旅の宿

2013年 1月 1日

 毎年のように、サクッと新年を迎えました。ただ、今年は何年ぶりかに人里で新年を迎えました。新聞が目の前にあるという奇跡(ゑ
 ところで、この新聞は九州地方の地方紙で、西日本新聞と宮崎日日新聞。社説を読んでみると、やはり地方紙はいいものだなと思います。たとえば宮崎日日新聞の2013年1月1日付 社説 『いのち守る女性目線の社会を』を見てみると良いです。
 純粋ですし、その中には十分共感できることもありますな。北海道に行ったときにもよく思ったこと。
 うむ、いい朝を迎えたものだ(何


 シティプラザホテル延岡の朝食はバイキング。船とかで出てくるまずくて高いやつをいつも食べていると食事が悲しくなりますが、このメシはけっこうイケます。それに、元日から食事を作ってもらえることに感謝です。


 デザートもしっかりと(`・ω・´)キリッ


 8時前にホテルを出ます。昼には宇佐の祖母ちゃんの家に着きたい。8時9分発の大分行きの特急に乗ればその後乗り継ぎで11時56分に豊前長洲に着くので、塩梅が良いのです。


 それにしても天気の悪い元日。初日の出、もう5年以上見ていませんが何か。


 延岡駅のホームになぜかメダカの水槽があります。


 色んなことに思いをはせながら北上します。おっちゃんから聞かされた川のこと、あのホテルのフロントのおねーちゃんたち、否、あらゆる労働者のこと。自分がそれでできることは何なのかということ。おこがましい気もするけど、好きなもの(人)、大事なもの(人)、どれ(誰)一つ守れない気がして、それが旅する毎に顕わになって、無力感にさいなまれるのみ。でも、奇しくももう一つの地方紙・西日本新聞の今日付の社説を見ていると、まんざらでも無いような気にもなる。


 豊前長洲駅到着。ぼーっと外を見ながら考え事をしていればあっという間です。でも、いつもはたいてい迎えに来てくれている叔父たちも、今日は疲れているのか判らないけど来ていなくて、歩くことにします。


 寒波が来ているというのに、何となく薄日が差してそよ風が吹く。小春日和とはこんな日に使う言葉じゃないと思うけど、小春日和もどきです。


 叔母が風邪で倒れていました。間違っても電話をかけて迎えをお願いしなくて良かった…来てしまいますからね…(汗
 そして、今日はお正月故、お節をいただいています。いとこ(末っ子)も帰還(何)しているので、並んでお雑煮と一緒にいただきます。


 生のクルマエビとかあったりします。生きているので身体が透明ですが、死ぬとすぐに白く濁ります。
 それはともかく、俺、食べるなら自分で剥くよ?ありがたいけど…。


 今回の傾山の山行でついに銀マットがおだぶつになった(縦に裂けてきた)ので一番近いところにあると思われるホームセンターに向かいました。…が、元日から開いているわけはない。正常。


 ま、体調が思わずよろしくなかったので回復のための散歩だと思って。


 夕方、東京より30分~1時間ほど日暮れが遅いところを、もう一人の"お祖母ちゃん"のところに向かうことに。その昔、蒲江町の海岸寄りにある恐ろしく辺鄙だけど居心地の良い尾浦地区で、よくお世話になり遊んだものです。


 そういえば、その蒲江町尾浦のあの家を、言葉の意味も知らないふうたろうは「別荘」などと言っていましたっけ。すっかり母親などが冗談で言っていたことに騙されましたがな(じと目
 でも今はその「別荘」から宇佐に移ってきたので、こうしてふうたろうでも歩いて移動できるというわけです。
 …いつか、ふうたろうの旅リストに、その尾浦地区を加えたい。


 第2別荘(何)の方には、実は一度昼に来てはいたのですが、寝ている人以外はみんな出かけていて物騒でした(藁)
 しかし今はみんな帰ってきて(起きていて)、宴会モードに入っています。田舎の方のでは、正月をこうして過ごす風習が残っているのでしょうか。
 それにしてもまた同じクルマエビだ。生きたまま片身から焼かれている。数学教師のSと、くどい話(何)をしながら「人間っていちばん残酷やね。」などと言い合っておりました。エビにも痛覚、熱い冷たいを感じるものはあるのでしょうか。…無ければ危険な状態から逃げることはできないですよね…。


 おもしろいことに、Sの友人がここにいて、まったく違和感なく溶け込んでいました。なお、Sの後輩に当たる友人なので、Sを数学で捕まえたように、彼もまた、彼の専門である社会で触手攻撃しました。ちょうどこないだ、産業革命のことで疑問に思ったことがあったので、ちょうど良かった。
 その昔、教師にはいいイメージがありませんでしたが、今はそのイメージも払拭されましたかね。学ぶことの楽しさを知り、人付き合いのバリエーションも少し増えたからでしょうか。


 この夜は結局、ふうたろう直系の家には帰らずに(←こら)、大部屋にあるソファーの上に転がって寝ました。1時過ぎまで起きていたのでさすがにヤヴァイなあ、と思いつつ…。
 山の方を完全に縦走できなかったし越年登山もできなかったのは残念だったけど、ま、こういうのもいい。


天気:くもり時々晴れ(宮崎県延岡市・大分県宇佐市、日豊本線)

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