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最後の足をかける石鎚山(石鎚山天狗岳今宮コース:愛媛県)

2011年 11月 12日

 夜行バスで降りたった「西条」。
 …って、どこなんだよ、これ。駅じゃないっぽい。


 JR西条駅は東(バスが走ってきた方向)に200m(かなりテキトウ)ほど、進んだところにあります。石鎚山行きのバス、西之川行きのせとうちバスは、始発7時43分で、この駅前から出ています。さっきの高速バスのバス停「西条登道」はこのバスは通りません。


 腹が減ったので、メシです。この時刻だと開いているのは駅前のコンビニくらいしかなく、そこでエビグラタンを買いました。昨日の夜、浜松町駅の中にあるファミリーマートでも買っておいた2個のおにぎりのうち、鮭おにぎりも食っておきました。メシをバカにすると、確実にバテることが判ったので、パンとジャム、なんていうバカ食はやめます。


 予定通り、河口バス停でせとうちバスを降ります。ここで降りるのは、ふうたろう以外に地元に住んでいるっぽいおばちゃん一人だけ。他はみんなロープウェー(終点西之川のひとつ手前)まで行ってしまうようです。他、88箇所巡りっぽい人が河口よりも随分手前で降りていくようですけど。
 で、これが登山口です。河口バス停を降りればすぐに判ります。


 しかし、登り始めた瞬間、深い針葉樹林帯がお出迎えです。


 崩落しかかったお堂があります。誰も寄りつかなくなった道、なんだろうなあ…


 進んでいくと車道に当たります。これが、今宮集落、ですか。昭文社の地図では、崖沿いに着いている崩落しかかった道の方向を指しているけど、札は車道沿い。


 危険な橋を渡りたくないので、車道歩きしましょう(何


 薄雲が空いっぱいに広がっていますが、崩れそうな感じはあまりしません。


 さて、再び山道へ。


 こんな薄暗い山中に、何か人工物がポツポツあるのですね。


 2回目の車道。


 雲が薄くなってきた?


 再び山道に入ると、しばらくして、大杉。男杉と女杉というのがあるみたいで、看板には色々書いてあります。コブを煎じれば乳が出るようになるとか。ところで、男杉の方、枯れてないか?


 深い針葉樹林に、少しだけ広葉樹林が混じり始めました。


 石畳っぽいのも出てきました。


 そして、広葉樹林帯へ。植林帯から抜けました。


 広葉樹林帯は明るいからいいね。


 紅葉は早いというか遅いというか。ちょうど良いところが、やっぱりここでも見られない、か…


 ひょっとして、これが、昭文社の地図で書かれてある、休憩所、かな?


 3時間に亘る長い今宮コースが、そろそろ終わろうとしています。地図で、それが何となく判ります。


 いきなりスキー場のリフトが出てきます。


 冬がもうすぐやってくるとは正直思えないような清々しい景色ですねえ(棒読み)


 誰もいない、雪もないスキー場。


 空が青い。


 そろそろ、ロープウェーからの道に合流するはずです。


 そして、2009年12月29日に登った時の道に合流します。ここからは石鎚山のメインストリートです。


 あの当時は樹氷がきれいだったけど、今は何となくみすぼらしい感じのする樹林帯が連続しています。写真も極めてテキトウにしか撮らず、気分的にはいきなり成就社へ。


 2年前、ここによって「石鎚そば」を食べたような気がします。


 今期はおにぎり2個を。


 雪もなく、晴れ渡った成就社前。景色は2年前の方が良かったな。雪があった分ね。


 この門を潜って石鎚山山頂に向かうのです。
 ところで、このあたりにも、一人で行くなとか書かれてあって、気分が悪い。ゾロゾロと地図みたいなものさえ持たずに出かける奴らと一緒にすんなっつーの!


