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地獄の沙汰も時間次第(樽前山西山【錦岡コースもどき】:北海道胆振支庁)

2015年 3月 16日

 3月7日に北海道に来てから、天気が悪いか都合が悪いか体調が悪いかその全部かのどれかで、たまに宿が悪かったりしたのもあったけど、ようやく今日、意を決して、山日を作れそうです。
 北海道に来て安穏と過ごしていると思ったら大間違いで、一昨日から言っているように、Ingressがなかったら金食い虫の苦行以外何者でもありません。東京の、隙間のない大都会から離れていること以外にはね。


 さて、今日は樽前山を、錦岡コースで進んでみようと思います。ただし、正規の錦岡コースは、夏道でもまともに遠いので、雪道をショートカットして進もうと思っています。もっとも、ふうたろうの公共交通限界地は夏も冬も変わりませんけどね。
 ここは北樽前バス停。道南バスのハッピー号というデマンド制(一部定期路線あり)のバスを使います。平日は小学生とお年寄りに囲まれ、ひどく浮いた気分にさせていただきました。
 →樽前予約運行型バス(樽前ハッピー号)について


 で、今日はようやく天気が回復するということでやって来たのですが、空!


 たまに日が差して明るくなることもあります。


 というか、そんなことよりも、今日の行程、恐ろしく長いんですけど。二の足を踏みたくもなります。本当なら一泊で行きたいくらいです。


 ここ、樽前ガローという名前がついていて、プチゴルジュになっています。


 そこの看板に、「事故などがあっても責任は負いません」と書いてあります。当たり前です。


 この辺り、地図を見ていても判るように、小川がちょろちょろ、たくさん流れています。新緑の頃になったらまた清々しくなるでしょう。本当なら、その頃に来たかったですね、こんな天気の悪い3月とかじゃなくて。


 ここ、本来の錦岡コースなら右ですが、ふうたろうはあえて左に行きます。大丈夫、策はある(というかこれしかない)。


 進んでゆくと、道が雪に埋もれるようになります。ただ、今日の雪質、今のところ踏んでも沈まないので、案外楽に進めます。


 高圧線が通っているためか、樹林帯の伐採面積がかなり広い。見通しもその分いいですね。


 樽前山がかなり遠くに見えます。
 実は、帰りのバス、平日は15時です。デマンドではないバスが15時ということです。6時間ちょっとであそこまで行って戻ってくるとか、ふうたろうはスノーモービルじゃありませんよ(歯ぎしり


 雪が徐々に深くなってきています。でも、先駆者と思われる足跡があります。
 でもこの先駆者、どこに行こうとしているのかなあ‥


 あ、ここで先駆者の足跡がなくなったぞ。


 しかしふうたろうは一人になっても進みます。誰かがいるとかいないとか、関係ないから。


 自分だけの道的な感覚、何かちょっとホクホクします。


 ここ、林道の最後の分岐です。


 休憩。黄4や青1が入っているなあ、とか思いながら。
 ちなみに、黄4はアゾ色素ですが、青1はアゾ色素ではありません。


 それでは、行きましょう。ちょっと疲れてきたけど。


 道が急激に細くなってきました。そろそろ、ですね。


 今こそ人の道を外れる時です!


 人の道から獣の道へ。


 やっと、山登りしている気分になってきた。


 晴天の雪原は最高です。


 でも、時間が足りないという一抹の焦りが、テンションを下げます。


 早く樹林帯を抜け出したい。


 展望がないとかじゃなくて‥


 雪質が悪いのです。風が吹かないので、クラストせずに残った深雪がそのまま湿雪になって、潜るわくっつくわ。


 樹林、抜けた?


 抜けたような気がする。海まで(心の目で)見えますから。


 いや、まだ樹林帯は残っているようですな‥


 登っていると、木はだんだん低くなり、まばらになり、そして‥


 抜ける!


 見えます。西山の山頂が。


 でも、雲が多い。快晴とか言っていた何処かの予報(白笑


 いつも思うけど、ふうたろうの歩みはフラフラしてますね。


 青空もあまり青くない。


 まあ、この雪景色の山に来られただけでも感謝しないと、なんだけどね‥


 樹林帯を抜けてから24分。山頂目前。


 そして、初めて(棒読み)見るあの山は風不死岳。西山到達!


 あちらは溶岩ドーム。
 樽前山って2011年7月11日頃に登ったことあったような気がするけど、初めて見る気分だなあ(ヴォー読み


 こんなオブジェ、元々あったっけ?


