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バス停は避難所(滅)(佐武流山【ワルサ峰大岩歩道コース】:長野県)

2012年 9月 2日

 ヘッドランプがないので一つ一つの作業がやりづらい。少し明るくなるまでほとんど何もできません。
 朝は定番の炒飯。トムヤムペーストとナンプラーを入れていますが、それに加えて砂糖が入らないと、味に深みが出ません。次は砂糖を持って行こう。
 ところで、こういう炒め系はテントの中でやるとどうなるか想像はつくものですので、一応外でやっています。冬は何かとめんどくさそうですな…これ。


 下層雲のウロウロしている空が朝焼けになっています。しかしここは樹林帯。あんまり関係ないかもしれないという件。


 明るくなったら速攻で出発です。暗いと片付けも手間取りますので…


 彼方の佐武流山はガスっています。


 …。
 ここは土舞台。のびのびとテントが張れる場所ですがな。木の根っこで地面が浮いている場所にテントを張ったふうたろうは負け組。


 ナラズ山から緩急繰り返しの坂を下ってきたら一つ、小さなピークを越えます。


 そして、佐武流山のピークというか、大きな山塊を見ることになります。
 山頂はガスの中かな?


 青空が出てきました。暑い。そして、アホほど喉が渇きます。


 突然、何の脈絡もなく刈り払われた脇道が現れます。おそらく…水場へ繋がる道でしょう。


 喜び勇んで向かった先は、単なる涸れ沢だったという罠。このところ、雨降ってないもんねえ…


 ああ青空がさわやかだなあ(棒読み


 さて、骨折り損のくたびれもうけしてきたら、本ルートに戻りましょうか。


 太陽がギラギラと照りつけます。風が吹いているときだけが天国、それ以外は地獄です。


 苗場山はそこそこ天気がいいみたい。やっぱり今日は谷川連峰や草津などで雲が留まっているんだね。


 ここが切明温泉方面との分岐、西赤沢源頭です。昭文社の地図には書いてありますが、25000分の1の地形図にはここから切明温泉の道は明記されていません(古いものにはあるらしいが、でたスペらしい)。


 笹を切り開かれた安寧な道。しかし、笹が高すぎて周りがよく見えないので、あんまりおもしろくはない。


 坊主平。テント張れそうだけど、斜めなのは気にな…らないか。


 西側の展望を望みたいのだけど(今はちょうど日が当たって良いはず)、樹林に覆われています。なお、佐武流山を赤湯方面から歩いてきた場合、西面の展望は皆無だと思った方がいい。


 途中、笹原みたいなところが左手にあって、踏み跡か獣道か植生界(例えば笹原とハイマツ帯の境界のような)かさえ区別が付かないようなラインがあります。もそもそ欲的にはそちらに行きたくなりますが、先が長くなるのでやめときます。


 ナラズ山の高さ(2051.7m)は超えましたか。


 それにしても、佐武流山、めちゃくちゃ曇っていますな。


 そして遂にふうたろうのいる高さまでガスってきましたな。


 坊主平から意外とこの山頂までが長い(少なくとも感覚ではそう感じる)。けっこう退屈な道でしたからね…。


 100リットルザックを担いで登るような夏山ではありません。ネタ作りに励む人だけがやります(違


 さて、白砂山方面は…
 もはや言うまでもない。こんなの通った日には、全身切り傷と刺し傷と炎症とでひどい目に遭います。
 なお、笹を少し退けてみると、地面の方には通り道があるような。「となりのトトロ」のめいくらいなら通れそう。帽子は落とすかもしれないけど(笑


 ところで、佐武流山の山頂の展望は如何に?
 まあ、ガスっているのはしょうがない。ガスっているので白砂山をきっぱり諦めたのもしょうがない。けど、この伐採で展望作りました系はあまりいただけない。あの、前黒法師岳(静岡県)とか伊那経ヶ岳(長野県)とか、マジやめてほしい。樹林帯なら樹林帯のままでよろしい。白石山(埼玉県)とか竜門岳(奈良県)とかみたいに…。ま、竜門岳は白石山ほどよくはないけど。


 晴れるの待ってみようか。どうせ白砂行かないなら時間余るだろうし。切明温泉に下りるんだもんね。


 少し晴れました。でも、やっぱり景色は中途半端。


 やっぱり退屈になったので下山開始…したら晴れてきて、しかも、山頂よりも展望がいいという罠。


 とにかく、東面の展望はいい。


 辛うじて西面の展望。あそこに何か山が見えますなあ…


 北にある苗場山。雲は多めだけど、あちらはガスってもなさそう。


 山頂よりも清々しい笹原。


 ここよりも清々しくない佐武流山方面…が見えるはずもない。


 この短い笹原ルート、快適です。この縦走路では一番。


 ん?(・ε・)
 水場…?ここは、西赤沢源頭です。なぜかさっきの脈絡のない脇道のところではなく、ここに看板があります。ま、やっぱりふうたろうは蚊帳の外(ぺっ


 そうそう、さっき、本日初めて登山者に出会ったのです。何と、今朝3時50分に苗場山を出て来て源頭に荷物を投げて登りに来たらしい。コースは小松原湿原だというので、ふうたろうよりも長いのではないですかな?


