Home > ふうたろう旅日記 > 合宿の続き(表妙義縦走コース:群馬県)

合宿の続き(表妙義縦走コース:群馬県)

2012年 5月 5日

 ゴールデンウィーク後半。北海道に嫌われたからといってふて寝しているわけにはいかない。ふて寝しているヒマがあったら、ジタバタするんだ。
 というわけで、今日は気軽に近場ということで、自転車を担いで妙義山の麓、松井田までやってきました。ここから登山口までチャリで行きましょう。第二自転車通勤・妙義山開始。


 松井田駅から妙義山は数キロ歩けば着きます。おそらく、1時間ほど。歩いても差し支えないし、むしろ歩いた方が楽だという話でもあります。ふうたろう以外に、何人かは歩いていました。


 おっ?
 このお宅は横川の釜飯大好きメンバーなのですかな??しかも、並べ方が互い違いで凝っているという件。


 山に近づくと坂が急になって辛くなります。手押しで進んだりしながら、なんとか妙義山道の駅到達。ガードマンのおっちゃんに話したら、片隅の草むらに自転車停めさせてもらえました。


 これが妙義神社入り口。ここから登山が始まります。


 神社にはご神木?がたくさん。


 妙義神社本堂はどうやら行けないようです。台風で崩壊?した??


 登山届を書いて、すっかり緑に覆われた樹林帯を進みます。


 新緑の美しい季節になりました。これで新緑デビュー3回目。ふうたろうの根性が上がった証ですな(笑


 早速鎖場。距離や長さの感覚を、ふうたろうはまったく持っていないので、これがどのくらいあるのか判りませんが、ざっと20mくらい?足かけるところがビミョーなので、登りづらい。鎖に頼ることを前提の岩です。


 ところで、一部手にかけようとした岩が脆くなっていたので、引っこ抜いておきました。


 鎖場を登り切ったら「大」の字がある展望台に出られます。行きましょう。


 初めての展望です。木を切り開いたわけでもない、展望。新緑が美しい。


 富岡市方面。空は春霞。


 大の字。錆びている。


 そして、これから登っていく岩山。どこから登るのか、想像つきませんなあ。


 大の字から進むと、「辻」があります。ここから先は上級者向けだそうです。初級者はそのまままっすぐ進んで下山方向、ですかな。


 ふうたろうはもちろん上へ。迷いありませんけど。


 30m以上はあると思われる岩壁が聳えています。


 そして、その壁の脇を登っていく鎖場。奥の院があるところです。前を行く愛知県の3人グループが難儀しながら登っています。


 でも、この3人、とても元気です。いいッスね。


 急激に高度を稼ぎます。展望も良くなります。


 ツツジの若葉。春ですねえ…。冬のまま夏になった北海道と違うなあ(棒読み)


 第一展望台に出ました。ここが表妙義山の北(北東)の端です。


 西の方には浅間山が見えます。雪はかなり溶けています。


 裏妙義山に、3個のコブが見えますか。そのいちばん右のコブに、キノコのようなものが生えているのが判りますか。それが、丁須ノ頭です。2007年8月5日、登りましたね。懐かしい。


 松井田町や富岡市などの街が見えます。


 麓を取り囲む岩壁も。


 あれは榛名山。


 さて、これから縦走路です。もちろん初めてなので、どんな道なのやら…緊張しますね。


 基本的に、高度感抜群の絶壁が続きます。


 あそこに玉石と書いてあります。しかし、特別な名前がなくても、岩場の殆どは展望が良く、切り立っています。そしてどれもが奇岩。


 枯木が目立つ稜線。それほどアップダウンがあるようには見えませんが。


 高度感は凄まじいので、たぶん高所恐怖症の人は動けなくなるのではないかと思います…。


 そして、覗き見。落っこちないように。


 碑があります。


 相馬岳方面の尾根を見ると断崖絶壁。あの上に人がいますね…


 しんどいことに、一旦100mほど下らねばなりません。


 こういう場所はもう、消防士下りするしかないです。


 天狗岩…と書いてありますな。あまり展望良くないけど。


 浅間山と丁須ノ頭。


 あの断崖絶壁の上のピークは、相馬岳ではないと思います。


 また下ります。大変…


 相馬岳に登る前の鞍部に、タルワキ沢登山道があります。ここからエスケープできます。


 もちろん、最低でも最高峰である相馬岳は踏んでおかねば。


 あれはたぶん天狗岩。この辺、同じような険しい岩場が連なっていてどこがどうなんだか…


 ツツジの花がところどころで咲いています。


 あれは金鶏山。すごい岩山です。


 程なくして人が集まっているところ…


 相馬岳山頂到達です。この札付近は人がワラワラいるので、いつもの、ちょっとはずしの技を。


 そしてここで、賞味期限の切れた豚骨ラーメンを食います。もちろん、豚骨風味、という意味ですがね。


 ラーメンを食い終わって片づけをしていると、疲れ切った風のおっちゃんが登ってきました。どうやら、この妙義山はホームマウンテンらしく、年中トレーニングルームとして使っているようです。行き先が同じなので、ご一緒することに。