 それにしても、あの日よりはまだずっとマシな天気だけど、パッとしない。


 テント装備とか持って来ていません。来られるのはこのくらいの山がせいぜいです。まあ、十分だけどさ‥


 それでも、冬山は夏山よりも足場がよろしくない分、時間がかかるので、日帰りで行ける範囲も狭められますね。それでなくてもバスが冬季運休とかで色々えげつないのに‥


 で、西山の山頂標があった気がするのですが‥これ、ですよね?エビの尻尾で完全に埋まっています。蹴飛ばしてもびくともしやがりません。乗っかるとか踏みつけるとか、力積の大きい仕事をしないと、剥がせませんね、コレは。


 さて、14時です。降りますか。支笏湖まで歩くことも考えましたが、やめておきましょう。北樽前15時発のバスはもともと絶望的だったので、視野に入れていません。


 溶岩ドームグッバイ。できれば今度来た時は晴れてよね(真顔


 ここ、下る尾根間違えないように。今は視界があるからコンパスなしでも鼻くそほじりながら歩けますが、ホワイトアウトするととんでもない鬼畜になります。


 空がクモッているので判りづらいですが、ふうたろうの足跡です。


 ふうたろうの前に動物先生の足あと。


 錦岡の住宅地、霞んでいますね。苫小牧市街地なんて、殆ど見えません。


 山頂にいたのは13分ほどだったようです。そして、山頂から20分で一気に林道の終点部分まで降りてきました。


 こちらの急坂は雪崩を心配して上りでは避けたのですが、雰囲気的に大丈夫そうですね。


 さて、問題はここからです。ここから、必然的に錦岡駅まで歩かねばなりません。いちおうルートは決めているのですが‥


 まあ、かろうじて林道、判別できるかな‥


 ウボァー(゚Д゚)
 ダメだ!わからん。


 コンパス取り出してウロウロ。そしたら、今頃になって樽前山が晴れてきました。ああきれいだなあ(ヴォー読み


 高木の樹林帯になると、道は判別が容易になりますね。


 同じような景色‥デスネ。
 ん?(・ε・*)


 何だこの崖は。確かに地図でそういう地形があることは理解してはいたんだけど‥


 樹林が牢獄の格子のように景色を遮るけど、何かすごいところっぽい。


 あそこからいきなり渓谷が切り開かれ始めている‥


 これはすごいな。でも、雪の時期じゃないとヤヴに阻まれてここまで接近できない。


 おや、湿雪の賜物ですか。一般的に雪まくりというそうです。山形県では雪俵と呼ぶこともあるという情報も。


 林道最初の分岐。左正面の道から降りてきました。北樽前バス停に行くなら、降りてきたところを右折するといいです。つまり、この画像であれば、真左へ。


 雲がいい形をしてくれていますが、16時まわりましたね。暗くなる前に山は抜け出したいなあ‥


 古い轍の残る雪道を、疲れた身体引きずって歩きます。


 今日は気温が高いので、雪が溶ける溶ける。


 歩きやすそうな林道と再び合流。


 でも、ふうたろうは歩きにくそうな方にしか進めないことになっています


 やばい。日が落ちた。17時過ぎた。


 でも轍が残っているから、なんとか光がある間には‥(フラグ


 ウボァー(゚Д゚)
 速攻でフラグ回収かよ!


 リボンがそこかしこにやたらと付いています。迷いの森です。地図とコンパスで進みます。
 ‥と言いたいところですが、実は秘密兵器があります。電波が通じるところであれば、スマホから国土地理院の地図にアクセスし、GPSを使えば現在地まで把握できてしまうというチートが!


 でも、渡渉にチートはありませんよ(真顔


 もちろん、道が楽になるわけでもありませんから。
 ‥ぶっちゃけ、登っていて楽しいのは景色が良くなってゆく辺りですが、見ていてタノシいのは、中途半端に情勢が悪くなってゆく辺りかもしれませんね‥(じと目


 ん?(・ε・;)
 何だあれは‥?


 そこに砂防と書かれた立て札がありますが、ふうたろうの金を出して買った地図にはもちろん、チート地図にさえもその表記はありません。


 その立て札のところまで行けば道路があるかとおもいきや、出たこれ(滅滅滅


 ウボァー(゚Д゚)


 ‥‥‥(じと目


 仕方ない、ここを沢突撃のすゝめするしかない(真顔


 靴がおニューなので、水属性の防御力が高かったようです。


 うはぁ~!どんどん暗くなってきやがるゼ!


 ブッ¨:∴(゚ε゚;)
 まだあんのかよ!


 今度のはちょっと深めだなあ‥


 ‥無事切り抜けて、残るは地図の方にも表記のある一つだけです。安心して新夕張Ingressの戦利品(何)を。


 もう一つ。


 ほぼ真っ暗状態です。SIGMAは暗いところには弱いので、実際はこれよりももう少し明るいです。


 通行止めのゲートですねわかります。


 誰もいない、文明は道路(と砂防)だけ、の、マックラ街道を往くタノシいひととき(棒読み


 錦岡駅到着までに、いくつかのPortalを回ってきました。こういう地方のPortalを大事にしなくては、ふうたろうのIngressをやる意味は皆無です(`・ω・´)キリッ


 というわけで、結局いつもどおりのオチと相成りました。あまり順風満帆に行き過ぎてもつまらないですしね(負け惜しみ
 しかし、今日は西山でサクッと引き返せてよかったです。おかげで楽しい(タノシい)こともいっぱいありましたね。ただ、やっぱりもっと時間が必要でした。あの砂防より先の道は、お日様の下で歩きたかったです。
 UC:2
 FD:1時々3


天気:くもり時々晴れ(北海道苫小牧市)

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