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植物の免疫

2012年 2月 7日

 この変わった形をした野菜は、ロマネスコスパイラルというらしい。以前、一度この日記にも載せたことがあると思う。
 ところで、今日は本当に暇な日だった。ふうたろうは、この職場に毎日来る必要はないと、最近つとに思う。せいぜい、週2日くらいで、あとはどこかで農業とかやってたいなあとか思う。その方が、今の職場に対する職員らしいし。


 「ところで」ついでに、あまりにも暇だったので、今日は静岡県の無農薬茶農家の杵柄敏明さんの書いた本をペラペラと読んでいたら、また、「木の体力」的な言葉が出て来た。これが、農薬などの使用によって変わるというのだ。そういえば、この前、酸性雨や酸性霧による山の木々の立ち枯れの本にも、酸の影響で、リグニンなどを作る酵素の働きが落ち、木質を弱くする、即ち、虫などにも弱くなる、などのことが書いてあったと思う。確かに、pHが変われば、酵素は働きが格段に落ちる。
 でも、チャノキの虫や病気に対する抵抗性ってのは何なのかなと、今一度考えたくなったので、調べてみたら、病気に関して、特に細菌感染症に対して、おもしろい論文があった。
 植物の新しい免疫メカニズムの発見 – 細菌の感染に対抗するための植物の戦略 –
 液胞の中の抗菌物質を、プロテアソームというATPを利用するタンパク質分解酵素で細胞内にある液胞と細胞膜に穴を開け、細胞外にばらまき、自らも死ぬという作戦だった。細菌は細胞外組織内で暴れるので、細胞内の抗菌物質は効かないから。
 杵柄さんの言うことが事実だとして、だとすると、この抵抗力というのは、農薬によって酵素や細菌感染の情報伝達が狂わされているのか、とも思うのだ。そういう考察のために、昼間から、ずっと生化学の本をガン見していたのだった。
 …でも、暇なのには変わりなく、やっぱり無駄な時間を過ごしているなあという思いは拭えず、である。


天気:雨のちくもり(東京都板橋区)

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