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入笠山の地図

2012年 2月 28日

 入笠山の地図です。地図というか、ふうたろうの足跡だけど。
 最初青いラインのところまでは全部シャドウ歩きか荒れた道。つまらない。赤と緑のところは車道や人混み。紫のところは人と一緒に(ドラクエ風(何))。

より大きな地図で 入笠山すずらんの里駅からコース


 今日の生化学講座。学問に王道はないって言いますなあ…。アミノ酸20種類は大変です。
 今日はトレオニン(Thr)グリシン(Gly)です。セリンは最初の方にやったので。
 トレオニンは、アスパラギン酸を還元してホモセリン、脱水と水添加でOHの位置を変えて完成。これの異化はグリシンとアセトアルデヒドに分解するものと、アミノ基を外してαケト酸で分解するものとがある、らしい。
 グリシンがややこしい。THF(テトラヒドロ葉酸)などを使って、セリンから合成されます。セリンの側鎖"CH2OH"を取り除いてそれはメチル基転移に使います。残りがグリシンになります。かいつまんで言うとそんな感じですが、このグリシンの合成に関わっている酵素は奥が深そうです。
 トレオニンはタンパク質の中で働く以外の役割が見つかっていない、と書いていましたか。グリシンは酢酸にアミノ基がくっついただけの簡単な有機化合物です。
 殆どのアミノ酸がホルモンや神経伝達物質、他の物質合成の原料、物質の運搬、などに関わっているのに、このトレオニンだけはない?見つかっていないだけなのか、理由があるのか、たまたまなのか。必須アミノ酸だけど、括弧付きで覚えた気がするこのアミノ酸。
 一方で、単純なアミノ酸のグリシンは、人の手でもかなり合成されていて、食品添加物などにさえも使われています。これほど楽なアミノ酸ですから、太古の海でも他のアミノ酸に比べて生成しやすく存在量も多かったかもしれません。セリンやアラニン、システインなどもそれに準じて簡単ですが。芳香族アミノ酸やメチオニン、ヒスチジンなどの合成を見ると、このグリシンの合成は簡単に見えますが、酵素的な合成はかなりややこしいことをしている印象を受けます。太古の海にたくさんあったため、最初は合成せずともその海の中のグリシンに依存して生きていける生物が多かったのではないか、などと妄想してしまったりします。しかしその論法で行けば、芳香族アミノ酸などもまた同じ?などと言うことにも…。アミノ酸の進化の歴史っていうのは、解明されているのでしょうか。少なくとも、生化学では聞いたことがありません。
 ふうたろう、芳香族アミノ酸、とりわけトリプトファンなどが、太古の海で非酵素的に合成される確率というのは、グリシンやシステインなどに比べると非常に低いと思います。しかし、オパーリンが言うように、生命がいなかった世界での化学合成は、今の世界では再現しづらく、想像も難しいです。ひょっとしたら、特殊な環境で(例えば岩などが触媒になっていたりとか?)生成したとかあるかもしれません…。初めての生命が生まれた頃には、今と同じ20種類のアミノ酸が揃っていた…?それも考えにくいんですけどね。


天気:晴れのちくもり(東京都板橋区)
覚え書き:つらいSK

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