西も東も雪の空(滅)(大和葛城山・金剛山【ダイヤモンドトレイルっぽいコース】:奈良県)
池袋発のツアー高速バスが京都に着き、橿原神宮まで来ました。空を仰げば黒い雲やら白い雲やらがウロウロしていて実に不吉です。近畿中部は雪が降る地方ではないんですがねえ…大丈夫かねえ(じと目
近鉄御所駅。ふうたろうの持っている25000分の1の地図を見ると、緑のボールペンでルートを引っ張っている跡があります。高校2年の確か5月末頃、一度ここに来たはずですが、駅前は覚えていませんね。
朝飯を食っていません。京都のコンビニで何かを買っていれば済む話でしたが、どうしてもコンビニおにぎりを食べたくなかったのですね。それがこのざまというわけで(滅
ハイパーどんよりコースを歩いています。17年前に歩いたはずのここ、地図を見ても道そのものがけっこう変わっています。
ふうたろうは時を越えこの地へ再びやってきたのだ!
…そしたら朝飯も食いそびれて行動食に手を出しているんですね(棒読み
ヤヴの中に突っ込むように看板が指示を出しています。絶対イヤです。
およそ1時間で、近鉄御所駅から葛城山ロープウェイ駅に到着。ここ、記憶ありません。
それは実は当たり前で、あの時も登山口で全滅ぶちかましていたのですから。何か、変な杉林の中に迷い込んでとっとと諦めて帰った記憶しかありませんが何か(じと目
ああ今も昔も罠の空(棒読み
でも、今回は珍しく罠にかからないように調べてから来ています。17年前に一度しんでいるのでああ通行止め全滅だ(ヴォー読み)ってわけにはイカンのですよ。
罠を取り外せばなんてことないハイキング山です。
…たぶんね(ぇ
砂防を高巻きするようです。あの砂防、上から水が流れているので、きっと期待を裏切らないと思いますがどうでしょう。
期待通りでありがとう(棒読み
これ、結局どうするつもりなんだろうね。もう、治水効果はないだろうに。
樹林帯をくねくね登ります。今日のふうたろうの荷物は、まったくもってハイパーよちよちコース用です。山頂にレストハウスやらがあるので、水すらまともに持っていないほど。喉が渇く前に確実に登り切る自信があるのです。しかもメロンソーダっぽいジュースを仕込んでいるので大丈夫。
石畳は歩きにくい。
と、前方に、ロープウェイ駅のところで集合していたグループが先に歩いています。
寒波が来ていて、今朝方も恐らくこの辺りは雪が降ったはず。今もチラチラして…?
雪の結晶が大きいですね。
もう完璧に雪道になってしまいました。
ところでここ、まっすぐ桟橋を通過していたところを、今は回るようになっています。老朽化したのか崖崩れで支えが外れたのか、とにかく桟橋は使えなくなっています。
いつの間にか雪が木々やヤブを全部覆うようになっています。下界から山を眺めれば、確かにれっきとした雪山でしたから。
水場がありました。ここでさすがに水を汲むことにしました。金剛山まで仮に行くとしたら、さすがに水なしで進むのはよろしくない。
雪が積もった階段。
葛城山に来る人の多くは大阪や奈良近辺の人でしょう。なので、雪山に慣れている人はほとんどいないはずです。ほとんどの人が2~4本爪のアイゼンを履いています。ふうたろうはもちろん、出す気さえありません(笑
地図を見れば山頂が近いようですが、そんな感じには見えませんね。
それより、地図を見ないで歩いている人、けっこういるでしょうねえ…
笹や木の枝にも雪がしっかり乗っています朝方降った雪の影響でしょう。
谷筋になると、雪はそこそこ深くなるでしょう。コースは、実はこの上の方にあります。もちろん、ルートが付いているとおりに進めば、そんなことに気がつくことはありません。
道がたくさん付いていてとてもややこしいのです。指導標通りに進んでいれば行けるでしょうけど、自発的に行動する人にとってはなかなかこれが(ぇ
そして、罠突入。ま、これくらいならなんてことないさ。お遊びお遊び(左うちわ
笹に降り積もったy…
ヌオッ(゚Д゚;)
…やっぱり廃道だった(滅滅滅
この昭文社の地図も、さっきの国土地理院の地図(17年前)も、ルートが記載されていませんね。
アレは何だ?
