別れの時が今迫る

2014年 7月 20日

 夜中、吐き気で目が覚めること1回。それ以外は特に何事もなかったと思いますが、みんなが起き始めた4時過ぎ、猛烈に眠い。でも、起きないわけには行かないか…
 眉間にありったけの皺を寄せながら目をこすり、だるい身体を起こしました。


 夜に空を覆ってヒュッテの位置まで押し下げられようとしていたガスはとっくに晴れています。今日の登山は決行されます。


 昨日述べたように、ふうたろうは途中の望岳台まで行くチームのスタッフもどきとしていきます。
 ふうたろう、実をいうと、スタッフというよりもみんなと一緒に楽しむ参加者みたいな気分です。引率するという意識はある程度ありますが、スタッフであるという意識はあまりないというか。


 山頂まで行くチームは、大勢の人を抱えています。今朝到着した人々も、山の経験者としてそちらに加わります。もちろん、本人たちが楽しむことも目的でしょうけど、いざとなれば動く。
 …でも、それはふつうに登っていてもあまり変わらないこと。スタッフであることといち登山者であることと、何が違うんだろうと、思ったり思わなかったり。


 ブツクサいってないで、準備体操加われよ。


 いえ、ふうたろうにはきろくというにんむが(棒読み


 今さらいうことではありませんが、ふうたろうは今までの登山で準備運動をしたことは一度もありません。それでは、これはただの儀式なのでしょうか?


 出発前にみんながいる時に集合写真です。これよりあと、みんな散り散りになるわけですからね…
 本当は思い切りみんなの表情を見せられるようであればいいのだけど…


 というわけで、頂上組とは今生の別れとなります(違
 今朝来た子どもたちもいます。行こう、一緒に(`・ω・´)キリッ


 ところで、「ヤマブドウって何?」って話になって、今朝来たAちゃん(小学校2年生)が知っていたので、教えてもらいました。
 え?これがヤマブドウなはずないですよ?
 途中、蔓だけの植物体がありました。


 夕張岳は花の名山という称号を持っているが、最初の2時間ほどは展望のないうす暗い樹林帯を進むことになります。もちろん、そのうす暗い樹林帯にも花は咲いてはいますが…


 …と、水場までカットしてしまいました(笑
 昨日から気に掛けていたSちゃん、やっぱり今日もあまり喋らない。でも、ふうたろうは後ろにさりげなく(?)付きながら、言葉ではない方法でメッセージを送り続けました。


 こないだもこの枯れ木、撮りましたね。


 ん?(・ε・*)
 君たちは何を見ているの?


 ん?(・ε・;)
 今度は何だ?


 Rちゃん、その優しいまなざし、見ていて幸せになれるわ。


 さて、登山続行です。でも、Sちゃん、足がふらついてきています。


 考えてもみたら、彼女たちにとっては、ふうたろうが足でかわす石ころひとつでも、巨大な岩みたいなものなのです。段差30cmほどでも彼女らにとっては絶壁なのですね。
 ふうたろうのストックを使って登りますが、段差ではストックは使いづらいので、そのたびにストックを受け渡します。ふうたろう流コミュニケーション。


 明るくなってきました。樹林が広葉樹主体に変わってきたのです。


 ベニバナイチヤクソウです。いや、コバノイチヤクソウ(イチヤクソウ科)かな…


 石原平まで来たけど、疲れ果てた子、まだ余裕顔の子、きれいに分かれます。


 でも、あくまでも望岳台まで、がんばろう。


 しかし、写真に統一感がない。昨日は子どもたちのオンパレードで日記も書きやすかったんだけどな。


 これはハクセンナズナ(アブラナ科)です。まるで実験器具を洗うブラシのようです。
 そして…


 よくがんばったね!その細く小さな足で。


 コアラのマーチ、というのはやっぱり子供のおやつらしいか。ふうたろうもこういうものをよく食べる方だけど。


 この景色も若干見飽きた感ありですね。


 雪のあるときとかにあちらに行ければ、と思います。


 そして、望岳台で集合写真。ここで終わりです。


 上りは体力、下りは技術。でも、足を踏ん張る力は下りでこそ必要です。上りで疲れた子どもたちの脚には力が入らなくなっているのではないですか?


 特に、この望岳台~石原平のトラバースはけっこう危険ですから。


 下りで脚にチカラが入らなくなっておんぶされて下る子、気力がなくなって転けて目に涙を浮かべる子、なぜか紐で縛られて歩いている子(?)、そして俺の持っているストックを掴んで降りてくるAちゃん、下りのAちゃんはずっと喋ってたな。まあ、去年のあのふたりほどじゃないけど。
 と、写真を一切撮らずに降りてきたようです。


 下界では流しそうめんの準備がされていました。


 このふたりはいつも一緒のような気がする。姉妹、かな?


 この子たちにはまず箸の持ち方を教えねば…(汗


 4歳児のYちゃんとRちゃんのコンビはなぜかほほえましい。


 みんな、流れるそうめんをねらう。Aちゃん、口からそうめん垂らしながら次をねらう。


 Yちゃん、利き腕逆だよ。でもしっかり食べているようですね。
 箸の持ち方がまとも(に見える)だからか?


