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迷い

2006年 6月 30日

 人が何かをやるとき、一人で行動することもあれば、仲間と力を合わせて行動することもあります。かつて僕は、一人で本を読んだり、一人で食品添加物についての冊子を作ったり、一人で分科会をやったりしました。他にもたくさんあると思います。
 しかし、一人の力は、所詮1の力しかありません。最大値1。加減乗除や対数、ルートはおろか、式すら立ちません。1だけではどうあがいても、1。そこで、人は集団を作り、行動します。人との協力、分業などを果たすことで、力の最大値は初めて1を超えます。

 チームワークは、ある特定の一人の力が大きいだけでは成り立ちません。お互いの特性を理解したり、力を補い合ったりする必要があります。これができないところでは、ムラのある組織が出来上がります。とても居心地が悪い。
 例えば、行動力のある一人ががんばっても、他のみんなとの温度差があれば、誰もついて来なかったり、強制的になって士気が下がったりします。そして一番問題なことには、本人に押しつける意思がなくとも、上司や先輩の発言や行動には大なり小なり強制力があるのです。それを上に立つ側が理解することが必要です。教育というものが難しいのはそこにある気がします。
 僕の場合、ずば抜けて能力のある上司や先輩の下にいると、窮屈になる場合があります。自分もそうならなければならないという圧力感を覚えるのです。また、文字通り、先輩方が「がんばっている」と、自分も同レベルにがんばらなくてはならないという思いに駆られるのです。
 さて、自分がこれからその「先輩側」に立つ時、どうする?そして、能力や行動力、やる気などの差を乗り越えた組織を作ることが出来るか?

天気:くもりのち晴れ(茨城県取手市・東京都板橋区)

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