2011年の山
今年も、ドタバタしながら、なし崩し的に年末が迫ってきました。今年の山を振り返ります。
近畿地方中部・神戸などでさえ暴風雪の予報が出るほど(ふうたろうはそんな現象を見たことがなかったが)の寒波が、正月だけを狙ってやってきていた、そんな年末年始。遠征を諦め、なめてかかったらとんでもなくキツい山でした。
白石山(埼玉県)、1月1日。
例の胃腸症状に悩まされ、急遽決意した東京移住計画実行のためもあり、この三連休はまたしてもろくな動きを取れず。天気も悪いので、行ける山も限られていました。切り札を使いましたが、みんな考えることは同じ。人が多く、山頂の雰囲気も悪い。
箱根金時山(神奈川県)、1月10日。
今年初めて、やっと山らしい山に登った気がする、そんな山頂の風景かもしれませんが、ここは去年の1月に敗退したところ。ふうたろうのスタイルでは日帰りは不可能と判ったので、闇テンのススメと道なき道の、冒険ルートとなります。
西上州諏訪山(群馬県)、1月29日。
冬の寒さ真っ盛りの2月上旬。行ける山は限られているけど、限られている山であっても、雪の量や交通機関の制限などで、かなり厳しいものになります。登山口に着いたのは14時を回っていました。
那須高原山(栃木県)、2月6日。
真冬の東北も乙じゃない?やってきたのは岩手県。太平洋側なら、雪もそんなに無いんじゃない?
しかしそれは甘かった。道なき道を進むふうたろうにとって、あの尾根と樹林帯は地獄でした。
陸前五葉山(岩手県)、2月20日。
性懲りもなく、また岩手県ですか。
いいえ、これはさだめの道行きでした。月曜日を有給にしたので、遠征します。ここは道中の繋、つまり、宿にするための山、とも言えます。ヾ(℃゜)々
姫神山(岩手県)、2月27日。
最寄り駅の銚子口駅に着いたのは日もとっぷり暮れた頃、というか夜でした。誰もいない、雪に閉ざされた大沼ほとりのキャンプ場もどきの、よりによってスノーモービル痕の上に、闇テンのススメ。別荘地の中の長いアプローチも厳しい山行。でも、山の上は広大な雪原と青空。見る山にしておくには惜しい。
渡島駒ヶ岳(北海道渡島支庁)、2月28日。
工夫を凝らして、公共交通のみで山に行く。百名山までなら比較的楽だったけども、200や300名山はいっそう厳しくなります。スキー場が開いている時期しかシャトルバスが走っておらず、本数も限られているので、時刻表との戦いが半分を占めています。しかし、その厳しい戦いの価値は充分ある山です。北アルプスの悠然とした姿を見てください!
鉢盛山(長野県)、3月5日。
…平和な日本があの地震によって引き起こされた原発事故で終わりました。誰もがショックを受けたでしょう。ふうたろうの周りの山ヤも登る気力をかなり失ったようです。
ふうたろうはここから安平路山(中央アルプス)を目指しましたが、猛烈な雪の量のために途中で敗退。300名山撃破を諦めかけました。
安平路山リタイア、烏帽子ヶ岳(長野県)、3月26日。
これは仕組まれた罠か。そんなことを思わせる、"無"計画停電で、電車のダイヤがおかしいほどに乱れます。静岡県に向かっていたふうたろうは、足止めをくらい、ここで敗退を決意しかけますが、ここで負けたらこの先はないと思いました。登山口に着いたのは、この日は15時くらいだったかな…
七面山(山梨県)、4月3日。
誕生日登山を飾ろうと目指した尾瀬。あの雪の時期しか登れないあの山へ行こうと雨模様の中がんばったが、途中で鍋を忘れていることに気が付き、あっさりと敗退。落ち込み度はハンパではない。
景鶴山リタイア、4月9日。
誕生日は月曜日。有給申請をキャンセルするのもいやだったので、予てより行きたいと思っていた南伊豆のハイキングコースを歩こうと思い立ち、行きます。無計画停電の影響を、七面山の時のように食らうのはいやだったので、ご利用は計画的に(何
結果的にはいい山行になりました。気持ちのいい、心休まる山行に。しかし、帰宅直前の緊急地震速報の後、再び東北を大きな余震が襲っていました。
南伊豆自然歩道(静岡県)、4月11日。