 そういえば、ふうたろうはここを流れている(現在進行形)のそうめん(ひやむぎ)を掬って食べたことはどのくらいあったろう…ほとんど笊まで落ちてから食べていたような希ガス。


 しばらく一緒に子どもたちと川で遊んでいたら、突然帰ることになりました。まともにバイバイもできなかったけど。
 昨日の夜は一滴も出なかった涙だったけど、この沢を渡ったら涙が止まらなくなりました。
 みんな、いっぱい遊んでくれて、ありがとね。そして、今から10年後、みんなが10代後半~20代前半くらいになったら、今度はあとから生まれてきた子どもたちと遊んであげてね。俺はその頃もう超・オッサンだからさ。


 Sさんという、かなり年配のスタッフの車に乗せていただいて、Hさんと3人で相乗り。子どもたちとギリギリまで遊んでいたので出発を遅らせてしまいましたすみません。でも、子どもたちは喜んでいたので許してください。
 で、帰りの車でしょ?去年もそうだったけど、ゆっくり話ができるわけで(笑
 それでも今回は夕鉄バスのセンターまでだったので短かったけどね。


 しかし、栗山経由札幌行きの都市間バスは夕鉄バスではなく中央バスでした。そのため、バス停求めて歩きます。


 夕鉄バスセンターの近くにテニスコート前みたいな名前のバス停があったけど、交通量が多そうで落ち着かなさそうな場所だったので、もう一個夕張市奥側のバス停まで歩きます。荷物(パソコンとか色々)重いし暑いししんどいけど。


 キキョウの仲間。


 さて、ここから栗山に向かわないと。たぶん、バスはガラガラだと思うけど、一応電話。…やっぱりガラガラ。今夜の寝床を旭川か富良野で探そうと思うけどたぶん空いているだろう。じゃらんで調べる。…やっぱりガラg…
 ん?(・ε・;)
 ヌオッ(゚皿゚;)
 一つも空いてないだとっ!?
 かくなる上はネットカフェか、あのナントカという名前が思い出せないスーパー銭湯か…


 とりあえず、栗山に向かいます。2年前の交流事業の時に知り合った友人が、栗山で鍼灸院を開業したというので、行ってみます。


 夕張から行けば赤十字病院前が一番近いバス停ですので、ここで降ります。


 この住宅地の中に紛れ込んでいるらしいですが、案の定迷いました(滅


 たったひとりで鍼を打つ彼女。ふうたろうは鍼なんて打ってもらうのは初めてなので、何が行われるのかドキドキものです。が、足つぼの全身版みたいなものらしい。鍼で直接神経節みたいなところを刺激するので、ガビーンと電撃が走ることもあります。しかし、ふうたろうの場合は「よくこれで毎日生活を送っているね」レベルの自律神経の乱れがあるとのこと。そして一つ驚いたのは、「大腸よりも小腸に異常があるのではないか」との発言。今までかかってきた消化器内科医にはそんなことを言う人はいませんでした。


 というわけで、税抜き価格3000円でガッツリ針を刺してもらいました。心なしか、身体が軽いような気がする。


 栗山駅まで10分程度。この駅前もロータリーだけ広いな。


 18時過ぎの栗山駅前。
 これから岩見沢経由で旭川か富良野かに行くことになりますが、岩見沢に着いたら、富良野の、じゃらんには確か載ってない宿で、一度泊まったことのあるところに電話を掛けようと思います。
 ※やっぱり満室でしんでしまいました


 ところで、この栗山駅の跨線橋、誰だ、作ったのは。ホームに「線路を渡るな」との警告があったけど、線路を渡りたくなるほど遠回りな設計になっていて、見識を疑います。
 駅は電車に乗るところであって、芸術センスを披露したり、何かの買い物をしたり、遊んだりするところではありませんから。まずは電車に乗りやすい造りであることが大前提です。


 こうして、ふうたろうは旭川まで流れ着きます。しかし、途中で止まった岩見沢駅構内も、旭川は買い物通り付近やいつものラーメン屋に至ってまで、人でごった返していました。祭の真っ最中だとの情報を旭川市内のタクシーの運ちゃんから聞きましたが、とんでもないときに来てしまったものですな。それから、よく考えたら、ラベンダーの季節に富良野に行くなんてのは、愚の骨頂かもしれません。そりゃ、宿も取れないわけですわ(滅滅滅
 マイカー持っていたら、あるいはレンタカーを借りて運転できれば、子どもたちと遊ぶ時間も取れるし、遠回りして富良野まで行かなくてすむし、誰かに迷惑を掛けながら移動しなくてもいいし、ゆっくり鍼治療を受けることもできたのですけどね。ひとり旅でこそできる公共交通の旅、ですかね…


天気:晴れ時々くもり(北海道夕張市・夕張郡栗山町・旭川市、JR室蘭線など)

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