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飲み過ぎたのはあなたのせいよ(餓鬼岳・唐沢岳・白沢コース:長野県)

2011年 10月 2日

 (Θ_Θ。)
 もう3時か、起きなきゃな、と思って、若干冷たい感触のする-15℃対応の寝袋の中で、どのくらいか、うだうだしていました。そして、時計を見たら…!?
 ヌオッ(゚Д゚;)
 2時半?俺は寝袋の中でタイムスリップしたのか?


 2時半だけど、もう4時のつもりでいたので、目が完全に覚めてしまいました。ま、19時くらいから寝ていたから、帳尻合うでしょ…
 しかし、さっき3時だと思っていた時刻は、いったい何時だったんだろう。さしずめ、1時55分前後あたりが、ちょうど長針・短針の角度が90度くらいになりそう。
 1時55分起床(黒笑


 朝はマカロニを茹でて、ナポリタンソースに粉チーズとタバスコをぶっかけてイナヅマ食いしました。そうそう、昨日の朝残していたストリングチーズもぶち込んでいたんでしたっけ。
 …エラいもん食ってるなあ(棒読み)
 そして、その腹ごなしに、夜景を撮りに小高いところにノソノソ出てきました。


 ¨:∴(゚ε゚;)
 途中でビッグベンをもよおしたので、小屋のトイレに行っている間、bulbで三俣蓮華岳や槍ヶ岳方面の空にレンズを向けて撮っていたのですが、帰ってきたら、カメラが消えていました。ハイマツの坂にのめり込んでおりましたが。
 左端の白蛇は何か、想像にお任せ。


 ああ星空がきれいだなあ(棒読み)
 でも、このレンズの反対側で、かなり長めの流れ星が流れたのですよ。どうも、この写真にも、飛行機なのか衛星なのか、流れている物が写ってますね、右側に。


 さて、4時半すぎ、天気も良さそうなので、唐沢岳に向かうことにしました。どこかで夜明けを迎えることになるでしょうが、樹林帯の中で迎えるのだけは避けたいので、調節し持っていかないと。


 行きは、真っ暗な餓鬼岳山頂なんか踏んでもしょうがないので、巻き道を進んできました。ここで餓鬼岳山頂からのルートと合流します。


 岩の崖みたいな所を一部通過。


 ここが西餓鬼岳手前の展望台と、餓鬼のコブ方面の分岐です。あと30分で日の出です。30分で餓鬼のコブまで行けるか?


 猛烈な急坂を、暗がりの中下ると、鞍部あたりで明るさが増してきました。ふうたろう慌てる。


 そして、餓鬼のコブに5時32分頃に到着。あと10分もしたら日の出ですわ。


 (Θ_Θ;)
 なんか、地平線が雲に覆われてんですけど。


 …先に進むか。


 ちょっと出っ張った岩があったので、そこに座って景色を眺めることに。ちょうど日が差してきたところだったので。
 でも、まだ光の量が足りないね。唐沢岳の山頂は判るけど、山裾の樹林帯は真っ黒だわ…。


 おはよう10月2日。


 唐沢岳尾根がモルゲンロート。


 明るくなり出すとどんどん周囲は明るくなっていきます。


 裏銀座の稜線に日が差します。


 鞍部から餓鬼のコブ。


 空には絹雲がいっぱい。でも、これがいいんですよね。


 また、岩の崖みたいな所を歩きます。


 空が青くて、岩が輝いていて、きれいですな。


 餓鬼のコブを越えて、樹林帯を過ぎるまで長かった気もしますが、ここまで来ればあと少し。あの岩を乗っ越して、向こう側に行くのです。


 すると、裏銀座が一望。


 まだ薄暗い谷ですが。


 ちょっと樹林帯に下り、猛烈な急坂を一気に上がってくると、この岩稜帯。


 そして、この空に刺さっているピークがあります。


 唐沢岳の山頂からは鹿島槍ヶ岳方面から燕岳方面までの大展望が楽しめるでしょう。


 到着です。7時3分。


 初めて試すライトミールとかいうお菓子っぽい物。でも、4枚しか入ってないでやんの、しみったれてるなあ…


 あの岩の先っぽに行ってみよう。


 上から見る樹林帯は、ほんとに壮観だなあ。ほんとに、見る分には。


 山頂の先にある岩の上に座って、周りを見回します。


 唐沢岳を見上げて。空が薄曇り状態なので、コントラストは悪い。


 岩にこびりついた高山植物たち。
 ちょっともやがかかっているけど、後ろには蓮華岳や針木岳などが見えます。


 これは、濁沢と不動沢の合流地点の河原みたいな所。地図で見ると、テン場があるらしい。ここは、七倉や高瀬の登山口になるのですが、公共交通機関を使えないので、ふうたろうが行く機会はあまりないかも知れない。