ふうたろうの震災後の山行にようやく火がつき始めたでしょうか。次にやってきたのは近畿地方。バス便が猛烈に不便で、再び道なき道を。オイルまみれの索道沿いを歩くのは、なかなかこれが…
伯母子岳(奈良県)、4月16日。
伯母子岳まで行ったなら、もう一つ近くにある観光地がある。しかもそこは300名山。一度、近くまで来たことはありますが。何がしんどいって、伯母子岳の西側登山口からの林道歩きが猛烈に長いこと。
護摩壇山(和歌山県)、4月17日。
ゴールデンウィークに入りました。毎年恒例の北海道は、さすがに東北地方を通過できそうにもないので、今年は諦めます。でも、行こうではないか、雪山へ。
これから、飛加越国境の長い縦走路を歩くことになります。いや、その前に長く荒れた林道歩きでしたね(苦笑
大門山(富山県)、4月29日。
晴れの予報だったはずなのに、と、意気消沈、眠気に襲われ途中で寝つつ、縦走を始めたふうたろう。途中から開き直って進んだら、そんなにしんどくもないではないか。曇りの中だけど、中間地点。
大笠山(石川県)、4月30日。
大笠山を過ぎてすぐ、真っ黒の雲がにじり寄ってきて、大粒の雨と激しい雷。それから1日半、半停滞状態。苦労しましたよ、この山に来るのは。
笈ヶ岳(石川県)、5月2日。
せっかく晴れたと思ったのに、ひどい黄砂。すんでの所で雪崩に巻き込まれずに済んで、笈ヶ岳から長く歩いてきたのに、それはないよー(涙
でも、ここまで来れば、もう飛加越国境の稜線はもらったも同然。それでもこの山裾の雪トラバースは気をつけて!
三方岩岳(岐阜県)、5月2日。
米軍離発着訓練もびっくりの、登山。三方岩岳から下りてきて、物資を確保したらまた登り始めます。ここも雪がないと登れない、ヤブ山。しかし、あれだけ登ったんですから、もうぐいぐい進まないと、失速してしまいます。
猿ヶ馬場山(岐阜県)、5月4日。
人形山にも行こうとしたけど、穴の開いた靴から水が入ってきて、まともに使える状態ではありませんでした。すっかり足を痛めているので、一晩でも休ませる必要があります。
人形山を諦めて高岡に戻ったあと、次に目指したのは…
医王山(石川県)、5月5日。
医王山で今回の6連戦は終わりです。でも、一日時間が余ったので、せっかくなら、行ったことのない能登半島でも行ってみるかい?
しかし、ここで起こった腹痛、足場が腐っていた階段、は、なかなかきつかったんだけど、気のせいかしら?
能登半島岩倉山(石川県)、5月6日。
遠征が終わっても、ふうたろうの勢いは止めるわけにはいかない。次は3個一気に因幡但馬の国境を攻めに行きましょう。しかしこれもまた、公共交通の厳しいルートです…
扇ノ山(鳥取県)、5月14日。
扇ノ山はそれでも快適だった。でも、それからが鬼畜の林道15km歩き。しかもそれは崩落しまくっているという。この道が常軌を逸していると思う瞬間でもあります。恐るべし、東因幡林道。
氷ノ山(兵庫県)、5月15日。
氷ノ山から下った仙谷コースは、罠ルートだった。すさまじい雪渓に足止めをくらい、バスを逃してしまいました。なんとかタクシーなどでリカバリをかけて登山口まで行ったものの、その後は猛烈なヤブに迷い込みます。さすが、国境を守る関所最後の砦(何
那岐山(岡山県)、5月15日。
この週は1日しか山の予定を組めませんので、近場に行きましょう。そうですね、志賀高原あたりがよろしいかと。
…まずは気の毒すぎるこの観光登山ですね(滅
草津横手山(群馬県)、5月21日。
いやいや、メインはこちらですよ。人っ子一人いない砂利道(って言うか荒れた道)、笹で埋まった廃道、鬼のように雪に閉ざされたトラバースゾーン。ああ愉快だなあ(棒読み)
下山後も長い長い長い車道歩きが待っておりましたとさ(黒笑
草津笠ヶ岳(長野県)、5月21日。
厄介な宿題(公共交通手段がないところ)は早めに済ませとくに限ります。しかし、夜行列車も使ってがんばってやってきたこの山の上は、ふうたろうが到着する10m手前でガスってきましたけど、何かの罠ですか?
