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小木を訪ねて罠イッパイ(滅滅滅)

2013年 9月 22日

 真っ暗闇の中で到着したので、外の風景については推し量ることさえ不可能でした。まさかこんなにきれいだとは(ヴォー読み


 昨日はたくさん人がいたような気がしたけど、なんだか静かだね。


 これ、朝飯です。メニューは至って普通なのですが、焼き魚の調理がよくない。それだけは残念だというしかありません。干物でも、ちゃんと焼けばクリスピーにはなりませんから。


 バスの時刻、始発は7時28分頃らしいですが、朝飯が7時開始ではどうやっても間に合いませんし、大体昨日の行動で果てたので、今日になってまでガタガタと暴れる気にはなりません。次の9時半前後のバスまでゆっくりします。


 最後まで残っていたのは、ふうたろう以外には大佐渡北部方面に行くというご夫婦だけ。確か、何度も佐渡に来ているといっていましたね。ふうたろうは初めてです。そして、今後、北海道に来るみたいには足繁くはさすがに通わないとは思います。


 バスで1時間半ほどかけて両津港まで行きます。両津港にはふうたろうのママチャリもどきが置き去りにされていますので。


 写真がだいぶ飛びましたが、実は両津港に着いてから、今夜の宿についても大ピンチであることが発覚。小佐渡北部にある新穂ダムの奥の渓谷にでも、明日は行こうかと思って、その近くの宿を予約しようとしたら、やっぱり満員。しょうがないので、小佐渡南端の旧小木町までチャリでぶっ飛ばして、その後のことはそのとき考えるしかないという結論に至りました。
 つまり、写真なんか撮っている余裕がなかったということですね…。


 そして、朝からずっと気になっているのですが、今日は雲が多い。金北山登山を今日にぶつけていたら弱り目に祟り目だったということです。雨は降っていないようなので、それでもここ数ヶ月の雨週末に比べたらマシなんでしょうけど。


 ママチャリもどきをぶっ飛ばして、朱鷺(とき)のナントカの道の駅とかにやってきました。メシくらい食えるかと思ったら、小さいアイスクリーム屋みたいなのしかなくて、鼻で笑って踵(タイヤ)を返しました(苛


 県道をぶっ飛ばして新穂地区。新穂の中にもいろいろな集落というか町がありますが、とりあえずメシ食えるところを探します…が?


 ヌオッ(゚皿゚;)
 街を抜けてしまった…(滅滅滅


 何か食わせてくれそうな看板を見つけましたが、思わせぶりでした(滅滅滅


 さて、そろそろ「両津」から「畑野」や「河原田」に地図が切り替わっていく頃。宿根木(しゅくねぎ)の半島を経て小木に行こうと思っているので(国道350号線はアップダウンがきつい)、全部出してしまいましょうか。
 ヌオッ(゚皿゚;)
 「宿根木」の地図がない…(滅滅滅滅滅滅
 確か、西武百貨店(池袋)の地下で買ったよな…?まとめて輪ゴムで縛って持ってきたよな…?
 とりあえず、ハラが減ったので、クッキー(松代の三省ハウスで買ったやつで、粉末化している)を何個かシバきますが、こういうときに限って5分くらいしたところでメシ屋が出てくるんだよな、とか思いながら、唾液吸収装置のようなクッキーを食べています。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 5分どころか3分でメシ屋が現れやがった!!
 今現在、ふうたろうは最凶クラスの呪いにかかっているようです。


 入ったところは田舎カフェ。農家のおばちゃんたちがやっているレストランとか。


 肉ダメ星人ふうたろうにとって最適なものが。これは大豆タンパクで作った人造肉のカレーです。キュウリの佃煮という珍しいものが付け合わせで出てきています。右にあるのはみたらし団子みたいなやつですが、ちょっと味付けが薄い。おばちゃんも「失敗した」と言っていましたっけ。


 メシ食ったら先に進みます。県道はいずれ国道350号線にぶつかります。旧真野町付近です。


 真野町市街地に出て西側の道路に出ると、すぐに海岸になります。海岸からは金北山を望むことができます。


 薄日が差しています。夕方から天気は回復するとか言っていますが、夜晴れられてもあまり意味がないという。


 田舎の海辺というのはいいものです。都会の岸壁とかは南港だけで腹一杯です(滅


 密漁禁止の看板に書いてある生物資源名が、実際何に当たるのか殆ど解らないという件。


 自転車は自由自在。パンクさえしなければ、ですがね…


 砂浜に降りてみます。ここはしばらく波を被っていたのでしょうかね?