…どうやら、キャンプ場のログハウスというかケビンというか、そういうものみたいです。
キャンプ場から湧いて出てきたふうたろう、とりあえず一休みする場所を探します。
きつねそば。美味くない、どちらかというと(自主規制
トレランをやっている3人の男女のグループがストーブを一つ占領していました。二上山からダイヤモンドトレールを全部縦走するみたいな感じのことを言っていましたが、この雪の中で、しかもその濡れた靴で、やるの?
子どもたちも親たちも、珍しい雪景色に大はしゃぎですがな。ふうたろうはまあ、淡々としていますが…(汗
そして、大和葛城山登頂。
まあ、ここはハイパーよちよちコースなので、律速因子となる山を、本当は先にクリアしていきたいのですよね。もっとも、ここも季節によっては違う意味で大変なんだけどさ。
堺市だか富田林市だか、判らないけど街が見えます。…辛うじて、ね。
ダイヤモンドトレールの碑。そういえば、さっきトレランやってた人は今頃どこにいるんだろうね。
水越峠に向かって一旦大きく下ります。金剛山まで縦走するには避けられない峠道。葛城山山頂から450mほども下ります。荷物こそ少ないからまだいいですが、これが100リットルザックだったら実にオゾマシいことになっていますよ。
山頂付近にはたくさんの人がいましたが、水越峠方面の道に向かうと急激に人が減りました。
切り開かれた展望がありますが、この天気ではどうにもこうにも…
両側背丈以上の笹ヤヴに覆われた登山道。もしこれが整備されていなければ、石狩岳(北海道)の根曲がり廊下よりもオゾマシいものであるに違いありません。
急な雪の坂を延々と下ります。真正面には金剛山が見えます。時々。
樹林帯に突入。古い地図を見ても場所はよく解らないけど、これほど明瞭に道が付いていれば迷うことはありません。
そして、水越峠到着。12時15分。近鉄御所駅出発から3時間54分。
さて、ここで下山するのは何となく物足りませんね。やっぱり行こうか金剛山。
でも、なんだか天気が怪しい。午前よりも雲が厚くなった気がしますが。
一旦、もうやめようかと思ったけど、進むことにしました。そして車道を40分ほど歩いてきました。ここから沢沿いのバリエーションルートに入ります。
雪に覆われた沢を歩きます。踏みあとが完璧に付いているので迷うことはないでしょう。
きれいですが、砂がたまっていますね。
ところで、具合があまり良くないんですけど。こんなところまで来て、引き返すも登るもないんですけど。
ふうたろうの登山靴は冬山用のものなので、ある程度の水なら跳ね返します。たぶんこれくらいなら大丈夫。
しかし、大きな滝を埋めるように砂防ダムが造られ、思ったほど沢を楽しむ雰囲気ではないかも知れませんね…。これが管理されていればまだ理解できるんですがね。
ふうたろう、この期に及んでまだアイゼンを履いていないので、若干登るのがつらい場所もあります。
さっきの滝と砂防は高巻きします。右岸(流れる方向に対して右)から巻きます。
小さな沢がいくつも集まって大きな沢になっていきますが、それを遡上するということは、何回も岐路に立たされるということです。分岐、何回目だっけ…(アヴラ汗
沢遡上が終わり、最後、尾根を突き上げる段階になりました。さあ山頂近し…
ん?(・ε・;)
樹林帯なので判りにくいけど、雪が強く降ってきました。
ヌオッ(゚皿゚;)
西も東も雪の空(滅滅滅
急激に標高が上がっていきます。下界から見ていたとおり、山の上は霧氷。雪もとろけていなくてコンディションはとてもいい。
金剛山の転法輪寺付近までやってきました。さて、山頂はどこだろう。
さっき右側から来たから、左かな?(地形的にはどう考えても違う)
地形的にはどう考えてもお札の向こうがわのようです。そもそも、葛木神社のすぐ近くのようなのですが、その葛木神社がお札の向こう側…
お札の魔力に退けられながら、参道らしい杉並木があるところまで回ってきました。
霧氷が非常にすばらしい。気温が低く、曇っているためです。晴れれば午前中の早いうちになくなってしまうはずです。
裏口のところに、最高峰が踏めないよう、封印が張られています。ま、いいか。大峰山の山上ヶ岳みたいなのじゃなければ…
本堂前にはたくさん人が集まっています。老若男女、ワラワラと。
記念撮影し、チョコパイを喉に詰まらせてから、出発の準備しますか。
灯籠の道。快適に歩けます。でも、下界と同じような格好をしているので、少し寒い。
山頂広場。ここ、見覚えがあるようなないような。金剛山は当然、中学生の時に登に来ているはずです。ま、中学生の時の記憶は完璧に無いに等しいですがね。
何回金剛山に登ったかを貼りだしたボード。数百回でもすごいものだと思いますが、数千回、中には1万回を超える人もいます。1万回って、人生の3分の1程度に相当しますがな!