まあ、出会いの良かった山で、一緒に猫又山まで行けたこと、富山駅前の飲み屋のじいさんと話ができたことはSクラスなんですけどね。
毛勝山(富山県)、6月3日。
ヾ(℃゜)∂オイ
またガスかよっ!!
大丈夫。この後、晴れましたから。もちろん、夜まで、だけどね(黒笑
この日も、東北大学の学生たちと話ができて、楽しかったですね。
白神岳(青森県)、6月11日。
本州南部は梅雨入りしました。ふうたろうの脱北は続きます。今週は秋田県に泣きつきましょう(笑
しかし、気圧の谷とやらで、天気がビミョー。夕方、晴れてくるまで2時間くらい待ってましたが何か。
秋田駒ヶ岳(秋田県)、6月17日。
秋田駒ヶ岳まで来たのなら、もう300名山スタンプラリーのふうたろうは行くところはひとつですねえ。大地を踏みならしながら、山を踏み抜けていくがよい(何
秋田駒乳頭山(秋田県)、6月18日。
今週も関東以南は雨。まあ、梅雨だもんね。
…って、ヾ(℃゜)々オイオイ
ここも降ってんじゃねーか!!
雨レーダーを見ると、ふうたろうのいるこの山の少し北が、雨の境界でした。ずぶ濡れになりながら、遙か彼方のバス停まで、歩きましたよ。トンネルで雨をしのげたのがどんだけありがたかったか判りますか(白笑
なお、一日目はなんとか晴れて、小屋での出会いも最高。
焼石岳(岩手県)、6月26日。
震災ボランティアに石巻に行ったあと、再びふうたろうは遠征です。このところ、東北に行き続けて、ネタ切れもあり、また、東北もいよいよ梅雨の洗礼を受けるので、北海道まで行っちゃいましょうや。
でも、これは…(滅
翌日、猛烈な雨で、海パンで来れば良かったと思うほど(死滅
天塩岳(北海道上川支庁)、7月9日。
天塩岳を下山したら、カラッと晴れやがるでやんの!(怒
そして、次いで向かった支笏湖から、立入禁止の道を乗り越えて、長い車道を日が暮れるまで歩いて、山小屋に着いたら、「ここは宿泊できませんよ」と管理のおっちゃんに言われると。無理矢理泊めてもらって、いろいろ話できたのはいいけど…
それらの苦難もあえなく、この展望の良さを見よ!(ため息混じりの空元気
風不死岳の縦走までやるも、その後の長い車道歩きも含めて、死ぬ思いでした(滅
樽前山(北海道石狩支庁)、7月11日。
梅雨が明けました。短い梅雨だった気もするけど、梅雨なんて短い方がいいっす。
やってきたのは南アルプス。またもやふうたろうは弾丸のような山行をやろうとしています。今回も3連休で3個撃破の予定。しかし、その一つめの上りは鬼畜の樹林帯急坂ゾーン。アホですかと言いたいのですが、更にこれを椹島方面まで抜けようとするところは、もはやキチガイです。
あ"ーキツかった…
笊ヶ岳(静岡県)、7月16日。
椹島のキャンプ場に泊まって、次の日は南アルプスの主稜線に取り付きます。ここまで来ればもうどうにでもなる…と思ったら、足が痛いという罠。キツいぞコラ!
上河内岳(静岡県)、7月17日。
そのまま進んでいけばもう一つ、300名山ゲットできます。これはたやすい。
泊まった茶臼小屋のオーナーは優しい人でした。そこからの翌朝の朝焼け雲は、破滅を思わせるようなほど美しかった…
茶臼岳(静岡県)、7月17日。
7月下旬。ふうたろうの母校の生徒たちに会えるかもしれない。そこで決めたのが、台高山脈北部の山。終点をあのあしび山荘にしよう…。
しかし、いきなり沢に落ち、長い長い樹林帯のコースが続く、辛い旅で始まりました。
三峰山(三重県)、7月23日。
長い縦走もここまでで半分。何故かパワーがでない。辛い。
あしび山荘に着いた頃には、もう高校生たちは去ったあとでした…
高見山(三重県)、7月24日。
N民連青年部の交流会に参加します。しかし、開始は午後から。ならば、午前中だけで登れるところがあるでしょう(黒笑
ふうたろうは、また懐かしの場所へ。
犬鳴山大天上ヶ岳(大阪府)、8月6日。
再び北の大地へ。しかし、梅雨がないはずの北海道に、梅雨前線が停滞し始めた…!?
