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呪いの聖書(違)(大船山【岳麓寺コース】:大分県)

2014年 8月 10日

 あー件の聖書のせいで寝覚めが悪い(じと目
 え?6時の電車に乗らんとイカンのに夜中2時まで日記とか書いてるからだって?サーセン!(笑


 ところで、宇佐で臼杵行きの電車に乗り換えて間もなく、電車が長らく止まりました。たぶん、昨日の車の横転と同じくらいは止まっていました。理由は東別府だかどこかで落石があったからだそうで。昨日の横転事故と言い落石と言い、台風が関係あるようなないような、歯切れの悪い状態ですな。
 っていうか、ちょっと待て。俺、パソコンと余計な荷物を大分駅のロッカーに突っ込んでから久大本線に乗り換えようと思ってんだけど(真顔


 …そんなふうたろうの願いはいとも簡単に踏みつぶされ、8時40分発のなけなしの便が出て行ってしまいました。これに乗っていれば10時20分くらいに豊後中村駅に着いていたはずなのですが、まあ、これ逃したらふつうに午後とか(遠い目
 でも、そんなので諦めるふうたろうではありませんから。まだ、豊肥本線というものが残っているのです(`・ω・´)キリッ


 理屈は簡単で、順路を逆転すればいいのですな。ああなんて簡単なんだろう(棒読み


 電車の中では緒方町が実家だと言っていた女性と話をしていました。8月末には剱岳に行くんだと言ってましたね。クラブツーリズムで。自力で行けたらいちばんおもしろいのですが、まあ、それは人それぞれですからね…
 で、ここは豊後竹田駅。竹田は「たけた」であり「たけ」ではありません。


 駅前に猫様が寝ています。たぶん駅長でしょう(何


 電車が豊後竹田駅に着いたら間髪入れずバスが来ます。
 ふうたろうはどのバス路線に乗ればよいか、既に調査済み。今回はちょっとやそっとのあんな罠(じと目)こんな罠(棒読み)には負けません。
 が、既に台風くらって行動が丸一日遅れていることは間違いないです、はい(真顔
 ついでに、下りるべきバス停付近で寝てしまったこともサラッと流しておきたいと思います。


 数々の呪いに耐え抜いて二日間、やっとふうたろうは登山口に立ちました。え?バス停じゃないか?バス停は登山口ですから(きっぱり
 そうそう、下りたバス停は都野(みやこの)というバス停でしたが、もう一つ前(竹田駅寄り)のバス停で下りた方がいいと思います。
 乗るべき路線は久住行きで(直入)となっているもの。梅の木に行くバスは数が少ないですが、それに乗ったら明後日の方向に連れて行かれます。バス会社は大分バスです。


 都野小学校の子どもたちが描いた絵でしょうか。故郷の山、ですか。故郷も故郷の山も、大事にしたいですな。でも、今乗ってきたバス路線もあと10年後、どうなってるかな。都野小学校前にある雑貨店もどうなってるかな。


 小学校の横にAコープがあります。その間の道を入ります。
 ま、25000分の1の地形図持っていれば、行きたい登山口まで線を引っ張るだけですがね。


 さっきまで雨が降って陰鬱でしたが、晴れ間が見えてきました。これは期待できるか!?


 台風の湿った風が流れ込んで、小さいながらもしっかり雨を降らせていきます。小雨がぱらついています。


 でも、このくらいの小雨で、時折日が差す天気なら、むしろ快適かな。ずっと雨や日照りはつらいから。
 恐らく、正面の山は黒岳、かな?


 田んぼの広がる風景です。歩いていて清々しい。


 そういえば口蹄疫、宮崎県で発生して大騒ぎになりましたね…


 「新しい世界が見える一歩から」
 ふうたろうはこれから何万歩歩くのかなあ…(遠い目


 キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)です。


 美しい風景だと、ふうたろうは思います。でも、美しいだけじゃなくて、必要な風景でもあります。この風景のない日本は、いやです。


 この前の研修(?)で、TPP(環太平洋経済連携協定)は、コメの関税が問題になっていて日本を加入させない、という話になっているとの話を聞きました。ふうたろうにとっては願ったり叶ったりですが、TPP(輸出)で儲けようと思っている勢力は、恐らくこの風景も主食も捨て去るくらいの精神は持っていると思います。


 もう一度言います。
 この風景を失わせてはなりません。命の糧であり、心の糧でもあります。人はビルの中だけでは生きられません。お札を食って生きていくこともできません。


 ふうたろうは、大船山の登山口に着実に向かっています。一瞬の迷いもなく、真一文字に向かっています。


 地図には神社のマーク。実際の神社はこれです。地元の人はどのように使うのでしょうか。盆踊りとかするのでしょうか。でも周りは植林帯ですけどね…。


 風景は変わっても、山に向かう気持ちは変わらず。バス停から歩くことはもはやふうたろうにとって当たり前のことですから。


 ん?(・ε・*)
 これはコシアブラの葉っぱですな!


 あ、あれだ!
 ちょっと採取したい衝動に駆られましたが、今採っても次の出勤までは保存が利かないでしょうし、諦めましょう…。
 でも、九州に新緑の時期に来るのは、休みの都合上難しい。サンプル集めのために出張扱いにでもしてくれればいいけど、なぜかそうはならないみたいなので、期待しない。…今の仕事を辞めれば、今の仕事の上位互換バージョンのことができるかもしれないね。当然、給料は出なくなるからムリだけどね。
 …期待しない、といっても、やっぱり期待していたんだなと、思う。ふうたろうは、山を通して社会を見たい。山を通すと色んなものが見えるから。
 こんなところでルサンチマンしてもしょうがないけど、悔しい。


 コシアブラの生えていた横に、朽ち木がありました。キノコがビッシリです。


 ふうたろうの目には、この中にコシアブラが見えるのです。ふうたろうにとっては、ナタネの花や葉より、コシアブラの方がよく見えるのです。米粒の大きさや品質より、化学汚染の方が気になるんです。
 …見え方やものごとへのアプローチの仕方なんか、みんな違ってもいいと思うんだけどな。それとも、俺が放射能汚染マップを作ることなんて、どうでもいいっての?求められてないことなの?


