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地獄を巡りて(大分県)

2006年 7月 15日

※記録:7月18日

 薬が切れて1日が経ちました。頭がボーッとします。しかし、もはや逃げ場はありません。朝ごはんもそこそこ、最初は別府の地獄巡り。20年くらい前に一度来たことがあります。
 地獄巡りは、八ヶ所。一ヶ所400円かかりますが、周遊券を買えば、2000円(五ヶ所分)で全部回れます。開演は8時~17時だったと思います。地獄巡りの順番は、血の池地獄→竜巻地獄→白池地獄→鬼山地獄→かまど地獄→海地獄→鬼石坊主地獄→山地獄。この順に、左上から右下まで写真を載せます。(血の池地獄の写真がダウンロードファイルにあります)




 血の池地獄(ちのいけじごく)は、酸化鉄(酸化数3)が主成分の泥が原因で、赤褐色をした温泉です。もっとも、温度は90℃を上回っているので入ることはできません。
 竜巻地獄(たつまきじごく)は、間歇泉(かんけつせん)です。30~40分に一度、熱水が噴出し、噴出は10分ほど続きます。
 白池地獄(しらいけじごく)は、確か、ホウ素を主成分とするものだといっていたでしょうか、青白く濁った温泉です。もちろん、100℃に近いくらいのものです。
 鬼山地獄(おにやまじごく)は、温泉がメインではなく、その横にあるワニ園がメインです。チケットもここだけはワニの写真です。…温泉の方は透明な熱水で、水でうめれば普通のお風呂になりそうです。
 かまど地獄は、複数種の泉質の温泉が一ヶ所にまとめられたような形になっています。かまどと呼べそうなところはなくもないですが、メインにするにはかなり厳しいものでした。煙を吹きかけると蒸気が増すそうですが、明白な判断はしかねます。
 海地獄(うみじごく)は、硫酸鉄(酸化数2)を主成分とし、澄んだ青色はその硫化鉄によるものだそうです。手前に、温泉卵を茹でている籠があります。
 鬼石坊主地獄(おにいしぼうずじごく)は、泥の溶けた温泉が、噴出するガスによってボコボコと泡を立てているところです。
 山地獄(やまじごく)は、岩場から蒸気が噴出しているところです。お湯がところどころたまっており、その色は透明ですが、沈着物を見ると、鉄の成分も含まれているようです。また、山地獄には孔雀がいました。折れた羽を広げて求愛です。

 地獄はすべて、公園のようになっており、地獄にしては穏やかでした。が、真夏の太陽で、さしずめ焦熱地獄でした。

 この後、下郷農協に行きました。途中、大分農業文化公園というところに行きましたが、なんだか寂れています。門構えは立派ですが、以前はとっていたであろう入場料が廃止され、ゲートは打ち付けられています。見捨てられかけた公共事業。

 下郷農協は、農協ですから、どんなところかと思いきや、いきなり、「非核・平和宣言の農協」と書いてあります。隣には、憲法9条の会のポスターが。周囲の農家が加盟しており、活性化のためにいろいろな支援をしています。「ノーソン」という産直プログラム(店舗)で、『現代農業』という雑誌にも取り上げられています。

 農協視察とともに、農家の視察もしました。写真は所狭しと並ぶ乳牛、豚舎なのに跳ね回る黒豚、北海道東の方でも機械化してやっていた畜糞浄化システムのミニチュア、面白いですね。


 その中でも目をひくのが鶏を飼っている方です。写真の畜糞浄化システムを使っているのもこの方です。鶏飼って28年。尻つつきや産卵数のコントロールで苦労した経験を交えながら語ってくれました。獣医の助言や経験から、エサに対する満足感が低いため、尻つつきが起こりやすいということが解ったそうです。今回見る限りでは、ヒヨコに尻つつきの痕は殆どありません。しかし、全く別の問題で新たに、雄が乱暴になるという問題も抱えているようです。これからの課題ですね。技術交流会なんかやったら面白そうです。
 いなかの子どもたち。挨拶をきちんとします。しつけがなっているともいえますが、挨拶を通して自分のことを見てくれているという安心感がそうさせているとも僕には思えます。いなかの方が確かに挨拶しやすいもん。

 夜は、黒豚しゃぶしゃぶ。肉食えない+薬紛失+酒飲めないところの僕は、手も足も出ませんでした。三重苦?
 一方、他の仲間は、腹がはち切れそうなくらい肉を食べ、翌朝まで胃もたれに苦しんでいたようです。…。

天気:晴れ時々くもり(大分県大分郡挾間町・別府市・速見郡山香町・下毛郡耶馬渓町・山国町

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