 砂浜の向こうに金北山。


 いつもは山のふうたろうですが、今日は海のふうたろう。


 海から望む金北山。


 ゴミとテトラポッドが転がっている砂浜。


 老朽化した栽培漁業センター(ひょっとしたら放棄されているかもしれないが)の横を抜け、350号線を南下します。


 程なくして「人面岩」なるものがありますが、どんな顔しているのか、そもそもどこが「人面」なのか判らなかったという罠。


 海岸沿いの国道。アップダウンはそうでもないと思っていたけど、崖になる部分は崖の上まで登らされます。そんな崖の下には小さな田んぼがあります。人が生きる執念というものを感じるではありませんか。


 崖の上側にも田んぼがあります。まあ、これは普通ですか。


 きつい上り坂の次はダウンヒル、下り坂です。その途中に産直売り場があったので立ち寄っておきました。土産物として、桃と洋なしのジュースを買っていきます。


 ゴミの少ない海岸です。でも、空が鉛色しているのであまりきれいではありませんな…。


 時刻15時23分。思ったよりも時間がかかります。小木港には17時までには着きたいのですが。


 工事現場の上から滝が流れていました。佐渡島はふしぎな地形をしています。


 思ったよりも時間がかかる、と思ったけど、ふうたろうはこうして立ち止まっている時間が長いですな。


 そして、弁天岩からすぐ先の上り坂に入る直前より右に折れて、宿根木(なぜか地図を持ってきていないけど)方面に向かおうと思います。
 ん?(・ε・;)


 (Θ_Θ)
 やはりそう来たか…(滅


 でもきっと、が通れない程度の落石だろうと思って進みます。路面は砂地でエラく進みにくいのですけども。


 そして、これが現実。プラスチックゴミが大量に漂着しています。残念ながら、北東アジア諸国のものが多い。羽幌町(北海道)の海岸では日本のものもそれなりに多かったけども、ここはハングルや中国などの言語が多かったような気がします。


 プラスチックは分解されずに粉砕されたまま散らかると思いがちですが、実はオリゴマー(プラスチックは対義語的にポリマーと呼びます)と呼ばれる状態にまで分解します(発泡スチロールについては研究論文があります)。以前、PFOS(フッ素を含む界面活性剤)の時にも書きましたが、それが何をひき起こすのかはよく解っていません。ポリスチレン(発泡スチロール)のオリゴマーは、かつて環境ホルモンと言われたことがあります。


 さて、ゴミの世界を乗り越えて(何)先に進みましょう。入口から600m先で落石と言うから、そんなに遠くではないはず…


 ん?(・ε・;)
 …なんか突然地面が湿ってきたな…。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 さっきは乾いた砂質土壌かと思ったら、今度は鉄細菌の膜漂う泥の道ではないかっーー!


 そして再び主は乾いた砂の上へ(じと目


 山陰に隠れていた大佐渡が再び見えてきました。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ちょっとまて落石じゃなくて崩落じゃ…


 自転車どころか、歩きですら越えられそうもない崩壊地なので、引き返して坂を登るしかないのか…(滅滅滅


 そして再び主は鉄細菌の膜の中に(滅滅滅滅滅滅


 はだしのチャリー(じと目


 さて、行きますか…


 でも、国道をそのまま上がるのは鬱陶しいので、その横に付いている旧道らしき道を上がろうと思います。


 しかし、放棄されたこの道は雑草天国になっております。


 ああ砂地と鉄細菌ぬかるみゾーンでもがいていた頃が懐かしいなあ(ヴォー読み


 時刻を写真で確かめると、あのハマりゾーンで右往左往していたのは30分もなかったようです。感覚的には1時間弱経ったような気がするのですがね。


 雑草に「追い越し禁止」の道路交通法はありません。


 よく見かける、太陽の暈。絹層雲を被ると、ほぼ間違いなく見ることができます。


 ウリ科の雑草の中にヒガンバナ。


 このソバ畑は誰かが管理しているのでしょうか?


