寒中水泳(滅)(宮之浦岳【永田歩道コース】:鹿児島県)
体調の方だけはどうやらいいような気がします。ちゃんと腹が減って、飯が食えます。
さて、パスタは水に浸けておいて、水戻ししておきます。ためしてガッテンではこれに茹でる作業を加えていましたが、ふうたろうは水戻しパスタを直接フライパンで炒めます。水と熱によってβデンプンはアルファ化(糊化)します。水を殆ど使わない、理に適ったやり方なのです。
なお、にんにく、唐辛子はペペロンチーノには欠かせませんが、ここに鹿児島県産のスナップエンドウを一緒に添える(炒め油で加熱する)と、彩りと味と栄養バランスが整うでしょう。
望みのない道を来た割にはやけに展望のありそうな朝飯でしたね。でも、現実はそんなに甘くなさそうですよ‥
まず、25000分の1の地図と昭文社の地図、地名が違うぞ(゚Д゚メ)ゴルァ
それから、天気予報では晴れの予報なのに、晴れる素振がないぞ(゚Д゚メ)ゴルァ
地形図や昭文社の地図と現場にある指導標との位置関係が一致せんぞ(゚Д゚メ)ゴルァ
‥というわけで、ふうたろう、道標のリボンどおりにただ追随しているだけで、自分の山を登っている気がしません。現在地がこれほど判らない登山はかつてありません。ひどすぎます。gdgdすぎます。
そして苦難はまだまだあります。両側から迫ってくる、雨やガスのしずくをタップリまとった常緑低木。
ずぶ濡れになるんじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ
自由に伸びる木々。ふうたろうが今まで登ってきた山の木とは、どこか違う感じのする樹林帯であることは確かです。
指導標に距離が書いてあります。正直、距離よりも標高を書いてもらったほうが解りやすい。まあ、デタラメスペシャルかまされても困るけど(じと目歯ぎしりヴォー読み
倒木にも役割がある。
たしかそれを述べたのは袈裟丸山(栃木県)だったでしょうか。
見ていると、倒木の上に新しい幼木が生えています。苔もいます。ただ倒れているだけの存在ではありませんね。
植物に固定された炭素(セルロースやリグニンなどの有機化合物として)はいずれ生物の力で二酸化炭素へと異化されてゆくでしょうが、それは長い時間をかけて行われるもの。人が化石燃料を一瞬にして燃やす行為とは似て非なるものです。
ここに生えている木たちは、枯れ枝や枯れ葉が落ちてくるから、架線に引っかかるから、虫たちが寄ってくるから、などと、人の都合でいじられません。
で、ふうたろうの征く道は、どんどん雪が深くなってきています。
ふたたび日が差してきました。このまま晴れてくれるといいのですが、希望を持ったら絶望するしかない。絶望していれば、それ以上の絶望はない。絶望しようではないか!
降り積もっている雪を手にとって見ると、粒が粗い。米粒より大きく、小豆より小さいくらいです。
この森は、日が差せば、葉っぱの一枚一枚に輝きを持たせること間違いない。でも、今はビミョーなところです。っていうか、さっきから胃がムカムカする(滅滅滅滅滅滅
深い森が晴れています。でも、空を見ると雲が次々流れ込んできます。
薄くかかるガスにチンダル現象。
雲はコロイドです。空気という分散媒に、水の微粒子という分散質が分散した、コロイドです。これは高校生の化学で学ぶ分野です。
このコロイドに光線が当たると、光線の痕が映しだされます。それを、チンダル現象と呼びます。
どうも、雪の上の足あとは森の先住民のものではないようです。先行者がいたようです。
ここは桃平広場。地図を見て、愕然とする。間違いであって欲しいが、地形を見ると、間違っていないのですな、これが(滅
渡渉1回目です。増水すると辛いらしいですが、今は雪になっているので、それほどでもない。
いつになったら鹿之沢小屋に着くのかと、何度も何度も思った頃、これが見えました。
なにこれ、これがまさか小屋か?この小ささは咲倉沢の頭避難小屋(群馬県)よりひどいぞ。
いえ、さすがにそんなバカな話はありません。バカみたいに遠いところにちゃんと小屋があります。中には囲炉裏みたいなのがあって、火が使えます。でも、宮之浦岳を越えたい今日このごろ。
というわけで、露だくの森や沢突撃やかき氷シロップの雪やらで寒中水泳したようにずぶ濡れになったまま、永田岳へGo!
標高の高いところは霧氷になりかかっています。いや、かかっている、じゃなくて、なっているだろ!
寒中水泳後、寒くないのかって?
寒いんじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ
ああ氷の花咲かじいさんきれいだなあ(棒読み
なお、ふうたろうはこの氷の花をかき分けて進むことになっています(吐き気
それでなくても、ふうたろうのフルザックとカメラバックとで、縦横に余分な突起のあるいでたちでは、この迫り来るシャクナゲスペシャルは辛いのに。
というわけで、永田岳の山頂の平らなところでテントを張ってビバーク。というのも、永田岳山頂から宮之浦岳方面に向かうには、一旦下らなければなりませんが、あまりのガスで方角を見失いそうでもあるからです。寒さというコンディションの中でルートファインディングはきつい。冷静さを欠きます。
で、これはその夜のお話。雲が薄くなって、月がぼんやり。
‥と思っていたら、いきなりガスが晴れて星空と月明かりの銀世界!?
ピンぼけは勘弁して下さいませ。
それよりも、この晴天には驚愕です。明日の朝、宮之浦岳を目指すことになりますが、早くも天気は下り坂の予想。何とか持ってほしい。っていうか、こんな夜になってから晴れんなよヴォケ(苛
腹立たしさと嬉しさを混在(87対13くらい)させながらの夜。それでも夜空に興奮冷めやらず。結局寝付いたのは23時回ったか。明日の朝は早出で、荒れる前に下山したい。宮之浦岳、一縷の望みをかけたい。
天気:くもりで夜は時々晴れ(鹿児島県熊毛郡上屋久町・屋久町)