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手工業

2011年 9月 14日

 …朝、何か仕事が残っていたはずだと、ゆっくり考えて、散らかった部屋を見回すと、そう、見つかった。カメラバッグの補修です。
 補修しないと、と思い始めた頃にはまだ繋がっていた縫い糸は、下の段は全部解けています。これは、もう限界というやつですな。しかし、またあの糸で縫いつけてもすぐにほつれるので、今回は少しグレードアップです。


 まず、穴を開けます?
 しかし、布相手にキリを持ち出して、どんな穴を開けるのかと。


 ふうたろう、この道具の名前を知りませんでした。「カシメ」というそうです。元々これを使って、ベルトとカメラバッグを固定したかったのですが、この器具の名前が判らず、探せませんでした。この前、ヒールローラーの紐の件でたまたま東急ハンズに行ったとき、これを発見し、補修に踏み切ったということです。
 なお、ヒールローラーは、計画倒れに終わりました(滅


 カシメのオスの方は穴を開けないと通りそうもないので、キリを使おうとしましたが、キリで物理的な穴を開けても、閉じてしまいます。従って、このぶぎゅるコンロでキリを熱棒に変え、穴を開けられないかという作戦です。


 おうおう!(゚∀゚*)
 思ったよりも綺麗に穴が開くではないか。あまりにも穴明けが快感なので、10個も開けてしまったではないか。


 カシメを取り付けます。とりあえず、貫いたオスの向こう側で、メスをはめ込みます。


 はめるだけだと留めたことにならないので、下のカシメ打ちと、上のカシメ打ち台を、下の固い外のアスファルトの上で使います。


 初めてカシメなんぞを扱うので、あまり綺麗にはできませんでしたが、使い勝手は悪くないし、難しいわけでもなさそうです。これで、他の道具にもカシメという道具を使えるようになりますね。


 ここからは愚痴だけど、仕事は楽しくないものだね。イヤ、仕事しているときはいいんだけど、仕事をしていないときの仕事ってのは楽しくないもんだね。頑張ることがないのに頑張れって言われている気持ちが解らなくもないよ。昇進も要らないし、別に仕事で自己実現しよう(できる)なんて、もはや思っていないけど、イヤなもんはイヤですな。カネ稼ぎのためだと割り切っても、ね。
 2年前に仕事に本気で嫌気をさして半月ほど休んだあと、ふうたろうは、活動に関わる学習とか、化学に対する興味とか、仕事に対する妙なやる気とかを、全部封印してきた。だって、そんなもの、あるだけ辛いから。
 活動に関わる学習をしても、暗い現状を知るだけで終わる。化学を勉強してもそれを活かす場なんてもはやない。仕事にやる気を出しても給料も上がらないどころか空回りで疲れるだけ。山とそこで関わる人々だけだった、少しでも過去にそれらをがんばったことを評価してくれたのは。日常生活(労働の現場)には、その評価なんて、東京で検出される放射線よりも少ない(いや、これはある意味多いのか)。
 日常、いや、労働を楽しんで、自己実現を目指せるなんてのは、一握りなんだよ。香山リカさんがそれを言ってくれたときは、救われた気がした。勝間和代みたいに勝ち組の論理(断る力だの)とは違って、庶民を向いていたなあ。


天気:晴れ(東京都板橋区)

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