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残雪にはない景色(景鶴山リタイア:群馬県)

2012年 3月 25日

 夜中は吹雪で二進も三進もいかない。小便に出ることさえためらうほど吹雪いていました。しかし、2時半前後に起きて、3時くらいには即席のハンバーグと茹で野菜を食い散らかして、ふて寝してから5時40分頃に起き出すと…


 きれいに、というほどではありませんが、晴れています。しかし、ふうたろうは天気図を見ていましたので、これで景鶴山に行くほど勇者ではありません。おそらく、これは疑似好天。


 燧ヶ岳(ひうちがたけ)は裾野だけが見えていそう。


 ちぎれ雲がウロウロしていて、光の加減が変わります。こういう天気は非常に気分がいいですね。ど快晴の空も心の安寧をもたらす景色ですが、これはこれで変化を表す景色。


 朝日が雪原に当たっています。これで景鶴山に行ければどれだけすばらしかったことか…。


 青も白も深くなる、新雪の晴れ。


 雪がどれだけ厳しかろうと、この景色のすばらしさに揺るぎはない。


 しかし、思った通り、天気は急速に崩れていきます。


 ふうたろうが出発(下山)し始めて間もなくさっきの状態からすぐにこの状態へ変化しました。


 富士見小屋が見えます。あそこまで、テントを張っていたところからものの10分かかりません。


 屋根がほぼ埋まっています。これから小屋開きとなると、雪かき大変そうだなあ。


 太陽が出ていますが、雪は既に激しく降っています。これが山の天気なんですねえ。景鶴山の方に向かっていたら、さっきの燧ヶ岳の雰囲気を見ている限りでは、もっと厳しい吹雪に曝されていたでしょう。


 この通り、太陽も見えなくなるほどの吹雪になりました。


 もっとも、この吹雪で道が埋まって通れなくなることがないのであれば、もうどうでもいい話だけんど。


 向こうが霞んでいます。吹雪強し。
 ん?(・ε・*)


 また太陽がぼんやりと出て来ました。雪は降っていますが、幻想的です。


 こういう景色も、冬ならではのものです。残雪期に出せるものではありません。


 景鶴山に登った達成感と一緒に味わいたかったなあと、つくづく思います。


 ふうたろうの古い足跡と新しい足跡。


 青空も見えてきました。これから崩壊の一途を辿るだろう、山の天気でしょうが…


 ガスにぼんやりとした雪景色。


 こんなところを歩いてウハウハしているのはふうたろうだけのようだ…


 雪の中に佇む木。やっぱり雪山はこうでなければ。


 おぼろな太陽と雪に落ちる木の影。


 …ふうたろうに100%パートナーを守る力があれば、こういう場所に連れてきたい人がいる。ねえ?


 再び北西から雪雲が流れてきそうです。


 冬は冬なりの晴れ間の出方があります。北アルプス常念小屋で見た束の間の梅雨の晴れ間を何となく思い出しますが、あれとはまたちょっと違った厳しさを感じる、地獄に仏的な晴れ間というか。


 ここで、雪やこんこを囓っておきます。
 ああ北国のお菓子が合うなあ(棒読み)


 開けた場所が終わりです。天気はまだ若干晴れ間が残っているほどですが…


 ここ、昨日は吹雪がきつくなっているところを撮っていたかと思います。


 そして、再び雪が降ってきました。


 ああどこかで春が生まれてる(棒読み)
 …たぶんどこかで(棒読み)


 ああほんとにどこかで春が生まれているんだなあ(棒読み
 それにしてもデカい雪の結晶だなあ(¬_¬;)


 再び吹雪がきつくなってきました。まあ、何でも来いや。直径10cmの雪(?)でも降って来いや。あ、当たったら死ぬか(じと目


 ん?(・ε・*)
 ふうたろうが昨日通ったときはここまでスノーモービルの跡はなかったはずだけど…


 その通りで、昨日、ふうたろうが通ったあとに、富士見小屋の小屋番のおっちゃんが途中まで来たらしい。今日はアヤメ平まで行くんだと、話して上に向かっていきました。
 なお、ふうたろう、地図は場所ではなく地形で記憶することが多いので、「アヤメ平」がどこか判らなかったという罠(滅


 来週から小屋が開き始めるのかな。おっちゃんも、「天気がよいときにおいで」と言ってくれましたし、これは今シーズン中に、景鶴山に、3度目の宣戦布告をせねばならんね。富士見小屋、使えたら使おう。