 …何でも、ひとりで(狭義)できてしまえばいいのに。やっぱり、歩調を合わせて生きるのは不便だ!そう、今ふうたろうがこうやってひとりで山に登っているように、何でもひとりでできればいいのに。


 歩調を合わせる人がいなければ歩くスピードは速い。少なくとも、自分の最速で歩ける。誰も足に枷を着けたりはしない。自然は偶発的に邪魔をしてくるかも知れないけど、そんなの、些細なことだもん。


 このゲートの奥に登山道の入口はあります。まあ、何キロか先ですけども。


 これは、山椒の木ですか…
 少し、採っていきましょうか。チャーハンに入れてみましょう。


 これは、南アルプスとかで見かけたミヤマアケボノソウ(リンドウ科)に似ています。今、手元に図鑑がなくて判りません。


 樹林帯続きだった道が途切れそうです。


 途切れた樹林帯の先からは、旧・久住町の田園風景が一望できます。
 久住町は小泉純一郎の平成の大合併で竹田市になりました。あの合併は、合併した自治体だけが使える特例債(借金の7割を国が負担する)で、合併を促進しました。地方交付税は本来減額されるはずですが、10年を期限に減らさないことにしたそうです。
 →クローズアップ現代 平成の大合併 夢はいずこへ
 皮肉にも、今回旅をする予定の中にある佐伯市が入っています。重い旅になるかも知れませんね。
 それにしても、なぜそこまでして合併を進めたのでしょう。地方交付税を減らすため?だけにしては、ずいぶんな額を支出しているように思えます。


 …どうしたのでしょうね、ふうたろう、ヘビーすぎやしませんか?今日の日記。
 さあ、先に進みましょう。


 草原の中に続く道。ここは何かと思えば…


 ここは、牧場です。まだ写ってはいませんが、牛がいます。黒毛の牛が。口蹄疫に敏感で、有刺鉄線で柵が張られている場所もあります。


 晴れ間はありますが、暗さが増しているような気がします。


 道がダートになりました。


 長い滑走路。まあ、滑走はしないけどね…


 登山口と書いた先に何かいます。


 さっきは写さなかった牛たちです。


 耳にはトレーサビリティ関連か何かのタグが付いているようです。


 道には牛の分が、てんててんててーん(黒ハート


 その糞にキノコが生えています。いやあ物質循環を感じますなあ(黒笑


 ここが、山道の入口になります。バス停を11時33分に出てきて、ここ到着が14時5分。2時間半ですか。ゆっくり来ましたね。


 日が差していたらこの苔むした森もまたいいんですがね。


 ウスグラい岩ゴロゴロゾーン(じと目


 分岐。ここから岡藩主のナントカと、地図には書かれているところに向かいます。ふうたろうははっきり言って歴史(文化系)には興味がないので、それを見に行くために行くわけではありません。


 ウスグラい樹林帯を登っていくと、再び展望が開けました。しかしよーく見ると、あの向こう、なんか雨がザーザーしてません?


 まだ上に向かうふうたろうですが、これ、マッシロですよね、この先。


 これはミヤマママコナ(ゴマノハグサ科)


 ところで、現在地が把握できません。道なりに惰性で歩いてきたせいですが、地形に特徴なく、遠くを見通せる場所も乏しいためでもあります。この指導標を見ても、どこのことなのかさっぱり…(滅


 と、知らぬ間に岡藩主のなんとかの近くまで来ていました。でも、ここに来るまで、聖書の呪い(違)もあって、けっこう疲れてたのでキツかったんですよね。


 これか?墓所?
 なお、これより先、上に行けるようでしたが、これより先に行くとキリがなさそうですし、雨が既に本降りになってきていたので…


 隅の方の平らなところでテントをば。
 いや、やっとまともに寝られる(ぇ?


 いつものチャーハンを食ってしばらくしたら寝ていました。気がついたら21時前くらいだったような気がします。胃もたれっぽいので目が覚めましたが、雨がテントにしみてきているのか、テントの中がずいぶんヌレています。大分県の分県登山ガイドが甚大な被害を受けました(滅滅滅 それをガソリンバーナーで乾かしていたら頭がボーッとしてきて、すっかり目が覚めました(滅滅滅滅滅滅
 やっぱり呪いらしい(何
 明日はまともに大船山、登れるんでしょうか。
 あ、そういえば、今日の日記に、どこに登るのか、今初めてまともに書いたような希ガス(てへぺろ


天気:くもり時々晴れ、昼から時々雨(福岡県行橋市・大分県直入郡久住町、日豊本線など)

  1. みん
    8月 16th, 2014 at 18:35 | #1

    前、All the day単独トークをどこぞでしましたが、
    一人だとぐーるぐーる考えるものですね。
    農業の話、林業の問題、開発と汚染と、私も一人なので同じようなものです。

    しかしテント水浸しは凹みますね。。。ドンマイです。

  2. ふうたろう
    8月 17th, 2014 at 20:10 | #2

     みん さん

     僕にとって旅はそれを考える絶好の機会なので、欠かせないものです。ただ、その惨状を目の当たりにしても変革できないのが無念です。

     テントは、なぜ浸水したのか未だに判りません。本来はするはずのないことですから・・

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