ふうたろう絵日記

　昨晩寝たのは、もうとっくに日付が変わっている頃だったと思う。何をどう言おうと、ああやって会話できるのが、ふうたろうはとても嬉しかったのです。寝付くまで、なかなか時間がかかりましたねえ！
　しかし、今朝はしっかり7時台くらいには目が覚めてしまいました。そして、このお雑煮をいただきます（ハート
　朝、いとこの彼氏がやってきて、ふうたろう初顔合わせ。釣り好きな彼は、ふうたろうの山同様、釣りの話になると盛り上がっていました。いいですね、そういうアクティブな人は好きですぞ、ふうたろう。
　そんな彼と付き合っているいとこも、いい表情をしていて、かなりいい女性になっていると。これは今後が楽しみじゃわい。

　今日は何となくどこ行く宛てもなく、気怠い気分。まあ、落ち着いて休んでろよということなんでしょうけど、そぞろ神が暴れます。とりあえず、懸案事項の（何）買い出しを済ませておきましょう。切れたスパゲッティやチーズを補充しておかねば。三本杭ではおそらく宿泊を伴うので、必要であろうと。

　しかし、夜遅く、23時50分別府港発の船に乗るので、買い出しと荷物の整理くらいで時間が潰せるわけでもなし。外に出てみれば、空は黄砂がかかったようなどよーん（Θ_Θ）とした天気なのです。これでは、散歩する気力も失せますわな…

　とりあえず、昨日集ったメンバーの殆どは今日帰ると言っているので、K祖母ちゃんの家に行こう。

　でも、みんな今日はテレビ鑑賞をしていて、ふうたろうは燃焼不足。炭素が炭化水素になったくらいのエネルギー放出レベルです（何
　夕方になって、叔父夫婦がゴルフから帰ってきて、夜ご飯にしました。昨日作ってくれたあのいなり寿司は、みんな平らげてしまっているので残っていなかったけど、釣り好きの彼がもらってきた新鮮なサバで作ったサバのヅケで茶漬けを食いましたと。これがべらぼうに美味いと。今後は彼の釣果を期待するってもんですな（黒笑

　22時半頃、叔母（義理なんだけど、とてもかわいがってもらっています）の運転する車に、ハイパー酔っぱらいモードの叔父が乗っかって、別府港まで。ふうたろう、別府駅から歩くので、無理しなくてもいいよといったのですが、ありがたいことに、送ってくれましたと。
　こうして、ふうたろうはまた一人、旅を続けることになります。

　今日は1月3日。乗る人がもっといてもいいのに、がらんがらん。あまりにも人がいなさすぎて寂しいほどだけど、これは快適に過ごせますわ。
　なお、ふうたろうが乗る船は、宇和島運輸フェリーです。深夜便はあまりにも早く八幡浜港に着くので（2時半）、何と5時半まで寝ていっても良いという、ウルトラデラックスハイパーVIP接待なのですな！移動ができる上に宿泊までできて、これで3000円あまりなので、出血するほど激安ですがな！八幡浜港から八幡浜駅までは当然早朝なのでバス便がないけど、700円前後のタクシー代で済むなら、それでも安いものです。歩けばもっと安いけどね（笑

　…別府港の夜って、ふうたろうは小さい頃、嫌いだったんだ。なぜなら、この風景を見るときは、必ずこの大分県、いや、あの叔父叔母たちの拡大家族に背を向けて去ることを意味するから。
　小学3年生で、生まれて初めて、一人で船で四国に渡り、その一週間後に、その四国（愛媛県）の親戚と一緒に九州に渡りました。九州で自分の家族に合流して、お盆くらいまでいたんだけど、それからしばらくして一緒に帰ることに…。泣いて嫌がるふうたろう。いとこの長女が、凍った水風船で励ます。翌小4では、7月31日の夜出発して、延長を続け、8月30日まで居続けた。あれから帰る時がいちばん辛かった。強制送還されるような（当然、小4で「強制送還」なんて単語は知らないだろうが）、自分の居場所ではないようなところに拉致されるかとさえ思うほど、パニックになったものだった。大阪に「帰って」あるものは、平凡な学校生活、自然のない暮らし、それほど明るいともまとまりがあるとも言えなかった家族、…ふうたろうが「帰った」先には、暗いものばかりだったのですよ。だから、あの時の別府港の夜は、憂鬱を通り越していました。
　でも、今は、みんなの輪から離れて一人旅立っていくことに、名残惜しさは感じるものの、ふうたろうが旅立っていく先に監獄のような世界はありません。少なくとも、旅立つ先の四国には、ふうたろうがこよなく愛する山と、自然と、地元で生活を営んでいる人々とが、いるのです。
　別府港に背を向けたら、今度は山に向くだけ。婆ちゃんたちの家族に背を向けたら、これから知れぬ人々の方を向くだけ。ふうたろうは、20年前より、自由になりました。

　明日は天気が荒れるそうです。雪が宇和島なんかでも降るのでしょうか。あの南国で雪というのがにわかには信じられませんが、どうなるのでしょう。
　三本杭を泊まりがけで登り、6日には篠山に向かいます。自由になったふうたろうが、どれだけ自由になったのか、試されるのかな？

天気：くもり時々晴れ、夜は時々雪（大分県宇佐市・別府市、移動中は含まない）