やや増水した沢を、気持ちよく登はいいが、山頂はガス。
北上する形での縦走を予定するも、ヤブの中で眼鏡を紛失。谷を下れば当たり前のことだが、滝の連続。死と隣り合わせの、悲惨な山行。
日高南部神威岳(北海道日高支庁)、8月11日。
神威岳から逃げ帰ったあと、丸3日間、雨が降りしきりました。やっと晴れたその隙に、友人に会いに来ていた富良野から登ったこの山は、大雨で登山道がなくなり、沢が濁流していました。
山頂付近にはクマもいました。
芦別岳(北海道上川支庁)、8月17日。
日高山脈縦走最後を飾ろうとしていたこの山は、芦別岳から下ってきた後も停滞する勢いだった梅雨前線で登れるかどうかというところでした。札内川が増水したら、絶対登れない。
しかし、増水した沢の前で待つこと4~5時間。水が若干引いたところを、文字通りの太い相棒で渡渉完了。稜線での快適な一泊と、独り占めの晴れた山頂は、至福のひとときでした。
カムイエクウチカウシ山(北海道十勝支庁)、8月20日。
百名山は、実は終わっていませんでした。ふうたろう絵日記に記録してない山が残っているからです。今回は、ふうたろうが高山というものを初めて味わった、あの高校1年生の甘い思い出のあるあの山へ。
でも、決してあの時とは同じにはならない。後半のジャンダルムはやはり現代のふうたろうでないと。
奥穂高岳(長野県)、8月28日。
次もまた、百名山撃破の旅。今度は高校2年の頃を思い出すように登ります。しかし、人がすっかりいなくなった登山道。それもそのはず、長く険しいルートですもの。あの頃一緒に行った仲間は、たいそう辛かったろうなあ。
帰りは、不思議と意気投合した山ガールふたりと、伊那でローメンを食べていくという、異風な山行となりました。
木曽駒ヶ岳(長野県)、9月12日。
台風接近!
ここで四国の山を縦走しようと思っていたのに、台風であちら方面はひどいことになっていました。3日間どこも行けないのはいやだ!と思ったふうたろう、切り札の日帰り山行を。
やってきたのは中信・岡谷~諏訪。しかしなめてはいけない。まともに下から登ればとんでもなく長く、まともに下まで下りれば、やはりとんでもなく長い。もちろん、歩いた道はすべて自分のものです。笹原も樹林も、独り占めの山歩き。里に下りてきた後に食べたブドウは、心の底まで甘かったでしょう。
諏訪鉢伏山(長野県)、9月18日。
次の3連休は晴れました。いざ、四国山地の縦走開始です。
しかし、登り始めた途端、道は大荒れ、ヤブと岩場がすごく、疲れだけが一気に増していきます。山頂を踏むのがやっとでした。
東赤石山(愛媛県)、9月23日。
東赤石山からのコースタイムはでたらめなのか?まったくコースタイムに追いつけないふうたろう、やはり疲れと焦りだけがたまっていきます。鉢伏山の時にはさわやかに感じた笹原も、永遠に続く地獄の緑でした。
笹ヶ峰(愛媛県)、9月24日。
途中の桑瀬峠で闇テンのススメ。ふうたろうは疲れ切ってしまいました。もう石鎚山まで歩ききることはほぼ不可能でしょう。しかし、諦めたくなかった。
無情にも、次の日の朝、ふうたろうを最初に迎えたのは、地獄の笹ヤブから降り注ぐ大量の朝露。サンダルで歩くべき、だったのか?
伊予富士(愛媛県)、9月25日。
毒虫にかまれ、朝露に濡れまくり、乾きに耐えかね、満身創痍のまま歩き続けました。山頂には多くの地元民が登っていて、ここが里山であることを思わせます。最後に、彼らが元気をくれたおかげで、ふうたろうにもやっと表情が生まれました。
瓶ヶ森(高知県)、9月25日。
秋雨前線まっただ中。夜行列車が最寄り駅の穂高駅に着いたときは雨が降りしきっていました。登山口も雨。しかし登山者は大量にいて、屋根の下が入れる状態にない。でも、100人以上いたはずの登山者は、ふうたろうの後を追ってくる形跡が全くなく、どうも燕岳の方に行ってしまったらしい。
長い縦走路の果てに、枝稜線の先にある唐沢岳まで登ると、この山の長さを改めて感じます。
餓鬼岳(長野県)、10月1日。
今年最後の決戦となるかもしれません。ここは今まで冬山で何度も敗退してきた。この前の四国山地で石鎚山を撃破していれば、百名山完登の祝杯を挙げられたはず。
この先の摺鉢窪避難小屋で、Mamiさんが待っている。先を急ごう!
