力を使ったのは言うまでもありません。


 林道のゲートが見えてきました。常時開放されているようにも見える。


 左手から落石がありました。アブネーな…。


 道ばたに座り込み、腹ごしらえ。とてもラーメンやらを作って食べている時間はない。時間の無駄である。
 ところで、今日は暑い。気温の高さが尋常ではない。


 ほどよく身体も冷えたところで再出発。


 車のタイヤの轍がビミョーに歩きにくい。でも、どうやら、轍はここで終わっているようです。西平岳登山口まで辿り着いた車は、最期の雪が降って以降、皆無のようですな。


 ようやくスタート地点。14時7分って、もうテントを張ってもいい時刻ですがな。


 でも、これから登ろうとしているふうたろう。西平岳山頂くらいまでは進んでおかないと明日がしんどいですな。


 登山口の風景は、既に下山を思わせる雰囲気です。


 とりあえず、西平岳まではひたむきに登ります。


 樹林の影はきれいですが、きれいだと言っていられるのは今のうちという話です。


 標高1300m。登山口から200mアップ。これで1時間くらい登山口から歩きましたか。


 針葉樹林が密になってきました。そして、こういうところに限って坂がキツく、雪が深く、締まっていない中途半端な雪が多くて歩きにくいという。


 何とかがんばって1500m。ここで16時過ぎです。もう日没までカウントダウン。


 そして、少し開けてきました。


 空はくすんだ青。南岸低気圧が通過していて、関東地方南部は雲が広がっているようです。


 日暮れ近し。やっぱり今日は闇の中テントを張るデフォルトの状態に戻されるのか。


 矢板市方面か。もやがキツすぎてなにも解らない。


 やや締まった雪です。樹林帯から少し外れるだけで雪の状態が良くなります。樹林帯、本当に色んな意味で辛い。


 日が落ちます。本当ならここでテントを張るんですよね。


 でも、何としてでも西平岳までは行きます。行くぞ!


 よく見たら、雪面がサンクラストしています。ここ数日の気温の上がり方は尋常ではありませんからな…。


 遠き山…じゃなくて、海に日は落ちて(何


 暗くなってきたので、写真を撮る頻度もグッと減って、ここは西平岳の肩。尾根を登り詰めたところです。西平岳山頂はここからまだしばらく稜線を歩いたところにあります。


 薄暗い稜線の向こうに高原山の最高峰、釈迦ヶ岳が鎮座しています。


 よく解らないけど、何かを祀っているらしい。凍えそうな地蔵はあったけど、向いている方向が違っていたような気もする。


 また闇テンか…


 西平岳山頂到着。17時50分。早川尾根小屋(鳳凰山)やスゴ乗越小屋(北アルプス薬師岳)の時と同じ時刻ですな。この辺りでテントを張りますか。


 雪を掘ったらすぐに枝が出てきました。これ以上掘っても無意味ですか。


 ところで、アイゼンとわかんが、じゅくじゅくの雪で再凍結して、輸入のエビのようになっています。こいつのせいで、テントに入るまでがスゴく長かったような気がします。


 長い道のりの末、ようやく西平岳山頂。もうだめかと思ったこともありました。特に前半は何度も。
 明日は午前中は天気が良いとの予報。高原山の雪景色が堪能できると良いのですが。


天気:晴れ(栃木県塩谷郡藤原町・塩谷町、移動中を含みたいが含まない)

  1. みゃーみ
    2月 7th, 2011 at 21:33 | #1

    電車から大変でしたが、お天気がよくてよかったですね。

    もちろん今日も誰にも会わないですよね~?

    輸入のえびってどんなw

    明日の景色に期待!

  2. ふうたろう
    2月 8th, 2011 at 07:52 | #2

    >輸入のえびってどんなw

     あの氷漬けになったエビですよ。小エビなんかがよくそうやって冷凍で売られていますけど…、見たことないですか?
     天気のよいのは…たぶん罠です。

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