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やっぱり台風12号(+д+;)

2011年 9月 4日

 週末台風は、ただでさえ被害を出す台風が、外に出られないという精神的苦痛までもたらす、史上最悪の存在である。人は殺すし、ものは壊すし、雨で外にも出られないし、何一ついいことがない。
 …と、苛ついてばかりいてもしょうがないというか、今の技術では台風を人為的に消すことはできないので、今日という日を、如何に乗り切るかということですな。
 今日は、午後から、首都圏青年ユニオンの講師を招いて、震災と貧困の関係(ある意味関係がないということではあるが)と、より踏み込んだ意味で、最低賃金の引き上げの意義について、話を聞くこととなりました。
 貧困の問題といっても、雲を掴むような話だけど、いわゆる、年間所得が200万円以下の人口という定義(1ヶ月17万円以下)でいえば、1099万人いるそうです。ふうたろうは、趣味にも金を使えない、そもそも趣味をやる時間すら持てない人も「貧困層」に加えるべきだと思っているので、1500万人くらいいるかと思ったけど、そうではないらしい。
 で、その貧困層に当たる人というのは、だいたいコンビニや居酒屋などでバイトをしている人が当たるのだそうです。それで生計を立てている人、という意味だろうけど。
 ホームレスの人口は、23000人ほどだそうです。意外と少ないと思った。池袋駅とかにはたくさんそういう人、いるじゃんかと思うわけですが。
 その貧困、年収200万円以下というのがどういうものかというと、200万円きっちりもらっているとして、月20日、1日8時間働いているとして、時給で1041円。しかし、今の最低賃金は、一番高い東京で830円台なので、そのオーダーで働いている多くの人は、200万円なんてもってのほかというわけです。つまり、その最低賃金より若干高い900円で働いたとしたら、173万円弱。月14万円強。ふうたろうの月収のほぼ半額。家賃や水光熱費を引くと、恐らく残りが7万円ほどになるでしょう。(ふうたろうの住んでいるあたりは、家賃50000円代前半というのは生活保護レベルです)一人で、メシだけを食って生きるのならば、何とか残り7万円で生きられるかも知れないけど、まず年金と健康保険料をさっ引かれ、それでも病院では高額な医療費を請求され、友人の結婚とか、帰省とか、そういうイベントを考えると、7万円の残りというのはたかが知れているのです。


 今、最低賃金を1000円にしようという話が、政治の上でも上がっています。さっきの計算では、200万円ちょっきりで、1日8時間労働、週5日の勤務(1ヶ月20日労働)で、1041円だといいました。1000円でもまだ怪しいですね。
 でも、その時給1000円に上げることに対しても、中小企業がつぶれるだのと、中小企業を率先して潰してきた連中からの攻撃があります。
 講師の河添さんは言います。「そもそも、生活できないレベルの賃金しか払わないことが問題なのである。それが払えない企業は本来つぶれてしまう、ということなのである。」と。
 確かに、厳しいことをいえばその通りです。しかし、中小企業が潰れる原因は、最低賃金のせいではない。今の賃金でも、十分潰れていますから。これは今回の話から派生しているので、詳しくは議論しなかったけど、元請けの企業の単価切り下げに対して、単価を上げる運動を起こす権利と義務があるのだという話もしました。実際、中小業者の一部では、それをがんばっているところもあります。労働者は賃金切り下げに対して闘い、中小企業は単価切り下げに対して闘う。中小業者と労働者とがつぶし合うのではない。史上空前の利益を上げている所から、しっかりと金を取るのです。
 加えて、健康保険料の話とかもあったけど、医療や、障害者や老人などの介護に関わる福祉、教育などが、税によってきちんと補償されていれば、状況は一変する。累進課税を壊し、消費税を引き上げた分法人税(儲かっているところだけ)を下げた、その歴史を巻き戻すべきです。
 …これは、ふうたろうも、まったく賛同することで、むしろ、これは最低限、すぐにでもやるべきことだと思います。金儲けは手段であって目的ではないということを前提に、豊かな生活を営むには、このレベルで留まってはいかんと思うほどです。


 …さて、そういう話をして、18時頃になったら、2次会でもやるのかなと思っていたところ、それで解散ということになりました。何というか、ふうたろう、やっぱり最後は台風で損害を強く受けたという悲愴感しか残らないという罠。先は長いね。ああ先は長いね(棒読み)


天気:くもり時々晴れ、にわか雨が降る(東京都板橋区)
覚え書き:折りたたみのマウンテンバイクが届く

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