空木岳(長野県)、10月8日。
中央アルプスメドレーその2です。Mamiさんは昨日登ってきたようですが、ガスっていたと言っていました。ふうたろうは、この通り、ど快晴を味わっています。Mamiさんも改めて登って、展望を堪能できたようで、良かったですね。
南駒ヶ岳(長野県)、10月9日。
ここが運命の分かれ道。Mamiさんとも分かれ道。これからがこの中央アルプスの本性を現すところ。これから9時間、どれだけタイムを縮められるかな?
越百山(長野県)、10月9日。
ヤブ山の極みとも思えるルートを越えてきました。最後は疲れで吐き気をこらえながら歩く始末。なんという強さ!なんという長さ!
でも、笹原の広がる稜線は、美しいと、確かに思ったのでした。帰りの摺古木山だって、静かでのどかだった。苦あれば楽あり、でしょうか?
帰り、南木曽岳に登っていたMamiさんに拾ってもらい、大助かり。ふうたろうの山は決して独りで登っていないという、確固たる証拠。
安平路山(長野県)、10月9日。
先週まで幸運の女神がほほえんでいた天気でした。しかし、ここから毎週、雨が続くことになろうとは、予想だにしませんでした。日帰りでふうたろうが行ける山は限られている。しかも、それを果たすには、未知の、更に荒れているかも知れない道を、行かなければならない。しかし、人が足を踏み入れない道の静けさと紅葉の美しさは、普通じゃない。
浅間隠山(群馬県)、10月16日。
ふうたろう、今月は集合登山が多い。松川町に住むKaz君と、山で久しぶりに会う約束です。しかし、その割に黒沢山の激荒れコースを選ぶとは、ふうたろうも冒険心旺盛。実際、道が判らず、諦める寸前まで行きました。山は侮るなかれ。
なお、ヤブは安平路山のレベルを超えています。
伊那経ヶ岳(長野県)、10月29日。
今となっては、ここに来るときは厳粛な気持ちになってしまう。日本をこのように放射能汚染で汚してしまったことはもう取り返しが付かない。でも、ふうたろうはそれでも行こうと思った。
現地の子どもたちは元気だった。それでも、村はあまりにも静かだ。
折りたたみ式自転車での初山行。悲しいほど、安全に道路が走れてしまう。
大滝根山(福島県)、11月3日。
大滝根山から下りてきて、速攻次の日からもう一つの山へ。行き先は新潟県奥只見。紅葉が遅いから、少しは紅葉が残っているのではないかと期待して行ってみるも、やはりだめだった。
でも、驚くべきことに、摺古木山で出会ったおっちゃんと再会!?帰り、ご一緒させていただきました。お風呂も一緒に♪
守門岳(新潟県)、11月5日。
2009年暮れ、こともあろうに、山頂を踏み忘れるという失態のまま、いちおう登頂ということにしてあったこの山を、今度こそ確実に踏むぞと決めました。即興で決めたことですが、これで百名山は区切りがつく。
…しかし、結果は、山頂を踏むだけの悲惨な登頂。殆どガスに覆われ、展望も(滅)
石鎚山天狗岳(愛媛県)、11月12日。
毎週続く雨に、イライラが募っていきます。しかし、ふてくされていても仕方がありません。
さあ、山はいくらでもあるのです。晴れたら、晴れたところがふうたろうのフィールド。行きましょう、どこでも。
ところで、ここは2007年に辛い思いをした山でしたね。もうあんなことは決して繰り返さない。言い訳しないぞ。
杓子山(山梨県)、11月20日。
久々に土日両方とも天候に恵まれそうな予感の11月下旬。もう冬の気配がそこら中に漂っています。遠いような近いような、あの御嶽山は雪化粧して、青空に映えています。
…五の池小屋のみんなは元気だろうか。あの小屋で、スタッフたちと話せたことは、今思い出しても幸せでしたよ。
小秀山(岐阜県)、11月26日。
雨が降ること、判ってたんでしょ?でも、いいかげん、くすぶり続けるのがいやになりました。だから、低気圧の通過を期待して、できるだけ西に向かったのです。
結果は、がち12月の冷たい雨に撃たれ、悲惨でした。しかし、道中で出会ったおっちゃんに、別荘にお呼ばれするなどの、かけがえのない人情話も。江尾駅や、米子の皆生温泉で立ちよったレストランでも、その地に生きる人たちと会話ができて、ふうたろうはそれで充分幸せです。
蒜山三山・上蒜山(岡山県)、12月4日。
一気に季節が進んでいく12月。山はどんどん雪が深くなります。でも、このときを待っていたのだよ。
ふうたろうが向かったのは南アルプスの端っこ。ふうたろうに今年初の雪山を楽しませてくれよな!