 ここは昨日も通った田代原。おっちゃんのスノーモービルもこちらを通っています。雪山登山者の特権ですな。


 こういう斜めになっているところを通るのは歩行者でもスノーモービルでも勇気がいりそう。まあ、雪崩はたぶん大丈夫、カナ…


 クネクネ道の上から見ると、下にスノーモービルの跡が見えます。これはショートカットせよと言っているようなもんでしょ(ぇ


 しかし、こういう穴に落ちたら這い上がってくるのがめちゃくちゃ大変になるので注意。


 昨日、集団が引き返していったところの、富士見下。夏場はここまでバスが来ているそうです。人混みまくりなんだろうなあ…(遠い目


 そして、ここまで来ればもう歩きやすいもん。わかんの紐が緩まったまま輸入ブラックタイガーになっていたので、スコッと脱げたついでに完全に脱いでツボ歩きすることにしました。


 厚い雪が溶けて凍ってを繰り返して、つららが地面まで繋がっています。…つららって言うのかな、こういうのも。


 車道を歩くのみ。ひたすらゲシゲシと歩くのみ。


 10時13分に下界に向かうバスがあった(ただし鎌田という途中の場所まで)ので、残り15分程度の今、既に戸倉スキー場にいるふうたろうは確実にセーフ。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 この人だかりに、いつもスキーってうんざりしますのん。そういえば、今年は「こけまくり」やらなかったのか、誘われなかったのか、どちらかでしたな。まあ、スキーより山の方がずっと楽しいもんね…


 でも、また来ることになりますよ、ここは。


 記憶通り、10時13分鎌田行きのバスがあります。鎌田から沼田駅まで接続便があります。ただし、割高になりますが。
 鎌田までの短い区間でしたが、運転手との会話を。もう、これはいつものふうたろうですね。300名山を狙って、公共交通で行くと言う人とは、運転手のあんちゃん、初めて会ったと言っておりました。まあ、尾瀬に来る大勢の人には、そういう人は少ないかもね。西穂高みたいな山ガール(ふうたろうが愛するのは山女です(キリッ))で溢れかえっているんだろうなあ…(じと目


 鎌田からのバスの運転手とも話をして沼田駅。こういう会話って、イイネ。
 そういえば、駅前の土産物屋でも、おばちゃんと昨日、話をしていました。ふうたろうは、外の人と話をしている方が楽しいですじゃ。
 昨日は鬱を圧してでも出て来た理由は、実はわが党の丸一日をフイにする会議があったからでもありますね。去年、姫神山に行く前にダルい思いをしたアレ。あんなところでぶつぶつ言っているくらいなら、外で話をして、新たな交流――たとえそれが一期一会であっても――をした方が、ずっと精神衛生的にもいい。


 この後、特に列車が遅れることもなく帰ることができましたが、ふうたろうの使っているSuica機能付きのクレジットカードが、なぜか「利用上限オーバー」とかで使えなくなっていたという罠。
 何でじゃー(゚Д゚メ)ゴルァ
 景鶴山、2度目も全滅。


天気:雪時々止む、または晴れる(群馬県利根郡片品村、移動中は含まない)

  1. Pegasus
    3月 29th, 2012 at 09:57 | #1

    富士見小屋のブログを拝見すると、スノーモービルで2日がかりでたどり着いたみたいですね。

    よくぞここまでたどり着いたというか・・・

    この雪の深さは半端じゃない事がよくわかります(>_<)

    夜中の吹雪がおさまっての翌朝の束の間の晴れ、疑似好天と言えど、よく青空を拝めましたね。

    吹雪の合間に見えるぼんやりとした太陽と、新雪の雪原に佇む木は本当に幻想的♪

    行った者しか味わえないこの風景♪♪

    景鶴山は残念でしたが、この時期にしか見られない風景を見せて頂き、感激です♪♪♪

  2. ふうたろう
    3月 30th, 2012 at 09:23 | #2

     そのブログを今し方見てみたら、確かに、そのようでしたね。スノーモービルで途中まで行って、そのあとわかん履いて向かったのにたどり着けない(しかも小屋番みたいな人が)ところを、どうやらふうたろうは、

     ・1日で
     ・吹雪の中
     ・闇テンのススメして

     …何食わぬ顔で帰ってきたんですね(゚∀゚;)

     でも、雪は深かったけど、そんなに潜ることもなく、吹きだまったところの上とか、意外と歩けたんですよ。たぶん、その3日ほどで雪質がだいぶよくなったんですよ、たぶん。

     しかし、あの疑似好天もさることながら、吹雪の雪原に佇む木も良かったですね。やっぱり山は冬に限りますわ。食べ物も傷まないし(`∀´)

     このところ、週末が雨ばかりなのが、猛烈に苛つきますがね(`ε´)

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