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夕日とマグロの町

2014年 4月 28日

 …。アートホテルカラーの朝飯を、時間と体力に任せて食い過ぎてしまいました。おかげでいつもの(略滅
 今日はとりあえずおやすみタイムで、クルージングでも楽しもうかと思います。


 船の上には鯉のぼりが。


 ん?(・ε・;)
 なんか様子が変だな。タラップが船と完全に結合している…?!


 どうやらこれはただの展示物のようだ。展示物なので動きません
 (゚Д゚メ)ゴルァ
 俺はクルージング楽しみに来たのに動かん船なんかそれっぽく置いとくんじゃねえ、紛らわしいんじゃー


 で、これ、海上保安船ですが、ふうたろうのクルージング(下北半島の先端へ行くためのフェリー)乗り場はどこですか?


 やっと発見して事なきを得ましたが、さっきから雨に撃たれています(滅滅滅
 でも、昨日や一昨日に雨弾をブチ込まれなくてよかったと思います。


 (Θ_Θ)どよーん
 曇り空と雨の海なんて見ててもつまらんね。しかも船と言っても高速船じゃねーか!外にも出られない缶詰船。屋久島行きのはいびすかす号(廃棄物運搬船(じと目))の方がずっといいではないですか。


 あ、晴れてきました。小さな気圧の谷でしたね。夜から朝の間にサッと抜けてくれたということですな。


 たぶんここは脇野沢港だと思いますが、こんな船あったっけ。とりあえず眠くて死んでいた覚えがあります。そして、うたた寝しているときによくある吐き気症候群も(滅


 ところで、ふうたろうは当初、このクルージングを今回の前半戦の予定には入れていませんでした。なので、下北半島の地図などはまったく準備していません。昨日も青森市内で買い出しに行くなどの時間はまったくありませんでしたしね…
 このまま家に帰ってもかまわないといえばかまわないのですが、旅人としての矜持がそれを許しませんでした(何


 ところで、あの崖上の山、縦走できませんかね。ダニにかまれまくるのがオチでしょうか?


 2時間半の缶詰クルージングが終わり、佐井港到着。ふうたろうは佐井村という村名を、この旅を計画し始めた昨日、初めて知りました。


 港併設の観光協会で宿の手配をしてもらってから、港に一番近い宿を目指します。なお、このあたりの宿はどこも1泊2食付きで6000円だそうです。スーパーホテルみたいな変なチェーンホテルとかもないので、旅館が生きています。


 一発で宿に到着。ふうたろうの宿泊先は「かわばた旅館」です。
 なお、夜のみ、朝のみ、素泊まり、などの対応もしていて、ふうたろうは朝のみでお願いしました。後で判ることですが、朝のみの宿泊は5000円です(かわばた旅館)。


 この村には、至る所にこのマークがあります。理由がわかるようになってはいますが、まあ、ふうたろう、ただの文化としての歴史にはさほど興味がないのでスルーします(高山とか白川郷とか行ってもそそられません)。


 というわけで、観光協会で自転車を借りて、大間の方まで行ってみましょうか。


 ん?(・ε・*)
 あれは風車ですな。そういえば、去年10月5日に鱗翅学会に行ったとき、あの風車が植物生態系を壊してチョウ類にも打撃を与えているとかいう話をしている人がいましたっけ。当日の日記読み返したら竜飛岬の話でしたね。ナガバノシロワレモコウに寄生するチョウの話でした。
 いやいや待てよ。何で植物生態系の破壊が風車限定なんだよ。で、その人、原発の敷地内は生態系が保護されていてチョウ類が豊かだとか言ってましたっけ。露骨すぎませんかね…


 で、大間に向かったふうたろうですが、昨日までの疲労と細かいアップダウンの道路と変速さえ付いていないママチャリとで、早々に断念。


 一旦宿に戻って、ふうたろう絵日記の27日付を書きました。15時43分の港前のバスに乗って大間崎に行くまで、時間がありますので。


 バスに乗って大間崎へ向かいます。そのときに、昨日地図で調べて「発電所建設中」となっている場所が妙に気になっていたので目をこらしていました。でも、よく解りませんね。