しかし、待っていたのは深い樹林帯と長い車道歩きと、猛烈な倒木、荒れた道、だったという。霧氷はきれいだったけど、かなり辛い山行でしたね…。もちろん、終わってみればみんな良い思いでだけど。
奧茶臼山(長野県)、12月11日。
適度な雪を楽しめる山はどこだろう。次に向かったのは東海地方鈴鹿山脈。しかし、適度を超えた雪の量に、ふうたろうびっくり。それでも、霧氷は美しく、山で出会った人も温かかった。そして、下界からの応援も日頃にもまして多く、強く励まされた。みんな、ありがとう。
鈴鹿藤原岳(三重県)、12月18日。
去年、6月の後方羊蹄山で知り合ったKさんのところに行くんだと約束していた2月、行けなかった。この12月のクリスマスで、その約束を果たそう。そして、久しぶりに話したい。
でも、この旅には多くの罠が仕掛けられていました。財布を忘れ、風邪を引き、暴風雪にまみれ、過酷な逢い引き(何)でした。リゾート地ニセコ。また次来るときは、しっかりと縦走を果たしたいね。
ニセコアンヌプリリタイア(北海道後志支庁)、12月24日。
今年も激動の一年でした。天気に恵まれず、焦ったことも多かった。でも、ずっと一貫していたのは、みんなからの応援がずっと届いていたからこそ、登り続けられたのだ、ということ。ふうたろうは、いつも独りで登っていると思うかも知れないけど、決してそうではありません。下界から支えてくれている、友人たち、無意識に支えてくれている地元の人たちがいるのですから。
そんなみなさんに、本当にありがとう。今年もお世話になりました。また、来年もよろしくお願いします。
天気:晴れていただろう。(東京都板橋区)
おー。登りましたね~。自分も日記に登場していたのでうれしくなりました!
どこいこうか今新しい山を検索中です。五葉山は太平洋側で標高も低いと考えたのは一緒でしたねーーー。でも、調べたらすごい雪なのですぐにあきらめました。わたしはねw
藤原岳を公共機関で行こうかなんて思案中。ピストンですけど~。あと愛宕山とか見つけたよ~。
ふうたろうさんの日記を読み慣れてくると、林道10キロくらいなら行けるのかな?アハ~。みたいな軽い気持ちになってしまいます。このマヒした自分の錯覚だけはなんとかしなくては。。。
だって体力気力が違いすぎますもん。
なにはともあれ、無事にすぎましたね。北海道のときは山も厳しいし強行だったので心配しましたよ。
毛勝あたりもね~。子を思う母と言う感じですか~。
今年もコースはちがうでしょうが、かぶる山もあるでしょうね。ニアミスも。無事に帰ってこられて、たくさんの出会いや発見があることでしょう。キラリ~ン。
みんなには、応援、同行や送迎など、色んなところで世話になりましたね。あの安平路山の時は、みゃーみさんの存在は本当にありがたかったです。ありがたいというか、心強いというか。
似たような気持ちは、芦別岳の時、伊那経ヶ岳の時など、ですかね。待っている人がいるというのは、これがなかなか、支えになるものです。
林道10kmは相当長いですよ。2時間半くらい歩きますかね。林道で最強だったのは、やっぱり扇ノ山と氷ノ山を繋ぐ東因幡林道。あれは狂気の沙汰です。でも、今年もまた、こういう山行はしょっちゅうなんでしょうねえ…。相変わらず、車なしの山行ですから…。
思えば、今年も年始からなかなかハードな登山をしていましたね。まだ日記にはしたためていませんが、三本杭も篠山も、もちろん年末の日向国見岳も、かなり守備力も攻撃力も高い山でした。それでも、車があれば何てことないのでしょうけど、その車がないだけで、これほどコースがキツくなるのは、楽しくもあり、苦悩するところでもありますね。
今年も、人とは少しだけ違った登山を、やっていこうと思います。