 この相馬岳から先は、岩場の攻撃力が上がります。道が今までに比べて強烈になります。こういう鎖場はまだ甘いかも。


 なれたおっちゃんは速いもんだわ…


 こういう普通の山道っぽいところは非常に少ない。


 ああのどかなふうけいだなあ(棒読み)


 岩壁になんと、うるいが萌え出でています。これが夏になると、ギボウシの花を咲かせるんだね。


 ああ、遂に見えてきましたね、鷹戻ノ頭に東岳、中之岳、西岳、星穴岳…。ビミョーにどれがどれだか判りにくいんだけどね。岩山が重なってて…。
 でも、星穴岳だけは、その岩山の真ん中に穴が開いています。


 麓一面に新緑を抱える妙義山。


 岩の上にも緑を担ぐ妙義山。


 表妙義の西方には、裏妙義と浅間山が見え、岩場と広大な森林が一望できます。この風景は、先日見てきた北海道の東大雪に勝るとも劣りません。


 今回の山行の、おそらく核心部です。あのいちばん左にある岩のところが鷹戻。てっぺんが鷹戻ノ頭です。しかし、その鷹戻の岩場はこのコースの中でも最も大変だそうです。かのおっちゃんに脅されながら進むふうたろう。


 展望のいい岩場です。ここから前2枚の風景を撮っていました。なお、ここも崖です。くらくらしそうなほどの高度感。


 街を眺める岩山。


 さっきの岩場を下りてくると、ホッキリという鞍部に出ます。ここから下山することもできます。鷹戻ノ頭までの最後のエスケープルートです。


 いよいよ鷹戻が近づいてきます。ほぼ垂直な岩場です。
 …どうやら、ふうたろうたち以外にも、かなり人がいるようです。


 ツツジの若芽。荒々しい岩場には似つかわしくないですか。


 切り立つ尾根。樹林がなかったらかなり恐怖ですね。


 そろそろ鷹戻。


 鎖場が出てくるまでの道はまだ楽チン。少し高度感があるだけです。


 鉄ハシゴが現れました。


 キツいのはこの辺りからです。足をかけるところがない垂直な岩を、鎖で登らなければなりません。手のチカラだけが頼りで登る登り方は、本来の岩上りではないはず。


 鎖以外にザイルが2本、垂れ下がっています。9人グループが上から下ってきています。腕力がない女性もいるので、こいつは大変だろうなあと思います。
 …っていうか、このザイルが邪魔で、何気に登りづらい(滅