 さて、ふうたろうは切明温泉に舵を切ります。グッバイならず者、じゃなかった、ナラズ山(黒笑


 やはり、一般道は快適。鬱蒼とした樹林帯尾根の連続とかじゃない。


 ナラズ山と佐武流山の鞍部。こちらのコースからだと、ふうたろうの歩いていたところは高見の見物ができるんですね。


 驚くほど展望が良いし、歩いていて飽きません。まあ、予想はしていたけどね。


 ああ快適な道だなあ(棒読み


 砂金の道路だ。


 ホソバノヤマハハコとか咲いていますが、上手く撮れませんでした(滅


 あの正面の黒い森の塊が佐武流山です。いや、正確にはその肩です。ほんと、サブかったなあ(じと目


 このワルサ峰コースに入ってからというもの、何と登山者と9人もすれ違うという大混雑すぺしゃる(違
 展望もいいね。


 あの左の山は焼額山かな、と思ったけど、どうやら裏岩菅山っぽい。あの山は300名山のトリを飾るために残しておくのです。もうフブキ山(伊吹山)みたいな悲愴感バリバリズムはいやですから。


 あれがワルサ峰。ええ形してますなあ。サブ流山よりええやん。


 展望がすばらしく、見えるものも岩と森のコンボなので、久々の目の保養です。


 深い森の谷に抱かれた苗場山。あの台地はもう一度自らの足で訪れようと思います。…安達太良山ももちろんそうです。


 樹林があっても気持ちいい。メリハリのあるワルサ峰界隈。


 立ち枯れが目立ちます。ナラズ山から佐武流山、ワルサ峰付近まで、少し立ち枯れがあります。


 ワルサ峰付近で、浜松(静岡県)と滋賀県と山梨県から集まってやってきたという3人の若い男女グループとすれ違いました。山頂までどのくらいかかるのか、どれが山頂(もちろん佐武流山の)なのか、など聞いてきましたので、それとなく解説しておきます。


 さて、ワルサ峰の展望も終わりです。これから切明温泉に向かって下り坂一方。


 下り坂一方ていうか、転がるような坂ですな。


 っていうか、上るところもあったりするんだけどね。


 思ったより進まないでやきもきしていると、物思平。ここからは尾根づたいではなく、急斜面をジグザグ、あるいは直に下ることになります。


 心を無にして下りましょう(ふうたろうにはできません)。


 木の根っこに腰掛けてマッタリと。


 そして、沢到達です。これがあの水の涸れていた(滅滅滅)西赤沢の下流だとは思えないという。


 靴を脱ぎ、スリッパに履き替え、プチ・イトシノサワヨします。


 水は思いの外冷たい。


 あの和賀岳の和賀川渡渉したときのマッタリ感を忘れません。渡渉したら、マッタリする。これ定番ですな(ぇ


 空が青い。この雲の多い空は、晴れた空よりも澄んでいます。雲がそう見せるのか、本当に澄んでいるのか…


 ところで、ふうたろうが持ってきている行動食(お菓子)、カロリーをどれくらい補給できるのか見ていました。
 この安い方のお菓子、100gあたりのカロリーしか書いていません。一枚何gあるのか判らないのに、見当付かない。ただ分析して書いていればいい系はマジでやめてほしい。菓子パンとかの表記にもこういう系はあって、1個が何gか判らないのに、内容量1個、100gあたり329kcalみたいな書き方されても判らんっつーの。


 分析することに意味を見いだしているところは、こうして表記します。一本あたり何gで、何kcalかと。一応、脂質糖質タンパク質を9:4:4のカロリーで足し算すると辻褄が合うようになっています。
 とにかく、意味のある分析と表記をしなければ、そんなものはカネと資源と時間と労力の無駄です。表記を見ないのならば、そんな表記自体が必要ないのですから。


 と、くだを巻いていてもしょうがないっていうか、特に巻く気もなかったけど、とりあえず言ってみたかっただけでした。


 ところで、西赤沢からは上り返しでした。せっかく沢で涼んだのに、また暑い。でも、それももう終わり。


 あの最初の鉄の橋手前から一緒だった相棒ともこれでお別れ。誰かに使ってもらいなさい。


 ダートの林道歩き。これから、まだ長いんだ…。


 空の青さが尋常じゃないので、ずっと上向き加減で歩きます。


 気持ちいいですね。でも、暑いし、疲れました。


 こういう空の下で、笹原の広がったところのテン場とかでマッタリ時間を過ごしたいですな。ここは車道だけど。


 長い。でも、歩かねば終わりはこない。


 楽しみは上を向くこと(ぇ


 途中、下山方向に向かって歩くおっちゃんがいたので話しかけたら、どうやら道に迷って引き返すところらしい。地図、持ってこなかったのかな?
 ふうたろうは先を行きます。そして、昭文社の地図どおり(2007年頃に買った地図)ではなく、指導標の矢印どおり、和山方面の「近道」を通ることにしました。おっちゃんと話してたのでその指導標の写真を撮りわすれたけど。