 海沿いですし、何となく原発のような気がしますが…


 とりあえず大間崎到着。片道760円。けっこう高い。


 さ、大間崎。ライダーたちの聖地?ですか。


 この棒に何か書いてあった気がするけど、字が潰れていますね。目をこらせば見えなくもないですが。


 PLフィルタの効果を使って海を。
 向こう岸は北海道です。数日後にはあちらにいるんですよね。しかも、その前に一旦家に帰って(じと目


 大間崎には土産物屋などが並んでいて、そこでTシャツとパンツを買いました。マグロ一本釣りの。そのときに店のおばちゃんと、いつもの井戸端会議をば。
 さっき通ってきた建設中の発電所は、やはり原発でした。函館市が反対の意を表明していましたね。福島第一原発の事故(事件)で一度は止まっていた建設が最近再開されたとか。
 受け入れる大間町も、住民も、複雑な気分なのでしょうね。これほど国民所得が下がって旅人も減るし消費も減る、それに気候変動のせいなのかウニや昆布などの漁獲量もぐんと下がる(おばちゃんところは漁師もやっているとか)。そして消費税増税。
 地方財政は交付金減額でひどくなるし、一般庶民の生活費は目減りする。そこに原発という"麻薬"が投下される。
 複雑というか、相手は解っていてやっているのでしょうね。
 おばちゃんはいみじくも「若い人たちにがんばってもらわないと」とおっしゃいました。が、「現地の様子を訴えられる人はおばちゃんたちのような現地民しかいないんだよ」と、ふうたろうは申し上げました。


 近くの食堂に入ってウニマグロ丼を食べます。しかし、ふと壁に貼ってあった貼り紙に目がいきます。
 「消費税が8%になりましたが価格を据え置くことに決めました。しかし、正直3%の増税は厳しいので、今まで無料で行ってきたご飯のおかわりや大盛りを有料にします(50~100円)。」
 という内容です。
 消費税増税が経済に影響を与えないはずがない。しかもそれが地方財政に好影響を与えるような使い方をされるわけでもなく、社会保障に使われることもない。消費税が法人税減税に使われてきたのは歴史ですから。
 →「消費税 法人税」で画像検索(Google)
 ふうたろうは、こういう貼り紙は、無意識に上げている"政治的な声"だと思っています。みんなが正直にこういう声を上げてくれれば、社会はあるいは変わるのかなと思います。ま、邪魔する"工作員"も大勢いますけどね…(ため息


 ふうたろう絵日記は、思ったより多くの人に見られているように思います。山関連、あるいはたまたま検索などで入ってきた人には当然思想が違う、あるいはガチの"工作員"がいることもあるでしょうけど、いちいち構う義理はありません。ましてや、たまに不躾にも、コメント欄に自説(?)を開陳してくる阿呆にはもっと…


 明るくなったと同時に目が覚める旅の朝から日が落ちるまで、長いような短いような。


 ゆっくり座って日が落ちるのを待ちたいですが、風が強くて寒い。そして、"休憩室"とあるところは17時で鍵をかけられてしまうので使えない。寝泊まりして散らかしていく人がいるから、かも知れませんね。


 バスは17時42分頃に行ってしまったので、1時間後の18時43分のバスまで散歩することにします。
 なんか信じられないことですが、もう5月なんですね。ふうたろう、最近時間の経つのが早すぎて半年前と半年後の区別が付かなくなっています(←こら


 漁港には多数の船があるように見えますが、朽ち果てて放置されたものもけっこうあります。所有者は今、いるのか、いないのか。そんなことを考えながら歩きます。


 漁港の夕日。


 海鳥が飛んでいきます。


 わかめやウニなどを捕りに行くのでしょうか。


 もう少し明るく撮っても良かったかな。


 どうせならもう少し腰を低くして、船のシルエットが浮かぶように撮る方がいいかも。


 ランプのぶら下がっている船はイカ釣り漁船でしょうか。


 数は減りましたが、まだ夕日を撮っている人はいます。


 大人になってから、夕日や朝日を見る機会は増えました。子どもの頃も見てはいたけど、家にいたら別の市営住宅の建物が視界を遮っていましたからね…


 今日の日が落ちました。


 この後、程なくしてバスが来て、佐井に戻ります。


 身体を休めに来たつもりなのに、ついついウロウロしてしまいますね。いや、ウロウロなんてレベルではありませんか。ぜんぶ晴れのせいだ(黒ハート
 明日は12時半の船で青森市に戻り、新幹線に乗って一旦帰宅します。


天気:雨のち晴れ(青森県青森市・下北郡佐井村)

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