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安平路山の余韻(浅間隠山・鼻曲山~鷹繋山縦走コース:群馬県)

2011年 10月 16日

 夜中、雨音が激しく鳴っていました。時計を見るともう4時半。そろそろ起きようと思い、起き出してパンをかじります。5時になっても雨脚は弱まる気配はありませんでしたが、雨レーダーを見ていると、どうも5時半頃に雨の止み間があるようで、その間に出発です。まさに、鬼の居ぬ間に洗濯ですな。
 そして、やってきた板橋駅。日曜の朝、人は少なめ?いや、この時刻にこれほど人がいることこそ脅威というべきか。


 ふうたろうが大宮から新幹線に乗った頃、また雲が厚くなって雨が降り始めました。そしてふうたろうの記憶が飛んでいきます。
 気が付いたらもう軽井沢近し。雲の境界が見えていて、じき、晴れます。


 軽井沢駅に降り立ちました。空気が驚くほど澄んでいます。今のうちに登りたいのですが、バスの発車は50分後。


 軽井沢付近の紅葉は今が最盛期か、もう少し先か、というところですか。


 バス停のベンチに座って、398円のフライ弁当を食いましたが、結局胃もたれ誘発装置に終わりました。しかし、食べておかないと、恐らく朝のパン2枚ではバテる。「胃散」を飲んで、胃酸滞留を緩和(?)


 陽気な運転手のおっちゃんのバスに乗って、ふうたろうは長日向バス停へ向かいます。道路沿いにある山の木々は、黄色や赤や、主に茶色に色づいています。


 バスが長日向バス停到着。ふうたろうの他に、もう一人ここで下りたおっちゃんがいました。


 長日向バス停。ここから、鼻曲山に向かいます。


 鼻曲山の登山口となるところ。ここは別荘地の入口のようです。


 茶色主体とはいえ、秋の雰囲気漂う景色は心を澄ませてくれます。


 両側には別荘地が広がっていますが、紅葉街道での出迎えはいい出発になります。


 ゲートが出てきました。このままゲートを潜って直進します。


 しばらく歩くと、林道に出合いますが、そのまま鼻曲山の看板の示すとおりに進みます。


 落葉松林に変わります。


 これは壁紙にでも使えそう。落葉松の黄葉はまだ見頃を迎えていないようですね。


 合成写真みたいだけど、違います。


 ハッキリした林道に出合います。ここら辺から展望があるかと思ったけど、ダメみたい。


 休みなく、更に侵攻。


 …そういえば、さっき弁当のゴミを買った売店に捨てにいったとき、シークァーサーの飴を買ったのですが、先日MERUNでもらった飴と同じものだったという話。でも、若干味が違う…?


 少し林に隙間が出てきました。


 紅葉の方も少しずつきれいになってきたような。


 鼻曲峠の方は通行止めです。鼻曲山へ直登します。


 深紅の紅葉がいよいよ出てきました。快晴の空から降ってくる太陽に輝きます。


 急坂が緩やかになってきました。それにしても、きれいな林だこと。


 茶色になっているのはザンネンだけど、それでもこの秋の森は心安らぎますね。


 今日はもみじ祭ですな。


 鼻曲山直下で展望が開けます。留夫山(とめぶやま)などが見えています。


 笹が生い茂った道です。まだ続く、笹ステージ。


 秋の穂が登山道沿いにありました。


 部分的に紅葉している森が見えます。あちらの稜線は、いつか、冬にでも歩きたい。早く冬にならないかなあ(何


 今朝、澄んでいた空気も、もう濁ってきてしまいましたが、この大展望は素晴らしい。笹原と紅葉のコンボ。


 これは鼻曲山山頂から、かな。浅間山はもう少し右手にありますが、そちらは樹林が…(涙


 こちらは鼻曲山南東方向。留部山方面への縦走路があるようです。ああ早く冬にならないかなあ(目がハート


 山頂より、樹林の隙間から、浅間隠山が見えます。あちらの紅葉はもっときれいなようです。


 浅間山、見えるには見えるんですが、これは少しザンネンです。


 ところで、鼻曲山山頂で、さっき先に登っていったおっちゃんと出会いました。しかし、ふうたろうが付いて程なく、先にこのヤブの中に消えていきました。どうも、おっちゃんもふうたろうと行き先が同じ…?


