霧氷の孵卵器(三嶺【天狗塚~剣山縦走コース】:高知県)
さあ!晴れているかなっ!!
(Θ_Θ)どよーん
…んなわけないか(滅
でも、これでもガスが晴れただけましで、さっきまでは起きることさえ嫌になるほどひどい濃霧。靴は30秒でずぶ濡れになりそうでした。ダブル不快(展望なし、湿気あり)に耐える気力がありませんで。
しかし、7時を過ぎた頃になると空の雲が切れ始めました。日和見主義的に出発しますか。
ま、日和見主義は天気もふうたろうもだいたい同じなので、この通りですがね。
尾根を東へ進みます。笹が覆い被さっています。靴の中が濡れます(滅滅滅
徳島県側も雲が時々切れます。今日は昨日の低気圧が通過して北風が吹き始めています。
実は少し降雪を期待していたのですが、ありませんでしたね。霧氷ができただけでも十分雲の御利益があったものですけども。
ガスの中に霧氷が揺れています。青空の中に揺れているとそれはもう映えまくりですが、ガスの中に揺れているのも、そんなに悪くはない。
西熊山。展望はありません。しかし、このガスもそんなに嫌な感じがしませんね。
チョコパイがペチャパイになりつつあるので、チョコ煎餅になる前に食べましょう。
地面に近いところはガスが十分に当たらない(風が弱い)ので、霧氷はほとんどありません。
三嶺山頂が近づいてくると、剣山方面の稜線の上まで雲の下端が上がってきていました。
天気が良ければ笹原と青空がすばらしいのでしょうけど、それを想像で楽しめるのは今しかない。白闇の孵卵器が教えてくれる哲学を味わえるのは今しかない。
ついに青空が見えてきました。何日か前に見た予想天気図では、午後には冬型の気圧配置が緩むはず…
山頂到着ですが、さっきの人はいつの間にかいなくなっていました。
さて、沢靴状態の靴を何とかせねば。とりあえず、靴を脱ぎ、靴下をしっかり絞り、岩の上で乾かし、予備の靴下をはき、スリッパで過ごす。
山頂に人が集まってきました。靴&靴下を岩の上に干しているとさすがに見てくれが悪すぎるので、ザックの上に移動。引き続きスリッパで過ごす。
山頂では1時間くらい過ごします(強制的に)。その間に、しばし皆で晴れ間を楽しみます。
鎖場や階段などが設置されています。笹がハゲたところは少しずつえぐれてきていますから。
白髪山分岐のあのピークまで、結構長い。しかし、ふうたろうが今日中に着ければ御の字と言っている丸石避難小屋はその倍ほど更に歩かねばならないはず。
時々出っ張った岩とかがあります。実はこの岩の上には上から回り込めば乗れます。大展望です。もちろん、孵卵器のガスがなければの話ですが。
少し標高が下がるとすぐに樹林帯。紅葉はすでに終わり、奥多摩(東京都)や西上州(群馬県)を歩いているみたいな冬枯れです。
さっき、岩の上で遊んでいたふうたろうを抜かしていった二人がいます。高知県に住んでいると言っていました。このカヤハゲから下山するそうです。
ちょっと行動食を食べたらすぐ出発。おっちゃんたちも出発したし。次はあのジャンクションピークまでですな。
笹原のなだらかな山かと思いきや、岩場も結構あって、おもしろい地形をしている三嶺周辺。三嶺が好きだという人を時々耳にしますが、何となくその気持ち、解る気がします。
このあたりは笹原と言うよりも荒野ですね。シカに食い荒らされましたか?
季節的には端境期かもしれません。もちろん、ふうたろうという山キチに端境期なんてモノは存在しませんが(`・ω・*´)
白髪山分岐の上りです。70mほどアップです。荷物は重いし靴は濡れているしでしんどい。いや、特にしんどいのは、ダウンのズボンと雨合羽を穿いているのが足かせになっていることかも。地面はハイパーぬかるみゾーンだし
水たまり…。この辺二重稜線がちょこちょこあります。この先に行くともっとあるけど。
カヤハゲ付近まで雲が迫ってきました。これはまた天気崩れるのですかね。
ようやく白髪山のJP(ジャンクションピーク)に到達。これから再び東に方向を変えて突き進んでいくのです。
展望の良さそうな笹原が広がっています。ところで、石鎚山を含む四国山地もそうでしたが、なぜこの辺の山はこれほど笹原が広がっているのでしょう?新潟県の二王子岳や杁差岳(えぶりさしだけ、「えぶり」という字は木偏に八と書くが機種依存文字なので入力できない)に広がる笹原と同じ理由でしょうか。雪が多くて木も生えないと。
三嶺側はどんどん雲が湧いてきていましたが、高知県側はまだ大丈夫。
すれ違った若者たちが今日剣山あたりから歩き始めて三嶺小屋まで行くと言って向かっていきました。
白髪避難小屋。ここで泊まるわけには行きませんが、中はどんなのかな?
ふうたろうの記憶だと、丸石避難小屋もこんな感じでしたっけ。でも、あちらは薄暗い樹林の中だったとも記憶しています。
さ、まだまだ進みます。これから地図のでたらめなコースタイムで3時間あまり、がんばります。
笹原からは三嶺が見えるはずですが、今日はやっぱり気圧の谷が残っているのか、だめみたい。
ま、雲だろうがガスだろうが、山にはつきものさ。思えばこうして歩けているだけで十分ではありませんか。
白髪避難小屋から進んでしばらくすると道は時折樹林帯の中に入ります。
その樹林帯もまばらですが、シカの食害なのか、そもそも木が生えづらい環境なのか…
ふうたろうの頭上も雲が多くなってきて少し暗くなってきました。気温が低いので、雪でもちらつくつもりでしょうか。
ガスに再び巻かれます。しかし、そんなにめげることもありません。目的地目指して進むのです。
笹原青空でもこんなにだだっ広いとそんなにきれいには見えないんだよ(じと目
なお、さっきのところ、三嶺がよく見える展望箇所だそうです(じと目
いよいよガスが濃くなってきました。こりゃ、雨か雪、降られるかな…?