なぜ、県や府内のゴミ処理を、そこが断るんだろう?よく解らない。
広場から北西方面。ちょっと寄っただけできびすを返したので、あまり覚えていません。
さて、今度こそ、下山しますか。あくまでもロープウェーとかは使わない方針で。
長い長い階段です。雪が押し固められています。気温は融雪直前の-2℃程度。
地蔵さんが順番に並んでいます。一不動…六弥勒…十二大日ってやつでしたっけ?あの高妻山(新潟県・長野県)みたいな。
このルートは楠木正儀の墓がある、千早本道。もう15時台だというのに、まだ登ってくる人がいます。もちろん、ふうたろうと同方向、下山者も多数。あまり写していないけどね。
延々と階段が続いているように見えます。広角レンズの罠ですけどね。でも、延々と続いていたような気がします。
これが楠木正儀の墓だそうですが、歴史に対する視野の狭さは筋金入りのふうたろうですので、まったくその価値を理解することができません。ザンネンです(滅
ん?(・ε・*)
茶屋がこの上の方にある…?おもしろそうだな、行ってみよう。
何かあそこに建物がある。
(…が、それはただの展望台のあずまやだった)
あの下に建物が見えますね。アレが茶屋かな?
(っていうかここ道じゃないだろ!)
足跡が一人分あるけど、ここはメジャーなルートじゃないね、少なくとも(ため息
この索道、何?
とりあえず、またもやアヤシいニヲイがしますな(じと目
これ、どこに繋がってるんだろう。ビミョーに折れた枝とかが散らかっていて、いつものあんな罠(じと目)やこんな罠(ヴォー読み)の気しかしない。
千早城跡を、廃屋経由で巻いてきました。さすが、歴史から嫌われたふうたろう(城笑
そして、肝心の茶屋は思い切りシャッターが下りているという罠。
いつも伝説作りに協力してくれてありがとう(ヴォー読み
この30分ほどの間に起こった、あんな罠(じと目)やこんな罠(ヴォー読み)の地図(城笑
富田林駅行きの金剛バスに乗りました。バスの車内は全員金剛登山客。車中、水越峠から歩いて下りてきた11人の団体の人と話をして和やかに過ごしました。
生きている心地がしますね(白笑
ふうたろうはこのあと、大阪梅田に行きます。そこで、カメラバッグの改造道具であるカシメを買っていくのです。何気に、東京で過ごす日頃、池袋くんだりまで買いに行く時間がないので。梅田で用を済ませて、ついでに飯を食って、実家に帰らせていただきます(何
オプションがたくさん付いて楽しい山行でしたね(棒読み
でも、氷瀑や霧氷は本当に美しかったし、金剛山山頂のお寺の雰囲気も悪くない。問題はこんな観光地でも脇道にそれて平気で伝説作りに励んでしまう癖です。迷ったあげくに閉まってた茶屋って何だよ、いったい…
#273大和葛城山クリア。
#180金剛山クリア。
天気:くもり時々晴れ、一時雪(奈良県御所市・大阪府南河内郡千早赤阪村・大阪市・富田林市)