 この分岐、なんか頼りないですなあ(滅 二度上峠の方、なんか、道、なくなってない?
 しかし、ふうたろうが向かう方向は二度上峠の方。


 しかし、ふうたろうが向かう方向は笹ヤブの方(滅


 急坂の下りです。背丈の低い笹で靴が濡れていますよ。


 25000分の1の地図にはルートがありません。まあ、そういう道ってのはこういうパターンが多いのでして。


 楓の紅葉はきれいなものが多いのです。しかし、カンバやブナ類はひどく枯れていますね…


 再び急坂を登ると、氷妻山(ひづまやま)です。展望はありません。


 しかし、紅葉に囲まれて幸せ(目がハート


 もみじ狩りが続きます。もちろん、葉っぱをちぎったりはしませんけど。


 樹林の中は見上げた方が美しく見えますね。


 赤や茶色に輝く森。


 ん?(・ε・)
 何だ、この錆びた看板?
 よく見ると、「獅子岩」と書いてあるようです。
 岩とあるなら行ってみないと損ですな。なぜなら…


 こういう景色があるからですよ。落葉松が見頃を迎えていないので、まだ秋の雰囲気は弱いでしょうか。黄色が深まるのがポイントですなあ。


 ヤブの中から出ている岩場なので、横方向はなかなか見えませんが、それでも、いいですねえ…


 浅間隠山の裾野に広がる大森林。


 ふうたろうが歩いているヤブっぽい岩場。


 そして、突き出た岩場から、本日最高の景色、ババーンと浅間山、それから麓に広がる紅葉を纏った平原がっ!


 ここからは、浅間隠山周辺の山もみごとです。


 谷を覗いてもOK。


 しかし、それよりも進んだ先に錆びた「獅子岩」の看板。


 ホンモノの獅子岩の上はこの通り、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンでした。


 というわけで、宴は終わりです。二度上峠に行きましょう。


 そして、程なくして二度上峠。ここで概ね鼻曲山からの縦走路は終わり。


 …と思ったら、ゴミが散らかっているという。さすが、車でも入れる生ヌルゾーン。ゴミよりもゴミそのものが入ってくるわ(怒
 雨で濡れまくっていて嫌だったけど、回収していきましたよ(激怒 でも、多すぎて、全部回収は無理。ティッシュみたいなやつは残していきました。袋を縛ったあとにもう一つ見つけたやつもそのままにしました。


 この二度上峠には、車が多数停まっていて、人がウロウロしていますがな。印象というものは非常に怖いもので、さっきのゴミと彼らを重ねてしまうのですよ。
 ああ、いかんいかん((-"-#)三(#-゙-))ブルブル


 さて、気を取り直し、この車が通りまくる車道を歩いて、浅間隠山の登山口に行きます。


 そうなのですよ、ふうたろうは、今、登山口に向かって歩いているに過ぎないのですよ。あの長日向バス停から3時間弱という時間をね。


 ああ道路沿いの紅葉がきれいだなあ(棒読み)


 駐車場。ここが恐らく、浅間隠山に登る人のための駐車場だろうと思います。登山口からは若干離れています。


 そして、ふうたろうは歩いて登山口に到達。さあ、行こう。


 登山道に入ると落葉松の鬱蒼とした林が出迎えてくれます。


 そして、この登山道の信じられないのは、この踏み跡というか、道の多さ!いったい、どこを歩けというのか。まあ、上り勾配で進んでいればそのうち着くのだろうけども。


 この登山道、やっぱり人は多めです。ふうたろうが登り始めたのが11時半すぎなので、殆どは下りてくる人ですが。若い3人組が登っていく途中でしたが、ふうたろうは抜いていきました。


 尾根歩きになると、広葉樹林帯に変わりました。信州は落葉松があるからまだいいけど、針葉樹林帯は基本的に常緑樹で辛いんですよね…


 ところで、こういう看板が結構あります。これでもかと言わんばかりに看板があるので、迷いようがありませんわ。


 楓が黄色や赤と、美しい。


 笹原の上に高木。そういえば、去年の12月に会津磐梯山に登ったときも、こういう森林だったっけ。あの時は雪景色だったけど。


 この黄色く燃える葉っぱは何だろう。ひときわ目を引きました。


 とにかく、高木美しい樹林帯です。


 焼け付くような赤の楓。


 楓のステンドグラス。


 もみじ大開放ですね。


 浅間隠山、最後の尾根歩き。樹林がだんだん減ってきました。


 どうやら、この先は笹原のようですな。


 ここから後ろを振り向いたら、どんな展望が待っているのかなあ。


 そう、こんな景色です。今まで上っていた尾根の紅葉が上から見渡せます。でも、枯れているのが多いので、実際は下から見上げた楓類の方がきれいだった?