 国道に戻ってきました。そのまま登っていればとっくに通過しているものを。急がば回れ。


 ま、急ぐよりも遅れる方がタノシいのですけどね。あんな罠(じと目)こんな罠(ヴォー読み)とかでね。



 ふうたろうが右往左往していた場所を地図で表すとこうなります(`・ω・´)キリッ


 ふうたろうの強い味方は地図です。詳細な25000分の1の地図を見て進めば、盤石です。
 まあ、その割にはあんな罠(じと目)(略


 国道をまっすぐ進むと、やっぱりアップダウンの尾根を進むことになるので、県道287号線に逸れることにします。小木港直行ではなく、羽茂港・羽茂本郷に向かいます。


 羽茂本郷方面に曲がると、そのままダウンヒルで谷底に向かいます。この連休の安定した天気を利用して、どの農家も稲刈りに精を出しています。


 ここまで来れば小木港はかなり近くなったものです。歩いていたらまだ数時間かかりますが、チャリならば1時間まではかからないでしょう。


 観光地ではない場所を走る快適さは、連れられてしか旅をできない人には解らないだろうなあ…


 こんなところで道路の拡幅工事をしています。What’s it for?


 海岸が近づいてきたような気がします。


 田んぼの中に柿の果樹園があります。


 稲穂が波打って倒伏しています。刈り取り大変だろうなあ…


 海辺に出ました。ここから小木港まで5kmないでしょう。


 廃墟のパチンコ屋…と思ったら、電気が点いています。パチンコ屋でもこの人の入りの少なさは…


 もうすぐ日が暮れます。ふうたろうは今夜の宿を取ることが果たしてできるのかっ!?


 もうすぐ小木港。もし宿が取れなければ、19時台の船で本土に強制送還されます。


 小木港のロビーはがらんがらん。寂しいなんてレベルではありませんな。


 とりあえずここで小木にあるユースホステルに再度電話をかけたら、無事つながりました。そして、部屋も空いている!
 首の皮一枚でつながりましたね。ただし、19時以降にきてほしいとのこと。今17時過ぎ。メシでも食っていこう。


 その前に、ユースの場所を交番で確認しようか。
 …と思ったら、無人交番の刑。俺何か悪いことしたか?


 そういえば、さっき警察がスピード違反者か何かを捕まえてるのを目撃したっけ。それもいいけど、交番に1人くらい人員残しとけよ。


 メシ屋を探したい。が、何でたらい船屋なんかを見てるんだと。


 小木の集落は京都よりも日本の香りがします。今や大発展を遂げたキョウトシティーは日本の古都とは思えないですが、ここなら思える。


 この昭和の香り漂う商店街でおばちゃん(おばあちゃん?)たちが話をしていました。ふうたろうはそういうところに顔を突っ込むのがなぜかこういうときだけ得意なので突っ込んでおりました。そして、メシ屋の情報をゲット。


 この商店街の中に、時事ネタで貼り紙をする人がいるらしい。そういえば、ふうたろうの職場の近くの団子屋もそういうことやりますね。もっとも、ここで見るネタ屋は右回りしていそうだけど(笑


 ありました。「やち」。


 今日は焼き魚定食が、漁ができないためにないようです。その代わり、煮魚定食が出てきました。何でも時価だそうで、頼まない手はない(何


 ふうたろうが座っていたカウンター席には、地元のおっちゃんたち2人が飲んだくれていました。なぜかふうたろうはこういうときだけ(略


 ミョウガに辛子味噌を付けて食べています。結構うまい。
 おっちゃんたちとは政治の話までするという、ものごっつ濃い状態でした。それにしても、今、アベノミクスで「企業の業績が上がれば労働者の給与にも反映する」なんて話は女将さんたちには絵空事としか思えないようです。まあ、ふうたろうももちろんそうですけど。比例代表を重視した選挙制度が望ましいとかまで言い始めて、またふうたろうははめられているんじゃないかとか思いかけたけどまあいいや。むしろ、それほどまでに今の政治は矛盾が大きいということを、ミョウガを食いながら思った次第です。


 「やち」を出たのは19時を過ぎていました。いやあ、19時以降にきてくれと言われて良かったなあ(ぇ
 そして、真っ暗闇の中、ユースホステルにすんなり着きました。
 「小木佐久間荘ユースホステル」。


 今日もユースホステルは一人っきりの部屋。もう一人泊まりに来ていたけど、離れていましたね。層雲峡(北海道の上川町)のユースを思うと、ちょっと寂しい。
 っていうか、今日も色んな罠にいてこまされた一日でしたな。この調子で明日も推移するのかなあ(じと目


天気:くもり時々晴れ(新潟県佐渡郡相川町・畑野町・真野町・羽茂町・小木町・両津市)

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