Home > 未分類 > まだ青い取手のモミジ

まだ青い取手のモミジ

2005年 11月 23日

 休日は、山やイベントに行かなければ必ず散歩に出かけます。多くの場所を回りたいので自転車で横着します。

 取手の紅葉は、部分的ですがかなりきれいなところもあります。小文間(おもんま)にある大聖寺や明星院のモミジはきれいに色づいています。管理の違いか種類の違いか…。一方で、その辺に生えているおなじモミジの木でも地面に近い方や、葉っぱで隠れているあたり、北側の斜面などに生えているものはまだまだ青葉です。

 ところで、モミジやイチョウが紅葉(黄葉:こうよう)するには、温度の低下だけでなく、太陽光線が当たることが必須なようです。モミジとイチョウの色づきのしくみはまったく違いますが、クロロフィル(葉緑素:みどり色の色素)が分解することまでは同じです。

 「紅葉」の場合、気温の低下によって、(1)葉っぱと幹のあいだの養分(ブドウ糖、果糖など)移動が少なくなり、(2)太陽光線によって、その糖と色素の原料である化学物質(アントシアニジン)が、アントシアニンに化学変化します。そうして初めて、赤や紫などの色になります。

アントシアニジン(色の原料) + 糖(気温下がって葉っぱにたまったもの) → アントシアニン(紅葉の色)

 …だから、太陽の光が当たらない暗〜いところは青(緑)やったり斑やったりするんですね。なお、「黄葉」の方は色褪せた緑に打ち勝った、カロテノイドという色素が黄色を出すらしい。

 それにしても、同じ太陽が当たってる場所でも、緑の木と真っ赤(真っ黄)な木とが一緒にいることもあるから、化学反応ほど単純じゃないみたい。そして、なぜモミジが紅葉する必要があるのか、そもそも論がよくわからない…。化学の偶然のいたずらですか…。

天気:曇時々晴れ(茨城県取手市・北相馬郡利根町・竜ヶ崎市)

Comments are closed.