 ふうたろうが山頂に戻ると、後から追いかけてきた2人組と3人組が到達しました。ほぼ入れ替わるように、ふうたろうは戻ります。けっこうマッタリしましたから。


 帰りに、景色を根こそぎ巻き取っていきましょう。


 斜面を覆う樹林帯、もう少し紅葉が進めば目がハートになること間違いなし。


 さらば唐沢岳。


 きれいな樹林帯です。見る分には。


 唐沢岳上部の岩場。


 これは、唐沢岳直下の乗越。
 ところで、ここは上りの時、この乗越直後、迷いやすい。上の岩に向かわず、まっすぐ下り気味のトラバースで進むようにしよう。


 遙か遠くに鹿島槍ヶ岳。


 枠に、樹林帯の割合を多くしてみると、雰囲気が変わる。


 空の薄雲がだいぶ増えてきました。しかし、気分よく歩ける、適度な樹林と静かな尾根歩き。


 あの高いところが展望台。あそこまでとりあえず戻らねば。


 ここで前からテント泊のふたりが登ってきました。ふたりとも、まるで丸山新道を歩いているときのふうたろうのようでした。


 谷を覆い尽くす樹林に、今はもうすっかり日が当たっていますが、あっちの裏銀座に低い雲がかかり始めました。


 高瀬川の流れる谷筋。


 明るく照らされた唐沢岳。


 往路で夜明けを迎えた岩の上に座って、また少しだけマッタリと。遙か遠く、鹿島槍ヶ岳には冬の雲がかかっています。


 餓鬼のコブまであと少し。


 餓鬼のコブまで、少し岩場が続きます。もう3回くらい膝を岩や枝にぶつけていて、特に1回目、左足をぶつけたところがずっと痛い。


 餓鬼岳の展望台が見えます。広大な樹林帯と急坂も、ね…(ため息


 餓鬼のコブのピークの岩に腰掛けて、餓鬼岳の尾根に上がる猛烈な急坂を眺めます。憂鬱なんですよね、これが…


 その憂鬱な樹林帯(ゲロゲロ


 その憂鬱な樹林帯を抜けましたが、まだ続く。


 振り向くと、ハイマツとブッシュの樹林帯が。見る分にはいいよね、見る分には。


 あれが唐沢岳。往路の時はまだ真っ暗だったもんね。肉眼では見えたんだけども。


 ウラシマツツジ(ツツジ科)の紅葉が広がっています。


 この急坂を登ること150~170m。見下ろす風景は最高だね。


 大町市街、今日は晴れています。


 展望台の分岐。正念場は越えた。


 ふうたろうがあまりにものんびり歩いているので、後ろからさっきの、計5人が追いついてきました。


 展望台行くと、丸山新道の稜線が見えるようになります。


 岩の上に立って、裏銀座の山々。野口五郎岳など、冬雲の中です。


 唐沢岳や餓鬼のコブを見下ろします。ガスられなくて、よかった。


 展望台はロープ張りまくりで鬱陶しい。


 餓鬼岳に向かいましょう。今朝は巻いてきたので、復路で山頂を。


 ハイマツ林の向こうにケンズリの尾根。見る分にはいいよねえ(棒読み)


 餓鬼岳と尾根道がいい感じですなあ。


 ケンズリを見下ろす餓鬼岳の尾根。


 展望台手前の樹林帯。


 雲を被っている裏銀座。こっちももうすぐ崩れるかな…


 山頂に向かいます。昨日登ってはいるんだけどね。


 んーーーー(=皿=;)
 どうやら、変なところを歩いているらしい。岩ゴロゴロで超歩きづらい。


 緑に覆われた尾根を見下ろすのは、やっぱりいいねえ。歩きにくいけど。


 そして、餓鬼岳登頂。登頂記録は昨日だけどね。


 大町市街。いや、松川とか、他の町や村もたくさんある平野なんだけど。


 さて、餓鬼岳小屋が見えてきました。


 唐沢岳往復終了。


 バテバテで歩いていたふたりと、ふうたろう以外のテントは残っていませんでした。
 ところで、ここで最後の食料であるカレーうどんを食べたのですが、問題はその後。ダウンのインナージャケットを収納する袋がどこにいったか見つからず、1時間も探し回ってしまいました。何のことはなく、ザックに引っかかっていたのですがね…(滅
 おかげで、出発は11時。10時半には出たかったのに。


 これから白沢登山口めがけて歩きます。いや、最寄りのJR駅ですがね、ほんとは。


 ふうたろうがテン場で手こずっている間に、だいぶ雲が増えてしまいました。


 これから、「百曲がり」を下ります。


 紅葉が中途半端で、いまいちノリが悪い…


 何だか、正月頃の大阪みたい(何


 あの大凪山付近、ぽつぽつと色具合のいい紅葉がありますが…あそこを歩いたら、紅葉、見られますかね。


 下ってくると空の青さも少しだけ回復しますが、紅葉の方はますますサッパリ、です。


 結構歩いてきたかと思っても、大凪山、遠い…(´Д`;)