 ニヤリ(`ー´)d
 あの獅子岩から見た浅間山の方がきれいだぜ。


 見えている山が何なのか判らないけど、東の方に広がる広大な山々。


 下方に立ち並ぶ山々も、じきに深紅に染まっていくのだろうか。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 山頂はすさまじい人だったという件(滅
 子どもたちが大はしゃぎで遊んでいるという件。…ま、子どもならいいか。


 さて、ふうたろう、それほど食欲があるわけではないけど、この先食えそうな場所はないと思うので、カレーうどんにとろけるチーズと粉チーズをかけた、ダブルチーズカレーうどん(何 を食べます。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 今日は季節外れの猛暑で、ふうたろうの背中のデイパックの中で、バブルスライムになっていました(滅


 …やたらと塩辛い(何せチーズ入れまくりのダブルチーズカレーうどんでしたから)昼飯が終わったら、その食い終わった頃に登ってきた、さっきの若い3人組と話をしていました。更に、その後から来た60くらいの夫婦にライターを貸してくれと言われ、話し込んでいたら13時25分頃になってしまいました。この混雑した山頂に50分ほどいたことになります。
 そういえば、ふうたろうと同じコースを辿っていたおっちゃん、山頂直下、ふうたろうが登っていくときに、下山を始めていました。15時30分の北軽井沢発のバスを目指しているんだそうで。ってことは、あの車道を歩くんだ…


 というわけで、ふうたろうは、遂にアローンになりました。いつものことなので、特に驚くこともなく、淡々とアローン街道を進みます。


 ああ静かできれいだなあ(棒読み)


 急坂ですが、しっかり道は付いています。背の高い樹林帯で、やっぱり見上げた方がきれいです。


 紅葉した樹林が密であれば、横を見てもいい。


 正直、枯れた感じは否めないけど、秋らしい森を歩いている実感はする。


 存分に浴びよう、秋の樹林を。


 さて、道が東側にトラバース気味に曲がり始めました。このままトラバースして下方に下っていくと、浅間隠温泉郷の方に行ってしまいます。そうなると、ふうたろうは二度と帰らない人になってしまう(何)ので、ここはどうにか、北軽井沢方面に行かなければなりません。


 というわけで、トラバースせず、まっすぐ尾根づたいに無理やり歩きます。


 しかし、何のことはない。程なくして、立派な踏み跡が出てきましたよ。しかも、リボンまで付いているVIP対応です。


 ああ、高木の樹林帯、きれいだなあ。


 トラバース手前の鞍部から数えて、ピーク二つめ。それがジャンクションピーク(とふうたろうが勝手に指定しておく)。ここから左に曲がります。右に曲がれば、ひょっとしたら更なる縦走が出来るのかも知れませんが、ふうたろう、そちらに行くと帰れない人になってしまうので、左に逸れます。これで、鷹繋山(たかつなぎやま)方面に向かうことが出来ます。


 尾根づたいに気をつけて歩いていれば、道は意外とハッキリしています。もちろん、判りづらい所もなくはないけど、この前の安平路山のウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンとは格が違います。


 しかも、ここは人が本当にいない、静かで目一杯の紅葉が楽しめる樹林帯。快適です。メシウマです。


 しかし、展望という点では、からっきしです。ここは、新緑か紅葉、あるいは冬山、かなあ。夏は悲惨に違いありません。


 道はしっかりしています。この前の安平路山で破線ルートが付いているのなら、ここにも破線ルートがあってもいいぞ。


 見上げた上には、紅葉のステンドグラス。最高です(目がハート


 緩やかな下りが続きます。でも、時に急にもなります。スリップ注意。


 なんか、猛烈に古めかしい印刷具合の、古びた空き缶が。たぶん、「アンバサ」と書いてあるのだと思います。いったい、何年前の缶なんだろうなあ…。


 また、楓のステンドグラス。


 最低鞍部に到達。何やら、林道っぽいものが付いているようにも見えなくもないです。


 …もし、このルートを逆に進もうと思ったら、これは探せないだろうな。地図上の尾根づたい、ということで無理やり歩けばさっきの道に当たるのだろうけど。


 しかし、再び鷹繋山方面に尾根づたいを目指して進むのですが、こちらも取り付きがサッパリ解らない。なので、トゲ植物に刺し込まれたり切り込まれたりしながら、蜘蛛の巣に絡まれてうんざりしつつ、尾根づたいに登ります。


 そしたら、再び道に出くわします。いったい、この道はどこから出てくるんだろう。


 ジャンクションピークから最低鞍部までよりも、若干ヤブがキツいルートです。何より、蜘蛛の巣がすごい。気が付いたら、地図に蜘蛛が絡まっていますからね…


 さて、ここから最後の上りです。鷹繋山までもう一息。


 あっという間。もうすぐですよ。


 しかし、ピークに立ったと思ったそこは、まだ鷹繋山ではありません。肩に当たる部分で、もう少し先に進みましょう。


 ジャンクションピークから56分で鷹繋山です。安平路山の時みたいに100リットルザックを背負っているわけでもないし、背丈ほどの笹に絡まれるわけでもないので、余裕です。今年1月30日にやった、諏訪山から帳付山の縦走並みに楽です(ぇ


 鷹繋山は展望ゼロなので、ちょっと休憩したら出発します。昼のダブルチーズカレーうどんがやたらと喉を渇かすので、水飲みまくり腹タプンタプンの刑です。


 急な下りをダッシュ気味に下ると、その後はずっと平坦になります。そして、向こう側が明るい笹原に…


 おや、鉄塔…?