 八丁坂、だっけ?とにかく、一旦下ります。めんどいなあ…


 鳥居。山頂まで行かない人はここでお参りとかなんとか書いてあった気がするけど。


 しかし、ふうたろうは山頂まで行くのです。


 このあたりの樹氷もきれいでしたね。懐かしいわ。


 この鎖は覚えているかな?
 これは、前社森に登るための鎖です。2年前、ここは雪と氷に覆われて、氷を割りながら進んだ記憶があります。


 せっかくなので今回も登っときましょう。100リットルザックを担いだままなので、ちょっとしんどいけどねえ…


 前社森のてっぺんは360度展望です。2年前は踏むことを想像すらしなかったであろう、瓶ヶ森が見えています。
 あの時は百名山が64個の時代でした。翌2010年に36個の残りの百名山すべてを登りきれるとは思わなかったし、実際2010年の百名山撃破劇は壮絶だったから…。


 この谷は、老之川谷というらしい。前社森の展望は本当にいい。ただし、初心者(地図を持つ習慣がないような人)不可、かな?


 前社森の上には祠があります。


 前社森の下には青い屋根の休憩所が見えます。これ、夏期は営業しているんでしょうか?


 前社森を休憩所側に下りますが、足をかけるところが…?


 簡単そうで意外と簡単ではないですな。


 休憩所前からも、意外と展望はいい。


 さ、どんどん行こう。次目指すは夜明峠です。


 石鎚山が目の前に出てきました。


 砂利道のような、舗装路っぽい登山道。山ガールも歩いています(ふうたろうが歩くところには大抵山ガールなんてのはいない)。


 夜明峠。こちら(東)へ行くと西之川方面に行き着くらしい…


 二の鎖小屋前。ここでふうたろうの今日の行程が終わる予定です。
 …が、何だか人がゾロゾロと多くて、何となくテン場と思える場所も薄汚くて、苦虫かみつぶしていました。
 そんなとき、ちょうど白装束を着たおっちゃんとかがいまして、山頂の冬季小屋が使えるという情報を得ました。どうも、今は冬季らしい。見えないけど。


 さっきの白装束のおっちゃん、すごく上機嫌にその辺の人に話しかけまくりです。ホラ貝を持って吹いていて、それもまた人集めに買っているのかもしれない。ニュージーランドのクライストチャーチ出身の英語教師と話が弾んでいたみたいです。
 ふうたろうは先を急ぎますね。みなさん、お元気で。


 これ、ひょっとして、二の鎖小屋を取り壊したところなのか?


 そして、山頂の神社への最後の上り。巻き道で登りましょう、デカザックなので。


 別に、手すりみたいなのがあるわけではないので、簡単に落下できますよ。


 天狗岳が見えます。今回の旅の目的は、2年前に踏んでこなかったあれを踏むことです。あれを踏むことで、ふうたろうの日本百名山が完全に攻略されたことになるのです。


 これ、三の鎖付近にある小屋です。ただ、鍵がかかっているんだけどね。


 それで、ふうたろう、この三の鎖だけでも登ろうとしています。途中、一箇所だけ休むところがあるので、そこからの眺めを楽しんでいますが…


 足をかけるところがろくになくて、この100リットルのザックに体重を取られ、かなり厳しい登攀を強いられています。


 しかし、それでもなんとか登り詰め、いわゆる「石鎚山山頂」までやってきました。あとはあの天狗を食いに行くだけです。


 明日歩いていくだろう、二の森・堂ヶ森方面の笹の稜線が見えます。


 さあ、行くぞ!


 そうそう、これが石鎚山山頂。15時だというのに、まだまだ下山していない人がいるんだよね。みんなどこに下山する気なんだろ。


 あの絶壁の上にある天狗岳山頂を目指します。


 これはすごい。足がすくむわ…


 そして、遂に最後の足をかけます。


 だあ!


 土小屋方面にも道があるとのことなのですが、あまり状態がいいとは聞きません。


 ところで、雲が多くなってきましたな。まだ展望はあるけど…


 さ、寒くなってきたし、腹も減ってきたので戻りますかな。


 ここからは今まで歩いてきた登山道が全部見えます。晴れていれば絶景だろうなあ(棒読み)


 …そして、戻ってしばらくしたら辺り一帯は猛烈なガスに覆われました。やる気ねー(滅


 チーズとタバスコをドヴァッと入れたプロピレングリコール入りのスパゲッティを食ってうたた寝してたら、空がちょっと晴れました。
 実は、冬季小屋にはふうたろう以外にも、兵庫県から来た兄ちゃんと松山市から来たおっちゃんがいて、ふたりとも写真に余念がありません。ふうたろうのようなテキトウなカメラ機材ではなく、兄ちゃんの方に至ってはレンズ6個とか、カメラマンじみています(何


 というわけで、3人揃って写真撮影会。


 束の間の晴れを写真に収めるのでした。


 雲の位置が高くて、これ以上の展望は望めないかな?