 所々、立ち枯れがあります。もちろん、鉢伏山塊の二ッ山ほど大規模じゃない。


 この大凪山の標なんだけど、位置が間違っているような気がする。大凪山は、下りでいえば、もっと手前っぽい。


 そして、このゲロゲロ級の急坂下り、地図とまた違うところを下っている気がする。


 そして、どさくさに紛れて、谷に入り込む。そこは岩が転がりやすく歩きにくい地形。


 いいかげんうんざりしてくる長く急な下り坂。もうええわ…。崩落地も多数ありました。


 やっと最終水場。ふうたろうにとっては最初の水場、ですがね。上る人はここが最終水場。


 固形の食料は食いきってしまったので、あとは水を飲むか、カロリーメイトゼリータイプをシバくか、くらいです。


 この腐れてそうな木の渡し、何とかならんだろうか…。おっかねーんだけど。


 あれは魚止ノ滝かと思ったけど、こんなしょぼいはずはないと思って先に進みます。


 どうやら、あの最終水場からは、ゴルジュを伴った沢下りになりそうです。これは案外おもしろいかも。


 清涼な水が流れる白沢。


 つけたばかりの階段なんだろうけど、やっぱり進みづらい。


 地形がゴルジュっぽくなってきた。


 (・ε・)?
 これは、ひょっとして、高巻きか…?


 この沢にチューして水を飲んだら、飲み過ぎて気持ち悪くなってしまった。飲み過ぎたのはあなたのせいよ(ぇ


 あれが魚止ノ滝らしい。今、高巻きしてきたところ。


 魚止ノ滝の標。


 ここ、ダイレクトに沢を下りていたら、死んでるよね、絶対。神威岳のあれは、ほんとにましだったってことね。


 これは、四国山地でも咲いていた、シラヒゲソウの仲間っぽい。なお、後ろのデカい葉っぱは、ノブキか何かの葉っぱだと思う。


 清澄な沢。癒されるわー(目がハート


 楽しい沢歩き。


 こんな木の橋、クキャッっていったら終わりですがな…


 でも、そんな橋の上に立ち止まって写真を撮るふうたろうがいる。


 橋を何度も渡り返す道。飽きませんねえ。


 時々、鉄砲水みたいなので崩壊したような場所もあります。


 尾根を乗っ越して…


 お?
 何だかすごいところに出てきましたなー(目がハート


 ブッ¨:∴(。●ε◎。;)
 この錆びた鉄の杭が、岩場の崖を通るところに突き出ているんですよ。鎖を結わえるのに使ったんだと思いますが、錆びて保護色になっているので、見えねえんですよ。膝を思い切りぶつけましたがな!!


 紅葉ノ滝です。しかし、木々はアオアオとしています。


 きっと、この渓谷は紅葉したら恐ろしくきれいなはず。300名山終わったら、リストに入れておこう。あのダルい急坂はもうええわ。


 清流の音に癒されながら、疲れ知らずで歩けます。MP自動回復ゾーン。


 けっこう高さのある橋、いや、渡しです。


 そして、そろそろ白沢登山道が終わりますね。


 いい道だった。最終水場から(限定)は。


 これで終わり。注意書きには単独がどうこうって書いてあるけど、単独をやり玉に挙げるのはやめてほしい。ツアーとかパーティーとかでも死んでるの、ようけおるがな。


 ここ、広場だけど、ここまで車は入れません。昭文社の地図、トイレがここにあることになっているけど、今はありません。


 さて、これからまで歩くか…


 ササと針葉樹林帯の中を古い轍の付いた道の中。


 これが白沢登山口。乙。


 これがトイレ。張り紙には、山岳文化都市がナントカって書いていましたっけ。


 さて、まで歩こう!
 …と思ったら、モトクロス場(廃園になったらしい)の手前あたりで、軽トラに乗ったおっちゃんが拾ってくれました。サンキューおっちゃん(笑顔


 信濃常盤駅。ここまで歩いていたら、きっと17時は回っていただろう。


 でも、今はまだ15時過ぎ。15時32分の電車に乗れますぞ。


 餓鬼岳はどれかな…。雲に隠れて、もう判らんね。


 松本駅に着いたら、こないだ鉢伏山下山後に寄ったネパール料理屋で、同じダルカレーを注文して食べました。最終水場以降、カロリーをろくに摂ってないので、腹減りまくり。しかし、これを全部食べたらハラがイッパイになりすぎ。


 流れるような高積雲が旅の終わりを告げてくれました。


 長かったし、かなりハードなところもありましたが、景色よし、天気もまあまあよし、で、いい山行でした。予定コース達成率も、登山道では100%。丸山新道はそれでもうんざりしましたが。悔いが残るとすれば、紅葉です。来週・再来週などには別の山に行くことになりますが、楽しめるかなあ…
 ふうたろう、若干の体力の衰えを感じますが、これからも登り続けたい。
 #151大町餓鬼岳クリア。


天気:くもり時々晴れ(長野県大町市・松本市、移動中は含まない)

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