 紅葉もいいですね。


 おお!
 鉄塔管理用に切り込まれたところから、遠望できますな。高圧線は気になるけど、まあ、しょうがない…。


 今日は展望に飢えているので、良心なき快楽をむさぼります。


 展望を越えて間もなく、また樹林帯へ。日が傾き始めて少し暗くなってきましたか。でもまだ15時台。


 そして、やっぱり見上げると、ステンドグラスです。


 道の雰囲気が変わりました。そして、ここもまた、紅葉のきれいな静かなコース。


 やっぱり上を見上げて…


 さっきから沢の音が聞こえていました。道の途中からゴルジュ状のものが見えていたのですが、橋が見えません。まさか、渡渉ですか、ここで!?
 …なんて思っていたら、ありました、橋。ああよかった。


 これが浅間大滝です。今は誰も見に来ていませんけどね。


 さて、あの橋を渡って、登山道を終わりにしましょう。


 これ、魚留ノ滝。


 この広い駐車場から、さっきの魚留ノ滝は見えます。


 これから、さっきの二度上峠に向かう太い道路に出て行くのですが、その前に見つけた廃屋。廃屋って、何でこうも切ないのかね…。


 その廃屋の前の道が途端に切なく、色とりどりに染まった木々の葉が寂しく、ふうたろうは何となくそういう気分に。


 …不法なんだから、厳禁に決まってんじゃん。もっと気の利いた訴え方、ないもんかね。そうだな、例えば…
 …(-"-;)
 …思いつかんもんだな。誰か、何かいいアイデア、ありませんか?


 これから、1時間のコースタイムで、北軽井沢バス停まで車道歩きです。18時の高速バスに間に合わせようと思えば16時7分のバスに乗らないといけない。今、15時26分。
 …(-"-;)うーん
 41分しかありませんな…。行ける気がするようなしないような…


 でも、ダメもとでも、進んでみるしかない。早足で、かつ景色の撮影は忘れず、進みますぞ。


 途中、ショートカットできそうな道があったので入ってみます。


 しかしそこは途中からダートの道でした。


 その後は、別荘地の森の中を。
 ふうたろうには、別荘なんてもの、縁がないだろうな。だって、そんなものなくたって、ふうたろうの本物の別荘は全国にあるのだからね。


 さ、ふたたび幹線道路。ここからはまっすぐに北軽井沢バス停へ向かいますぞ。
 で、今の時刻、15時40分前後。…これはイケるかも知れない。


 道が蛇行して、カウントダウン。


 …また潰れた店だ…。


 そして、北軽井沢。ここには元々、鉄道が走っていたのだろうか?


 15時56分、無事、ふうたろうは北軽井沢バス停へ到着です。半分に縮めました。完全勝利!


 この後、今朝乗ったバスの運ちゃんが、また軽井沢駅まで案内してくれました。元気な運ちゃん。どうかいつまでも元気で。それから、休日勤務、ありがとう。


 軽井沢駅前には、臨時便の西武バス、池袋行きが待っていました。横川駅行きのバスは1時間以上待つことになるし、新幹線は特別割引がないとクソ高いので、渋滞覚悟で乗ることに。予定よりも数時間早く軽井沢を出発することになりました。
 …が、やっぱり渋滞、ひどい。特に、軽井沢駅を出てから碓氷バイパスの分岐までがめちゃくちゃで、いきなり足止めという罠。関越道に入ってからも渋滞していたけど、こないだの中央道ほどではありませんで、その後は比較的安寧でした。最終的に、池袋駅到着は1時間5分ほどの遅れだそうです。21時到着。
 その後、板橋駅まで自転車を取りに行って、帰宅。歩いた距離は15kmほどなのに、なんか疲れましたなあ…。
 でも、紅葉はきれいだったし、ふうたろうにとって、あの軽井沢近辺も好きなところの一つです。ほんとは土日と船形山や泉ヶ岳に行きたかったけど、まあ、これでもいいかと思える歩き方は出来たかな。
 #154浅間隠山クリア。


天気:雨のち晴れ、朝は強く降る(東京都板橋区・長野県北佐久郡軽井沢町・群馬県群馬郡倉渕村・吾妻郡長野原町、移動中は含まない)

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