 夕焼けの刻は終わりました。


 というわけで、小屋というか、物置のような冬季小屋の中で、3人ひしめき合うのです。


 これから、冬前の長い夜が始まります。
 外は猛烈にガスってしまったけど、明日は晴れるでしょうか。7割方晴れて、うまくいけば雲海になるかもしれない。そんな期待も抱いていますが、どうなるのやら。


天気:くもり時々晴れ(愛媛県西条市・上浮穴郡面河村、移動中は含まない)

  1. Sedna
    11月 15th, 2011 at 20:12 | #1

    こんちわー、小屋ではお世話になりました^^。
    登山口ってここですか、、一度見たことがありますがまさかここからとは・・・(驚);。

    登山道の様子がとてもよくわかりますねー、まだ過去の記事までは遡って無いですけどめちゃ参考になりそうです。
    あ・・・ルートがマニア過ぎて参考にならないかな(笑)。

    そうそう、お話ししてた空の光学現象、このサイトオススメです。
    http://homepage3.nifty.com/ueyama/sky2/sky.html

  2. 木下
    11月 15th, 2011 at 21:02 | #2

    石鎚山頂小屋で同宿した松山のおっちゃんです。12日朝はそれなりの天気でした。13日午前0時半に数分間だけガスの切れ間がありました(撮影に夢中で貴方を起こすのを忘れていました)。ブログ「石鎚山写楽」で公開しています。

  3. ふうたろう
    11月 16th, 2011 at 00:21 | #3

     どもー、先日は楽しかったッスね。結局あの一瞬だけ晴れて、あとはあぼーんでしたね(滅

    >ルートがマニア過ぎて
     どこかでも誰かに同じ事いわれたような気が(苦笑 今宮ルート、樹林ばっかりでくたくたですけど、ネタくらいにはなると思います(笑 行ってみてくださいな。2日目の日記は、筆(?)が進みません。もうちっと待ってくださいませ。
     光学現象のサイト、あとで行ってみますね。

  4. ふうたろう
    11月 16th, 2011 at 00:24 | #4

     13日0時7分、ふうたろうも目が覚めて、晴れているのに気が付きました。でも、起き出して撮影する気力が沸かなくて、結局寝てました(苦笑 その結果が、延々曇りの山行・・・
     「石鎚山写楽」で検索すればいいのですね?あとで行ってみますね。

  5. みゃーみ
    11月 17th, 2011 at 19:49 | #5

    いいないいな。天狗食ったんだ~。私が登った日は岩が濡れていて天狗の途中までがんばったんだけど、岩を飛ばないと行けない場所があってそこで撤退でした~(涙
    機会があったら天狗まで行きたいな~。

    あの鎖は太くてでかいので○の中に登山靴入れて登りました。手が冷たかったでしょう?

  6. ふうたろう
    11月 17th, 2011 at 23:27 | #6

     いやー、mixiにコメントもらうより、こっちにもらった方が数段嬉しいです。mixiは自分のページじゃないですからね。このブログは自分で作ってますからね。

     あの天狗、ふうたろうも2009年暮れの時行こうと思ったとき、吹雪直前のとても怪しい気象状態で、行くに行けなかったんです。雨で濡れていてもまた、あの岩場はキケンでしょうね。
     ふうたろうは、あの弥山の一番高いところ、神社のところまで、確か行かなかったんですよ。天狗どころか、山頂もビミョーに怪しい状態だったんです。天狗を踏んでいない、くらいなら今回石鎚は選ばなかったかもしれないですわ。

     鎖のことを書き忘れてましたね。あれ、○のやつでなくて、△のやつに足を入れるようになっているみたいですが、あれに足を入れても固定されないので、逆に危ないですわ。ちゃんと岩の三点確保を基本にして、鎖を使うようにしないと、無理ゲーです(死 手足はそんなに冷たくはなかったですよ。鉄臭かったくらいですかねー(笑

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