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農業を続ける人々

2012年 2月 11日

 今日は…、定義上勤務日なのです。ただ、昼からいつもより遠くの場所で、という但し書きが付きますが。
 そして、午前中は、ずっとやってこなかったわかんの修理を。こないだの男鹿川林道敗退の時に、雪団子地獄を味わったあのふにゃふにゃわかんの紐を取り替えて、今は技術を少しずつ確立しつつあるカシメ打ちを駆使して(大したことない(滅))、ヒールローラーの時に買うだけ買いながら放ったらかしにしていたベルトを切って、何とかでっち上げました。
 これが終わったら洗濯だ…


 12時過ぎ、若干出発が遅れて、少しでも道に迷おうものなら、13時開会には間に合わぬ。ひとまず、昨日、ウルトラデラックスぐったりモードで調べた会場までの地図上のルートを、頭の中のGPS(ニワトリくらいのレベルのメモリ)に記憶しといたので、それを辿っていきます。
 ここは巣鴨の商店街。東に進んだら巣があるということを、改めて実感するふうたろう。池袋から大塚や巣鴨を見ると北にある、と思いこんでいたので、大きなGPS(何)修正を余儀なくされたところでした。


 白山通りに合流です。しばらくまっすぐ進み、千石駅(駅なんてあったかな…?)のY字路で右へ進みます。ここはまだ巣鴨を過ぎたばかりだと思いますが。


 ふうたろうの目の前には未知の道が広がっている(何
 東京のくせに車の数が少ない。あと少し進めば、後楽園付近…だったと思います。


 さて、会場近くになると、今度は面移動。いちばん、遭難の危険があるのはここです。ヤブの中の三角点を探すようなもので。しかし、程なくして、労せずして、見つかりました。ただ、一度目入った筋が行き止まりでめでたく5分遅れました(滅
 しかし、会場が混雑していて、受付がパンクしていていたために、遅刻どころではありません。実質上セーフというか(苦笑


 …今日の部分は、5人のパネリストが、震災後の状況や農業を続ける意気込み、町おこしなどの方向で話をしました。
 福島県の、原発から11kmのところに住んでいた農家は、津波で農地や農機具および施設を失ったあと、放射能汚染(言葉につっかかる奴は逝ってよし)で度重なる避難を繰り返させられたが、福島県北部のところで農業を再開する目処が立ったそうです。ふるさとという、どんなに賠償されても替えられないものからは、離れたくない、という思いが込もっています。検査し、安全性を確保していくという意気込みでした。
 食品分析をやっている所長の発言では、分析を続ける、というテーマで話がされました。…ふうたろうも一応分析をやっているのだけど、どれくらいの温度差があるんだろうと、改めて聞いていました。
 過去に、冷凍ほうれん草からクロルピリホス(農薬)を検出した黎明期の話を皮切りに、分析に留まらず、分析結果を使って世の中の矛盾を変えていくという立場を保ってきました。その姿勢は今も変わらず、農薬が放射線になっても、農家と消費者が安心して生産と消費ができるように手助けする方法を探っています。


 和歌山県の農家は、土作りに励んでいます。土作りといわれると、ふうたろうなんてのは最近になってしっくり来る単語になったけど、何となくメシ食っている状態では判りにくいです。土作りには、肥料をやったり、耕したり、…他にも色々あるのでしょうけど、やっぱり判りません。
 彼で印象的なのは、最初は(食べてくれる人が)笑ってくれればいいな、と思っていたが、今は生きもの全部が笑ってくれるような農業ができればいい、と述べていたことです。生きもの全部が笑えるような農業とは、実は今は少ないし、ひょっとしたら、どんどん減っていく可能性さえあります。
 新潟県の農家は、冬は豪雪地帯の中で、稲作をやっています。中山間地農業です。中山間地、とは、おそらく、山間の狭い土地、急斜面などでの農業のことだろうと思います。
 中山間地農業は、平地に比べると、草取りの手間でたとえれば、平地の2~3倍の労力がかかるそうです。反収も8俵が6~7俵になるなど、ハンディが大きい。それは、気温の差と実際かかる物理的な負担の差で現れるのでしょうね。
 それでも、そこで農業をやる理由は、福島県の彼に通ずるものがあります。「ふるさとだから」という表現はしていないけれど、そこで農業を続けることに愛着と誇りを持っている、ということなのでしょうね。
 なお、彼が作っている米のことを後で聞くと、新潟県のコシヒカリは全部、BL(稲熱病耐性と言っていた気がする)というものだそうです。しかし、彼のところは、旧来のコシヒカリで、彼はその旧来型のものがいちばん美味い、と言います。
 最後は千葉県でファーマーズマーケット(農家たちの市場みたいな)をやっている人からの発言。彼はバスケットボールが好きで、留学する先々でもずっとバスケをやっていたそうです。そして、地元に戻ったとき、地元を改めて見直し、人を集める活動にいたったようです。
 …バスケットボールやダンスなどのお祭りのようなイベントを定期的に開いてきて、彼の回りには多くの人が集まっています。なるほど、地域の繋がりは確かに強まっているかも知れません。
 しかし、ふうたろうが何となくこの表現に対して歯切れの悪いことを書いているのは、半分は判るけど、半分は判らないから。ふうたろうの中には、どうもこの華やかさが負担になります。悪い言い方をすれば、"雑味"にも感じます。若者=hip-hopというか、ミュージック、というか、そういう構図があまり好きではないのです。これは好みの問題なのでしょうがないんだけども。たぶん、地元でこれがあっても、このお祭りの紹介をこの形で受けた分には、ふうたろうは楽しめないかなあ、と、構えながら行くことになるでしょう。
 …やっぱりふうたろうは山の会か(黒笑


 さっきから料理が出ていますが、それらは今晩の食事です。ただの仕出しだと思ったら足元をすくわれます。美味い。
 しかし、それでも理解できないのはこの物体。リンゴの芯を取って、脱酸素状態でパッキングしているものですが、添加物の「酸化防止剤」に、「ビタミンC、チャ抽出物(おそらくカテキン類)、リンゴ抽出物(おそらくポリフェノール類)」を入れてまでやる必要があるのかという疑問が。まあ、味はきっといいのでしょうけど、3種類の酸化防止剤、しかもひとつはリンゴ抽出物という共食い状態で、添加していることに驚きました。
 念のため、害があるとかないとかいう問題とは別の話なので、誤解なきよう。


 この後、普通に回りは和気藹々と話が進んでいきます。ふうたろうは旧来の友人たちと話をし、あるいは風呂(銭湯)に行ったりして過ごしたあと、寝ます。他のみんなは、何時まで騒いだのかなあ。


天気:晴れ(東京都板橋区・文京区、移動中は含まない)

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