 林道を歩いてしばらくすると山道に分岐します。


 最初、歩きやすくて良いかな、と思ったけど、よく考えたら、こんな地図にもないよく判らない場所をモクモクと歩くより、おとなしく判るところを歩いた方が良かったのではないかと思ったりも。


 地図がビミョーにでたスペでしたが特に迷うことはありません。


 薄暗いけどね…


 そして、国道405号線に出ますか。


 「大岩歩道」って書いてありますね。確かにこの山は大岩山ですが。ひょっとして、どこかに登山道があるんですかね。


 次は和山まで車道歩きです。4kmくらいあると思いますよ、何気に。


 シレッと水場なんかがあったりします。「ドロの木平水場」って。さっきの登山口を和山温泉側に100~200mほど戻ったところでしょうか。


 車の通りはそんなに多くない(奥には切明温泉以外何もない)。さわやかな車道歩きが味わえます。


 懐かしの鳥甲山ですか。もうあれから2ヶ月半も経ったのですか。
 …どう考えても最近ですわな。普通なら。


 樹林の隙間から鳥甲山の頭が。


 車道を延々と歩き続けると、苗場山の登山口ここにあり。


 宿と食堂と温泉の一軒家がありましたが、犬3匹がいるだけでもぬけの殻でした。ここでメシを食い、日帰り入浴でもしていこうと思ったのに。


 バス停はさっきの宿よりも数百m先にあります。津南方面のバスは何時発かな…と。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 やっぱり16時台の最終便まで待つんでありますか!?(・ε・;)で、その前は何時発…
 ヌオッ(゚Д゚;)
 35分前ではないか!!ヘッドランプを忘れず、あのサヴい佐武流山をさっさとおさらばしていれば間に合った…(滅


 ヴツクサ言ってもしょうがないけど、ヴツクサ言いながら、和山温泉にでも行こう。何かあるでしょうよ。メシくらい食えるところ、日帰り温泉くらい入れるところ…。


 集落が見えます。あれが和山温泉郷。


 …。
 砂利の上に刺さったバス停。


 で、メシ食うとことか、風呂入れそうなところ、ある?


 温泉郷の中を通過してきて、どう考えても開いているオーラを感じなかったので、こうなったら一番奥まで突き進んでみますか。ハラが減っているけど荷物はバス停の側の建物の庇の下に置いてきたので、何とかなる…。


 ああ森林浴が気持ちいいなあ(棒読み


 …むっちゃ遠いやんけ。これで開いてなかったら\(^0^)/オワタですな。


 \(^0^)/オワタ
 ああ鳥甲山が雄大だなあ(歯ぎしり


 (`皿´)
 …あそこに青い屋根の建物がある。何かやってないか。行かないで後悔するより、行って後悔する方がいい(空元気


 行って後悔しました(滅滅滅
 ああ鳥甲山が雄(略


 で、このバス停の前であと1時間半も何すんだよ。ハラも減ってるし…
 ん?(・ε・;)


 幸い、バス停の側に公衆便所があり、水道もあります。そして、ふうたろうはラーメンなどの非常食を持っています。
 今使わずしていつ使うんだ!!(キリッ


 生まれて初めて非常食を食いました(滅滅滅
 バス停は避難所(滅滅滅


 非常食を食ったところでまだ1時間10分時間が残っているので、暇スペシャルです。そんなふうたろうに、あの憎たらしいバカでかいアブが近寄ってきて留まったので叩き落としてやりました(怒
 …よし、その辺を徘徊しているアリの餌にしてやろう。リアル・シムアント(爆滅)しよう。
 シムアントとは、アリを育てるシミュレーションゲームです。SimulationでAntを育てるので"Sim Ant"です。
 虫の行動って飽きませんね。アリって賢いと思っていたけど、やっぱりアホですね。まずはそこの岩退けろよ。そのバカでかいアブ、そのまんま巣に引き込んでも入るわけ無いやろ。


 ああリアル・シムアントは楽しかったなあ(棒読み
 バスがあっという間に来ちゃったー(棒読み


 津南に戻るだけで、下山してから4時間もかかりました。実に恐ろしい。


 あと40分早く下山していれば、今頃家に着いているんじゃ…(滅滅滅


 というわけで、始めから終わりまでネタばかりの山行が今日も終わる(ちーん
 #170佐武流山クリア。


天気:くもり時々晴れ、一時小雨ぱらつく(新潟県南魚沼郡湯沢町・長野県下水内郡栄村)

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