 この人たち、立ち往生状態で止まっているので、おっちゃんが道をこじ開けてくれなければかなり待たされることになっていたと思います。


 鷹戻を登り切ると、東岳や中之岳などが見えます。一応核心部は越えた、ように見えますが、おっちゃん曰く、ここからまだいくつかあるそうです(じと目


 遙か遠くった相馬岳。表妙義の縦走も、おっちゃんのおかげでここまで来られました。


 東岳に進むまでにやっぱり下りっぽいですね。展望いいもんね…


 アホほど展望がいい。ほんとに、アホほど。


 手も足もなれているおっちゃん、余裕綽々ですな。足がバテているとか言っていますが、慣れの力は、ふうたろうの体力任せのスピードに勝っています。


 実は、この鎖場というか、この岩場では、おっちゃんはかつて鎖に振られて死ぬ思いをしたのだとか。
 なお、ここの鎖は2段。上の方は垂直です。


 下の段は足をかけるところが怪しいし、下が見えないという罠。ジャンダルムよりは怖いね。ジャンダルムは下が見えないとかなかったしね。


 東岳を下ったところから第四石門という場所まで下っていくルートがあります。おっちゃんとはここでお別れ。ふうたろうは中之岳までいって、縦走を完了させます。


 この後も、断崖絶壁は続きます。


 相馬岳、鷹戻ノ頭など。


 残るは今いる中之岳を下って、おっちゃんが昼寝をすることにしていると言っていた第四石門広場まで行くだけです。


 …中之岳から、何らかのトラバースでもするのかと思ったら、そのまま岩の尾根を消防士下りさせられる模様。


 その後もいくつかの鎖場が続きます。


 西側の展望。そういえば、裏妙義よりも展望はいいかな。


 金鶏山。


 これが中之岳の本峰かな。この辺りの岩場は、ピークがゴロゴロしていて、どれが本当の~岳と特定しづらいのです。


 さて、これを下って、第四石門広場方面へ。


 その前にトラロープの斜面があったりします。でも、ここまでの道を越えてきたのであれば、問題ありません。


 西岳・星穴岳方面へ向かうルートは封鎖されています。ここで縦走路は終わりです。


 さあ、下りましょう。


 まだ最盛期とは言い難いけど、新緑の美しい樹林帯。


 一般登山者に注意喚起する看板。確かに、この先は体力が何より必要です。体力なき者は途中でチカラ尽きるでしょう。


 三点確保できますか?まずはそれ。


 さて、第四石門へ。


 第四石門広場です。アーチ状になった岩が。おっちゃんはやっぱりここでマッタリしていました。お別れしてから45分くらいたったところなので、昼寝の態勢の前にコーヒーを飲んでいましたね。いや、一番重要なのはビールでしたか(笑


 ふうたろうは少し、この辺りの岩場を見て回ります。


 子ども連れの家族が多いようです。岩場の山というより、アスレチック広場みたいな。


 今までここよりは険しい岩場を越えてきたふうたろうだから、ここでの身のこなしは軽いものです。周辺にいたみなさんは、ふうたろうのサルみたいな様相に驚いていたようです。


 大砲岩から第二石門方面を眺めています。岩場がすごいね。
 ところで、子どもたちが「ヤッホー(ハート)」と向こう側で叫んでいたので、お返ししておきました。


 この岩の上は、東岳か、中之岳か。


 大砲岩からは周りの岩場が一望できます。
 なお、大砲岩は、本当に大砲の形をしています。弾になって飛んでいきたいかも(笑


 再び第四石門広場に戻ってきましたが、まだ子どもたちの声が聞こえます。やっぱりお返しするのが礼儀でしょう(黒笑


 奇岩が並ぶ妙義山でしたね。


 さて、第四石門広場に別れを告げましょう。


 これから、第三・第二・第一と石門を行きます…が、いつの間にか第三は過ぎ去っていました(滅


 今見上げているのは第二石門。ここでは、家族連れの人たちが渋滞しています。可愛らしい子どもたちが必死で、より可愛い。中には、的確な判断力を見せる賢者の卵(笑)も!


 渋滞しているので、第二石門に到達するまで少し時間がかかりましたが、こういうところで行き交う旅人と話をするのもまたおつです。案外、人が多いといっても、辛いものではないかもしれませんね。ま、限度ありますけど。


 石門の穴の中にこういう看板があります。


 おそるおそる下っていく人々。


 おっちゃんがあっという間に追いついてきました。さすが速いね。


 穴から向こう側が覗けます。奇岩の連続。


 第二石門アーチ。


 隣はまたもや高い岩壁。


 第二石門を潜ったら、ふうたろうの前を行っていた少年を讃えておきました。よくがんばった!と。そしてふうたろうは一足先に、第一石門へ。この石門は大きい。


 第一石門を潜ると、もう登山口は間近。


 無事、登山口です。


 …といいたいところだけど、これからふうたろうもおっちゃんも、妙義神社まで戻らんとなりません。ふうたろうはあそこにチャリを置いていますので。


 ショートカットなる山道を下り続けると、薄暗いあずまやがあります。ここまで来ると、ショートカットルートも終わり。


 再び車道に出ます。話しながらとはいえ、長い。


 車道を歩き続けて、おっちゃんとはここで今生のお別れ。いろいろありがとう。助かりました。


 ふうたろうがチャリをおいていた道の駅はもう閉まっています。しかし、人はまだワラワラいます。


 5時を回っているのでメシにしたいところ。妙義神社前にあった、「角屋食堂」で、少し無理言って玉子丼を出してもらいました。その場で作ってくれた食事に、改めて感謝です。


 更に、バナナまでいただきました。


 さて、ふうたろうはこれからどうしようかな。松井田駅までチャリで行けば、そのまま電車に乗って帰れます。でも…


 せっかくチャリで来ていて、しかも、道は論理的に考えても下り坂一方ですよ?


