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神頼みの原発事故

2011年 3月 12日

 昨日の夜から、Sが泊まりに来た。西武池袋線が動かなくなったので。ただ、彼が来る前後くらいに、動き始めたのだが。
 夜中は余震も続き、緊急地震速報に何度か叩き起こされたのもあったのだが、体調が非常に悪く、深く眠れなかったというのが大きい。
 しかし、朝になって、メシを食わないわけにもいかないし、日頃からろくなものを食っていないSに何か食わせる必要があったので、とりあえず、麻婆豆腐を作ったのだ。もちろん、米も炊いて。ふうたろうは残った煮物を食ったりもしたが、なんだかこのサトイモとイカの煮物、とろみが増幅していて、ひょっとして、体調が悪いのはこいつのせいではないのかと、相当食べてしまった後で思ったのだが、後の祭りという。


 納豆も食べたのだが、こいつは手作りの納豆である。あの地震を挟んで熟成を進めた納豆である。被災した納豆、とでも言うべきだろうか。味の方は可もなく不可もなく。


 ところで、その地震なのだが、福島第一原発と第二原発が、要するに放射能漏れを起こしている。第一原発の原子炉の外側が吹っ飛び、格納器がむき出しになり、その中の圧力も設計圧力限界の4atmの2倍くらいに達し、炉心の燃料棒は既に溶け出しているという。格納器が破裂するとチェルノブイリのような放射能汚染が起こるらしいので、圧力を下げなければいけないのだがその圧力を下げるためには炉心を冷やさなければならない。炉心を冷やすためにはもう海水を格納器の中に入れて中を水没させるしかない。しかし、燃料棒などの溶融物がある場合、水に触れると水蒸気爆発が起こる可能性があり、起こったら恐ろしいことになるのだそうだ。もはや、神に祈るしかない段階にまで来ている。
 しかし、どれだけそれを自覚できているのやら…。主語はあえて書かないでおく。
 なお、原子炉は1個ではなく、他にも何個もあり、それらが同じ危険性を孕んでいるのである。


天気:晴れ(東京都板橋区)

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