気温が低いらしい。このつらら、乾いています。
もっとも、ふうたろうの頭の中はまだ9~10月あたりで停止しているようですが。
石立山の分岐です。破線ルートのバリエーション。幸い今回はこんなところを通らなくても良いようです。
目の前に胎盤の血管のように枯れ枝をガスの中に広げた冬枯れ木立が。その枝一本一本にはすでに霧氷がかなり育っています。サルがその霧氷の枝を器用に渡って逃げていきます。
展望は開けないまま、ひたすら進みます。
そういえば、この前後あたりで、毎年この時期になるとこのあたりを歩いているというおっちゃんとすれ違いました。ふうたろうの後ろ姿を写真に納められました。
しかし、金剛堂山(富山県)で出会った人といい、比良山地(滋賀県)で出会った人といい、今回のおっちゃんといい、なぜふうたろうみたいなのを撮ったりブログに載せたりするんだろうなあ。あまり人を撮らないふうたろうは、よく解りません。
ところでこのおっちゃんのこのgooブログは、ただの山日記ではなく、けっこう反原発の話とかも書かれてあったりします。何かの専門のブログやページはよく見かけるけど、生き方そのものを書いているようなものは、実はそんなに多くない。どこかで、「何かに特化したページの方がいい」みたいなことが書かれていたのを見たことがありますが、ふうたろうはたいていそんなのはすぐに忘れます。もちろん、友人のブログだったりすればあるいは別ですが。
と、そんなこんなで高ノ瀬に到着しましたか。ここまで来れば丸石避難小屋まであと一息です。慌てず安全山行しましょう。
霧氷が発達しています。気温が十分低く、ガスがかかり、それなりに風が吹き付けないとできません。
ところで、ふうたろう、またもや変な道に紛れ込んでしまいました。足場がチョー悪い。しかし、霧氷は北斜面なので特にきれいです。
ん?(・ε・*)
徳島県側の祖谷渓に日が差していますな。実は今度も降雪を少し期待していて、明日は雪と霧氷で目がハートという妄想をしていたのですが、この調子だとだめみたい(じと目
腹が減りました。あと少しですが、我慢は敵です(`・ω・*´)キリッ
そして、奥祖谷かずら橋に下るところのジャンクションピークというか、ピーク。ふうたろうはかつて暴風雪にまみれたとき、ここから蹴落とされたのでしたね。
5年前はこんなのはありませんでした。5年前に通ったときの料金、払ってやろうか?だから取りに来て(黒藁
もっともあの時、国体橋付近の道が崩壊していてかなり難儀した覚えがありますがね。
しかし、あの分岐から小屋ってそんなに離れていたっけ?あの時はもはや命からがら逃げ延びた(蹴落とされた)から、その辺の細かい記憶はないのかも。
なお、この辺もゴミが散らかっていて汚い。
ゴミ捨てんなや(゚Д゚メ)ゴルァ
ゴールインです。ふうたろうが2007年12月31日、本気で避難した避難小屋。もちろん、ふうたろう絵日記に記録が残っています。300名山リストからいけます。
丸石避難小屋の中は当時のまんまです。そして、ボッチ泊まりは今日も続く(じと目
ああ誰かふうたろうに愛を(黒ハート
さて、メシだメシだ。チーズドヴァッのスパゲッティを食うのが山行日夕食の定番です。夏はチーズが自動溶融するので涙目ですが、今はつららが乾くほどの冬ですから(目がハート
ところで、このチーズの表示を見ると、外国と日本の違いが歴然としているなあと思うのです。トランス脂肪酸(Trans Fat)や飽和脂肪酸(Sat. Fat)の成分表示があります。なお、Sat.とは"Saturated"の略でしょう。
そして、原材料名の中にも、日本語表記にはないものがいくつか。Cheese CultureとEnzyme。Cheese Cultureとは、チーズ用の乳酸菌のことでしょうか。Enzymeとは酵素のことです。おそらく、レンネットなどの、チーズを凝固させるためのタンパク質分解酵素です。なお、その主体となる酵素はレンニンまたはキモシンと呼ばれ、昔は牛の第4胃から採っていましたが、今は遺伝子操作技術でカビから大量に採ることができるそうです。(「東京化学同人 生化学辞典第3版」371ページ)
…日本の場合、こういう材料は加工助剤扱いになり、表示を省略されても良いことになっています。
→厚生労働省:食品添加物の表示について
ああボッチ泊まりは勉強部屋に最適だなあ(ヴォー読み
もちろん、生化学辞典なんて、どこかの南アルプスの避難小屋じゃあるまいし、持ち歩きません(`・ω・´)
丸石避難小屋まで来てしまいました。ここまで来れば、明日は稜線漫歩で剣山を抜け、木屋平村(現・美馬市)の川上バス停に抜けられるでしょう。問題は、明日もくもりの場合。また靴が濡れる(滅滅滅
天気:くもり時々晴れ(高知県香美郡物部村・徳島県三好郡東祖谷山村)