 ならば、これはチャリで先に進むべきでしょうね!ちょっと暗くなってきたけど、田んぼ・畑の中の道を突っ走れるって、かなり気持ちいいですよ!!


 取手にいた頃を思い出します。あの街の農地を走ると、やっぱり幸せでしたからね…。


 あれは榛名山。


 赤城山の上には雄大積雲。


 この夏の雰囲気を醸し出す風景が溜まらない。空気のにおい、虫の声、光の差し具合…最高に幸せです(目がハート


 安中駅を過ぎると都会の中を走るようになります。結局ふうたろうはこの後高崎駅まで突っ走ることになります。


 思ったよりずっと大変な妙義山でしたが、おっちゃんの助けありでうまく越えられました。帰りのダウンヒルは最高のお散歩コース。まあ、30km走ったようなので、散歩とは言わんとは思うけど(黒笑
 定義上傷心の旅なんだろうけど、アホらしい。そんな"傷"に構ってられんっつーの(`∀´)
 #161妙義山クリア。


天気:晴れのち時々くもり(群馬県甘楽郡妙義町・下仁田町・碓氷郡松井田町・安中市・高崎市、電車での移動中は含まない)

  1. SHAKUSHI
    5月 28th, 2012 at 22:36 | #1

    おひさしぶりです。ふうたろうさん!
    最近はわりと週末の天気は安定してましたね。

    表妙義すごいですね!

    かなりの高感度と岩場だーー

    裏妙義の方が難易度的には易しいですかね?

    今年、快晴の日に裏妙義行ってみようかとおもいます!
    まずは、この山日記で予習してからですけど

  2. ふうたろう
    5月 29th, 2012 at 14:10 | #2

     こんにちは。
     久しぶりですな。ってか、君が来てるのはずっと知ってたけどさ(笑

     表妙義と裏妙義、静かな雰囲気なら裏の方が楽しいかな。表は人が多いよ。横川駅から歩いて、丁須ノ頭まで行って、ちょっと怖目のあの岩の上まで行って、マッタリしてくると。

     それはそうと、また久しぶりに一緒にどこかで集合登山したいね。次は北アルプスでランデヴーするか?

  3. SHAKUSHI
    5月 30th, 2012 at 12:46 | #3

    はい!頻繁におじゃましてましたよ。たしか、バレバレなんですよね。ふふふ

    ちょうど先週末は軽井沢、浅間エリアに用事があったので、妙義が気になってたんですよね。

    表は登山者も多いのですね。ではやはり裏妙義から行ってみようと思います!

    北アでランデブーいいですね!!どこにしましょうか?
    霞沢岳とかは???
    それか他に狙ってるところあればそこでもいいですし!

  4. ふうたろう
    5月 31st, 2012 at 09:21 | #4

     おー
     霞沢岳、いいね。俺はほんなら島々バス停から、沢沿いの道を上がっていくあのルート…島々谷コースを遡上して峠でランデヴーかな?泊まりは徳本峠の小屋?テントじゃない方が話とかしやすいべ。
     6月、これから梅雨だね。週末が晴れる日があればいいね。それとも、安定してくる7月下旬とか…(入笠山並みにだだ混みか(滅))

     6月とかに集合登山するなら、南信の山日帰りコースがいちばんいいかな?二日続けて晴れることはあまりなさそうだし。

  5. SHAKUSHI
    6月 6th, 2012 at 00:51 | #5

    週末も東北遠征おつかれさまでした!

    いよいよ梅雨ですね!ジメジメ…
    でも、梅雨であっても晴れ間があれば、南信でも山梨あたりでも日帰り登山でもいいですね!

    天気みてまた決めましょうか!

    霞沢岳なら天気安定した梅雨明けがいいですしね。穂高の展望楽しみですし!

    また、連絡しますね!日記は毎日みさせてもらってますけどね 笑

  6. ふうたろう
    6月 6th, 2012 at 08:56 | #6

     今、10日間予報ってのがあって、けっこう便利になったね。梅雨時期だから余計アテにならないかもしれないけどさ。6月はね、もう一回東北方面、新潟方面、行きたいんだよな。それから、北海道も一つ、ね。
     混雑を避け、かつ雨にもあたらず、というのはなかなか贅沢よなあ。6月、梅雨の晴れ間がうまく出れば6月23日前後で行けるといいね。

  1. No trackbacks yet.
Comments are closed.